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未プレイでいたことを詫び続けます。 LIVE A LIVE プレイ記録 (1/2)


こんにちは。

ずっと楽しみにしていたRPG、「ライブアライブ」。
先日ついにクリアしましたので記録に残したいと思います。

※ガッツリネタバレをしていきますので、未プレイの方は是非!既プレイとなって、ライブアライブを共に語らいましょう。お願いします。何でもしますから!


今年の2月にリメイク版の発売が発表され、早半年。
この発表トレーラー、初見なのにめっちゃめちゃに興奮したなあ。

何と言ってもこのタイトルの出方!超カッコいいわぁ。
これ昔からリメイクを待ち続けていたファンの方々は相当嬉しかったんじゃないでしょうか。BGMもこのとき初めて聴いたけどマジで衝撃だったな。

知る人ぞ知る名作RPGであると評判のこの作品、自分の周りではやっぱり知っている人はおりませんでした。
世代がギリずれているというのもあるけど、なんでも発売時期のタイミングが悪かったらしく、当時は他の大きな作品(私の大好きなFF6とか…w)に埋もれてしまっていたらしいんですね。

私自身もこのゲームを知ったキッカケは本当につい最近(多分2年くらい前)で、お気に入りのVtuberが過去に実況していたからというスクエニファンとしては何とも言えない理由でした。しかもその動画は今、諸事情により非公開となってしまっているのですが、私の「自分がプレイしたゲームの実況しか見ない」という謎ポリシーのお陰で結局見れずじまいという状況。何しとんねんって感じよホンマに。

とにかく、そんな作品に今こうして触れることができていて、本当にうれしく思います。予約していたので、発売日から今までひたすらライブアライブの日々でした。


何と言いますか…一度入り込むと、簡単に抜け出せない魅力があるゲームですね。
最初に選べる7つの物語のキャラクターデザインが、有名漫画家さん7名によって描かれていることにもビックリ。
私は原作未プレイですが、プレイ前に公式ホームページで各編のキャラデザを担当された漫画家さん方のお祝いコメントというものを見て、それを知りました。

これ本当に豪華なのでまだ見ていない方は絶対に目を通した方が良いです!
既プレイの方に刺さる内容なのはもちろんですが、私のように未プレイだとリメイク版のイラストの方が目にしていると思うので、キャラデザの方々のイラストや当時の思い出などを語られているコメントによって「こういう感じだったんだな」という風に、よりライブアライブという作品を読み取れるはずです。

それと、私は今作で初めてスクエニの新技術であるHD-2Dのゲームをプレイしたんですが、キレイすぎて感激してしまいました。
背景、建物、キャラクター…全てにおけるグラフィックが本当に美しく、ひとつひとつのシーンを丁寧に彩っています。ドットなのにドットではないような感覚が新鮮で、景色が移り変わるたびに「もっと見ていたい!」という気持ちでいっぱいでした。私は特に戦闘中のキャラの髪や服がなびく様がめっちゃ好きで、うっとり見惚れて戦闘忘れるくらいでしたね。

私のライブアライブの熱がいつ収まるのかは今のところ不明ですが、積みゲーと化しているオクトパストラベラーもやらないとなぁ、と思った所存です。


てことで早速前置き(前置きなのか?)が長くなってしまいましたが、まずは自分のプレイした順番に感想を書いていきたいと思います。ポゲラルゴォ~!!


【幕末編:密命】

なぜ一番最初に幕末編を選んだのか、明確な理由はありませんでした。
なんとなく、面白そうだなと直感で選んだのだろうと思います。

クリアした今思うと、マジで本当にどれから始めても大丈夫なようになっていたんだなぁと感動していますが、やはり私が初めてライブアライブを手に取り、初めて触れたこの「幕末編」に何か特別な感情を抱いているのは確かです。言葉にし難い思い入れがすごいありますね。

◇ ◇ ◇

幕末編をスタートすると、主人公のおぼろ丸が囚われた要人を救出するため「尾手城」に忍び入る、という忍者らしいストーリーが始まります。

命を受け城に向かう場面はもちろん、城に着いた時のグラフィックからBGMからすべてにおいて完璧すぎて、もう興奮どころではありませんでした。既に楽しすぎて身体に震えが起こってました。

とにかく音楽が良すぎます。

時代を感じる和風テイストな曲調ながら、リズミカルで低音が心地良い。この曲を聴くためだけに一生城内外をウロウロできますね。
そして戦闘BGMも最高。一気にハイテンポになりめっちゃテンションが上がります。
25周年の際に行われた記念ライブでは実際に和楽器を使用して演奏されたのだとか。くぅ~羨ましすぎる…!30周年ライブを是非ともよろしくお願い致します!

