ピルを飲み、漢方薬を飲む

生理痛のその後です。

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2020年夏の終わりから、強いストレスを感じる日が続き、生理も来なくなってしまった。生理前のもやもやが続いて、終わりが見えなかった。

ちょうどその時、区の婦人科検診があり、愛育クリニックというところにお世話になった。産婦人科としては歴史もあり、名前が知られたところらしいし、安心だと思った。検診の結果をもらいに行った日、「生理痛がつらいならピルを試してもいいんじゃないか」という提案があり、1週間考えて、ピルの処方をお願いしに同病院に行った。
ピルを飲むことには抵抗があった。別にピルに限った話ではなくて、効果抜群のものを摂取するのは怖い。

3か月続けた。飲み始めは気持ちが悪かった。腐ったチャーハンを食べたせいか、ピルのせいかわからないけれど、吐き気があった。不正出血が止まらず何度もインターネットでこれでいいのか、大丈夫なのか調べた。怖かった。

20年11月、引っ越し。
新天地でも、家から近くて、女性のお医者さんで、婦人科を専門にしているクリニックに行こうと決めていた。
でもなぜか、おじいさん先生が一人でやっているクリニックに行ってしまった。雑居ビルの3階にあって、壁にも受付にも紙がべたべた張ってある。待ち時間の緊張のなか、友人にそれをLINEでそれを報告したら「それは、やばい」と返ってきた。
おじいさん先生は、「あなたの飲んでいるヤーズっていう薬はね、3人死んでいるんだよ。それ、知っていて飲んでいるの?」といきなり不機嫌そう。「ホルモン剤は怖いぞ」と言ってくる。怒っているようにも見える。困った。
おじいさん先生は、「まだ死人が出ていないピル(ファボワール)を処方するから、それを飲んでおけ」ってことで、ピル1シートをくれた。

わたしが避妊ではなくて生理痛改善の目的だと知ると、漢方ほかいろんな薬を処方してくれた。座薬とか。これだけあれば、何が起きても大丈夫、というような種類と量だった。
漢方薬は、
太虎堂のきゅう帰調血飲エキス顆粒
ツムラ五積散エキス顆粒

げろまず。

前の家の近くのお医者さんたちはスマートで、余計な事一切言わないイメージだったけれど、このおじいさんはぶつぶつずっと何かを言っている。飛沫防止のビニールシートのせいか、何を言っているのかはわからない。
おじいさんの癖が強すぎて戸惑ったけれど、次の週も行った。

次の週、「ピルを飲むのをやめます。漢方薬と運動で改善できるか試します」と言った。おじいさんは、あっそうって感じ。年末年始分の大量の漢方薬を処方してくれた。内診は上手だった。今までで一番うまい。何も痛くない。怪しいクリニックだと思っていたけれど、こういうこともあるのか。
「東洋医学は、西洋医学とは考え方が全然違うんですよ」と、わたしの体を東洋医学から解説してくれた。初めてのことだった。面白い。

約1か月後の21年1月の今日、漢方薬をもらいに同クリニックへ。
横になってお腹を診られたり押されたりした。
「おなかに線がある」と指摘された。長らく続く三段腹の跡だ。でも東洋医学的にいうと、胃腸が弱いってことの印らしい。
少しでも触ればぎゅーぎゅー鳴りつづけている胃腸に、「ほら!」って言われたけれど、ずっとです。分かっているのです。何とかやっていますから。という気持ち。

先生は方向転換を宣言。
今まで出していた漢方は全部やめ。
「あなたね、咳払いナンバー1だよ。心配性でしょ? すごい怒り抱えているね。ストレスすごそうだね。仕事? その仕事、辞められないの?」って言われた。笑って聞いていたら、「仕事、好きなのか」って言われた。うん、仕事、好きだ。
「生理痛改善をメーンで来ているけれどさ、そのストレス、取った方がいいよ。こんなだったらピルも飲んだ方がいい。東洋と西洋と併用でやって、生理痛の痛みは感じない方がいい。ストレスになるから」(おじいさん先生)。

処方箋を持っていつもの薬局に言ったら、
「何かあったんですか」って聞かれた。
処方された2つの薬を見たら、「神経症、不安神経症、夜泣き、更年期神経症……を改善する薬です」と書いてあった。なんだこれはって笑いがこみ上げてくる。あっちゃー、悲しいなあ。でもこれでいいと思う。

そういやこんなことも言われた。
「あんた、残念ながら元気な子供時代を送れなかったんだね」(同)って。

本日からの漢方薬
コタロー抑肝散加陳皮半夏エキス細粒
ツムラ茯苓飲合半夏厚朴湯エキス顆粒

加えて、20年12月初めから岩盤浴ヨガ。整体に1回。どこに行っても自分の不調が浮き彫りになっている。つづく。

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