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カレン・カーペンターは、恋愛が苦手だった

カレンの母には、男の子偏愛の性癖があった。
カレンは、男の子のように振る舞って、母から愛されたいと願った。

長男リチャードを偏愛する母親の関心を引くために、小さい頃から近所の男の子に混じってソフトボールをしたり、ボーイッシュに振る舞った。大人の男の人のように、データを調べ、ヤンキースファンになった。

ファッションはユニセックス

一方、母の愛を一身に受けた兄のリチャードは、ピアノを習いはじめた。兄のように音楽を習って愛されたい。カレンは、男の子っぽくスティックを振り回すドラムを選んだ。

また、カレンは、ヴォイス・トレーニングを受け、3オクターブの歌唱域をマスターした。

ドラムができる女性ヴォーカルがいるバンドとして、プロモーターに目をつけられるようになった。母のお気に召さないカレン中心のバンドになっていった。

カレンの声質は、ナイトクラブには向いていないと、評価しないアーティストが多かったが、A&M社長でトランペッターのハーブ・アルパートだけは、絶賛。

ステージでは成功をおさめたが、家に帰ると別人のカレンは変わらなかった。

本当の自分はステージにしかいなかった。
自己のアイデンティティを否定する怖いカレンは、家にいた。


ある日、カレンは、親友のオリビア・ニュートン=ジョンに恋愛について尋ねられた。「コンサートツアーの生活では、恋愛を犠牲にしないとできない」と答えていた。

また「家庭では女性は主婦になって、夫を支えるべきよ。男性はお料理が下手でしょ。女性がしてあげなければ」と、フェミニズムどこ吹く風で答えていた。


25才の頃から、ふくよかな脂肪がカレンの身体についてくるようになった。女になったら母に嫌われる。自分を律する強いダイエットが始まった。効果はあったが、骨と皮になってしまった。健康的に少し太らせ、引き締まった身体にするウエイト・トレーニングに切り替えた。すると筋肉がつき過ぎて、カレンの気に入る仕上がりにはならず、トレーナーを即刻クビにした。健康よりも減量優先の危険なダイエットに行きつく(兄のリチャードは、助言をしなかった)。

ダイエットの効果で、ユニセックスなカレンになっていったが、恋愛奥手のカレンは、30才になっても結婚する気配もなかった。

母親の気分をそこねるのが不安で、考えられなかった。

一方、カレンの密かな結婚願望を知っていた親友のオリビアや、激痩せしたカレンと食事をしたディアン・ウォーイックが心配し、母親を遠ざけようと、10人ほどの男性とデートを設定して、婚活をさせた。

母親は、裏切られているようで、心中おだやかではなかったが「私には、裏切らない、最愛のリチャードがいる」と思い直した。カレンは、今までと違う人生の景色を見てみたいとも思った。

カレンは、既婚の実業家を選んだ。彼は二人の子供を前妻に譲り、カレンの夫になった。

カレンは幸せの絶頂だった

夢に見た主婦の生活が始まろうとしていた。カレンは、子供も欲しかった。

しかし、男性はパイプカットしていた。元通りの機能に戻すこともできたが
「あんな痛い目に遭うのは2度とごめんだ」と男性は激しく拒否した。
結婚14ヶ月の決定的な離婚理由になった。

鶏ガラのような身体の女性とはセックスなしでも生きていける。パイプカット男はそう思った。カレンの名前で不動産デベロッパーとしての事業資金を借りまくった。

カレンは、男を見る目がなかった。夫の事業失敗の借金を清算(推定25億〜51億円)、手切金にして別れた。

結婚に失敗して、母親にひざまずいた。愛されるための拷問のようなダイエットが始まった。

離婚から1年、カレンは夢を叶えることなく、早すぎる33才の人生を閉じた。

カレンの3倍近く生きた母親は、リチャードを終生愛し、彼は、78才の現在まで独身を貫いている。

  
最後に、玄関のチャイム音楽にしていた、カレンお気に入りの音楽、♪愛のプレリュード(we've just only begun)♪で、哀悼の意を表したいと思います。
(尚、このビデオは、カレンが20才の時。まだ危険なダイエットをしていない
頃の姿です)

          (記事の内容については、AIでファクトチェック済みです)

ここまで、お付き合いいただきありがとうございます。また、お越しください。

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