もちろん戦闘システムもこの編で初めて触れましたが、チェッカーバトルがほんとに面白い。難しそうだなぁなんて考えていたのが一気に払拭されましたね。
ただ、最初は勝手が分からず無理やり突っ込みまくってしまい大変苦労しました。

しかしこの幕末編、相当やり込める作りになっているらしく、私は上に載せたツイートの通り、ストーリーが気になってしまったので一旦は普通にクリアしたのですが、後になって「色々見ておけばよかった…」という気持ちになってます。

というのも、ライブアライブというゲーム全体のボリュームがあまりにも大きすぎるんですわ。
「あとで周回しーようっと」なんて呑気に考えていたのが、クリア後には真っ白に燃え尽きてしまい、未だその余韻から抜け出せずにただ抜け殻となっている自分がいます。

なので、今はとりあえず色んな方の配信を見漁りまくり、自分で見つけられなかった要素を発掘してはキャッキャ喜ぶやつをやってるところです。

例えば、結構衝撃だった隠し要素のひとつ。なんと「抜け忍」になれてしまうらしいではないですか。
城に到着した後、普通ならそのまま敵地に忍び込みストーリークリアを目指すところですが、ここで引き返すことが出来るんですって。そんな発想、したことなかった…!

その隠し要素をなんと無意識に引き当ててしまった男がいました。
にじさんじ所属のバーチャルYouTuber、花畑チャイカさんです。
(癖がありますがめっちゃめちゃ面白い配信者なので是非)

かつての仲間に襲われるおぼろ丸の姿が確認できました。
そりゃ、期待されて重大な任務に就いたのに早速抜け出すなんて、ヤクザだったらエンコ詰めるどころじゃないよな…(龍が如く脳)

ちょうどこのチャイカ氏は序盤も序盤だったため勝つことができず、そこで終わっていましたが、倒せた場合の展開は私も自分の目で確かめたいので後でやってみたいと思います。


話を戻しますが、完全初見の私はとにかく先へ先へと突き進みました。
途中落とし穴に落ちたときはうわ~~結構頑張ったのに~~!!と思いきや、まさかのそこで中ボス撃破&囚われの男の救出に成功したり、謎に小判を入れる穴に小判を入れるも小判が足りず中途半端のまま投げ出したり…。
本当にかなり多くの取りこぼしがあるとは思いますが、ひとまずその辺は置いておきますw

私が幕末編で一番好きなのはラストシーン。
ボスのガマヘビ変化(尾手院王)を撃破した後、助けた囚われの男とともに尾手城のてっぺんで日の出を迎えるのですが、その直前の会話がとっても良かったんですよ…。

まず、この場面で囚われの男が坂本竜馬(龍馬)であることが判明します。
歴史に疎い私はここで初めて気付いてそりゃもうビックラこきました。リョーマだったんかい!!うわぁかっこいい!!!って感じでした。

そしてその後、竜馬から「忍びなんて勿体ない。ワシと一緒にどうじゃ?」といった問いが。
選択肢は2択、「面白い」・「拙者は忍び」。めっちゃ迷いました。すんごい悩みました。

考えに考えた結果、私はこの物語を通して竜馬というキャラにとても惹かれていることに気付き、竜馬とともに行くことを選択。
竜馬は喜んで、「今夜は宴じゃあ~!」みたいなことを言ってくれたのが嬉しかったな。楽しい宴になっただろうか…。ハァ~妄想が捗る!宴してるところの妄想イラスト描きたいw

いやぁ、でもマジでめっちゃ迷いまくった。
普通に考えたら、お断りするのが良いなと思ったんですよ。忍者の世界って厳しそうだし…。さっきの抜け忍みたいな感じで。忍びの道を貫くのが妥当かな、という考えになりますよね。

けど、ここは素直に自分の気持ちに従おうと思ってこちらに決めました。
あとはまぁ、あえて一般的に選ばなさそうな方を選んでみたいという小さな反抗心もあったかも。実際はどのくらいの比率なのか分からないけど。

結果的にこの選択で本当に良かった、と心の底から思えるときが終盤で訪れたので、その話はまた後ほど。

落書き載せときます。
大変嬉しいことに、Twitterにてファンアートを載せるともれなく今作のプロデューサーである時田貴司氏がRTしてくれる特典付きなもんで、たくさんの反応をいただけました。

クリア後の一枚。夜明けぜよ。
おぼろ丸も竜馬もカッコよかったなぁ。本当に良いラストでした。



【SF編:機心】

2番目にプレイしたのはSF編でした。
一番好きな物語。本当に大好き。

「SF編が一番気になるから本当は最初にやりたかったけど一番気になっているのに一番最初にやってしまったら勿体ないんじゃないか?」
というまさに好きなものは一番最後に食べる系女子の典型みたいなことを考えてしまっていたのですが、私の尊敬する大好きなアナウンサー兼配信者の松澤千晶さんが同じく2番目にプレイしていたのを見て、「あっネキがやってるから私もやーろうっと」とあっさりプレイを決めました。
※何度でも言えますがどの編からやっても良かったと思えるくらいどの物語も最高でしたので本当に順番は自分の好みで大丈夫ですよ!

ということで、ワクワクのSF編がスタートです。

◇ ◇ ◇

舞台は地球へ向かう途中の輸送船で、運んでいる荷物は異種生命体のベヒーモス。
宇宙を飛んでいる機体の姿や船内の様子をバックに、キャラクターデザインなどのクレジットやAIを思わせるカタカナ表記での乗務員などの情報が静かに表示され、物語の始まりを実感。まるで映画でも見ているのかのような演出で、ワクワクからドキドキに変わった瞬間でした。

乗員であるエンジニアのカトゥーが日に日にロボット製作に勤しんだ末に完成したのが、今回の主人公「キューブ」。

キューブは言葉こそ発せませんが、体をくるっと一回転させて喜びを表現したり、ポロロンッという感じで(擬音下手か)鳴き声?機械音?を出すこともできます。この感じがすんごい可愛いんですよね~。
カトゥーにはペットのように可愛がられ、他の乗務員からも早速注目を集める、人気者のキューブ。「期待されている」と感じていたのか、うれしそうに振る舞う姿が本当に愛くるしかったです。

船内のメンバーもみんな親切で優しそうな人たちばかりで(一部を除く)、この船内でキューブはどんなことを学んでいくのだろう?とこちらも期待が膨らみました。

しかしその期待はすぐに裏切られることになります。

アンテナの異常を調べるためカトゥーとともに防護服を着て船外に出たカークが突然苦しみだし、なんとそのまま死亡してしまう事態に。
さらに輸送中のベヒーモスが何者かの手によって倉庫から脱走。カークの恋人であったレイチェルも感情的になり、助けようとしたヒューイがレイチェルとともにベヒーモスに襲われてしまいます。一気に不穏な流れが続く状況に、ただただ恐怖を覚えました。

もちろん、ここまでになんの経緯も解説もありません。すべて生まれたてのキューブが目の当たりにした光景。一見、楽しく業務をしているように見えた船内は、もう取り返しのつかないところまで来てしまっていたのでした。

ちなみに、ここまでBGMといえるBGMはただ一つ。
カークがハマっていた、「キャプテン・スクウェア」というゲーム機の愉快な音楽のみ。
それ以外の不気味な空気の中では、「ボン、ボン、ボン、ボボン、ボン、ボン」みたいな暗く怖いリズムが静かに流れ続けます。サントラにも収録されていない音楽です。怖すぎる…。

※一応SF編のテーマ曲「Unseen Syndrome」で聴けるの音なのですが(それも奇妙で不穏な音楽)、こちらの曲のバックで流れているベース音がそれに当たります。BGM判定すらされていないBGM…ボンボボン。

そんな中、「キャプテン・スクウェア」のあるリフレッシュルームでは、いつでも延々にこの軽快なBGMが流れ続けているのであります。それはそれで怖いんだよなぁ。


また話が脱線してしまった。
このお話の中には重要な要素がいくつかありますが、やっぱりこれですね。これは書いとこう。
まだ船内にメンバーが揃っていた序盤の頃に、キューブはカトゥーからコーヒーの淹れ方を教わっていたんです。

リフレッシュルームでピリつく空気の中、自分は何をしたらいいのだろう…と思ったとき、キューブにできることは、コーヒーを淹れること。たったひとつ、これだけなのでした。

もちろんコーヒーだけでなくあらゆる場面でキューブは活躍しました。
が、人間とうまくコミュニケーションの取れないもどかしさは、コーヒーを渡すことで解消できていたように思います。もちろん失敗もあったけどね。

キューブの淹れるコーヒーは苦いことで評判でした。でも、一度覚えてしまったのだから、これがキューブの味。伍長に蹴られても、カークに突き飛ばされても、人間を信じてコーヒーを淹れ続けるんです。あぁ~キューブ可愛い…私にもコーヒー淹れて!!(末期)

そして物語終盤では、一番信用できないと思っていた機械ギライのダース伍長と2人で船内を探索することになるキューブ。
伍長は何だかんだで優しく、頼りがいのある人間であることが分かってきます。それとは逆に、若く活気のあったはずの人間はエゴに支配され、周囲には目もくれなくなってしまった…。
みな同じ人間なのに、どうして分かり合えないのだろうか。きっと、プレイヤーの分身であるキューブはそういったことを何となく感じ取っていたのだろう、と私は思います。

あとはラスボス戦ですね。ここは本当にマジでクソ熱かった。

船内全体を管理しているAI「OD-10」が黒幕であることが分かり、船内の中で唯一AIの管理下にない物体を探し出すことになった場面。結構苦労したんですが伍長のヒントのお陰で「あれだー!」と、ピンと来ました。まさかキャプテン・スクウェアだったとは。

しかも、そこで別の場所にいた伍長はベヒーモスに襲われてしまいます。
どこからともなくAIの声が聞こえるキューブ。
AIは「船内の秩序を保つ」という明確な目的のために不要な人間を排除していたわけなんですね。人間も怖えけど、コンピュータも怖えよ…。

そしていざキャプテン・スクウェアの筐体に入り込むキューブ!ここが超超超超最高でした!「うおおおおお!!」って声が出ました。

いや、なんかね。もう脳死で書きますけど。キューブって今までマジで人間に振り回され続けてきたのよ。生まれてから全然時間経ってないのに人間の嫌なところ、汚いところ、おかしいところを見せ続けられてきたんです。でもね、カトゥーはキューブに学習機能を搭載しましたが、それならキューブもこのAIと同じように「人間は愚か」と判断してAIに協力し始める展開もありえたかもしれない。でも、それでも、キューブはAIに立ち向かったんです。人間を守るために…命をくれたカトゥーと、信頼してくれた伍長のために!生まれて間もない赤ちゃんロボットが、人間を物理的に排除するような恐ろしいコンピュータに立ち向かったんですよ!!!あああああ!!!キューブ…キューブーーーーー!!!!!

はい。もういいか。
とにかくカッコいい展開で最高でした。そしてなんと、伍長はベヒーモスに勝利し生還してきたのです。ここもまた良いシーンでしたね。
伍長は自ら、戦争で暴走したAIに仲間を惨殺された過去をキューブに語り始めます。これだよね。伍長から自分語りしてくれるの最高すぎないか?
そして、「同じじゃないか、人間もロボットも…」と気付き、最後にキューブの淹れたコーヒーが飲みたいと言ってくれる伍長。嬉しい…嬉しすぎる。なんだか、キューブの今までの頑張りが初めて報われた気持ちになりました。

「うん…確かにこいつは苦いな。
でも…今は、この味が最高だな。

名作や。
ありがとう。本当にありがとう、SF編。


【西部編:放浪】

お次はまた雰囲気がガラッと変わって西部編です!
いやぁ…渋かったです、良い体験でした。

最初から最後まで「渋い!」の一言に尽きる。その名の通り、西部劇を観劇しているようでした。

「荒野をさすらう賞金首」…もう、これだけでカッコいいね。
BGMも非常にマッチしていて、没入感が半端なかったです。

全然関係ないですが、小さい頃母親にやらされていたPCのタイピング練習ゲームがこういう感じのテイストだったのを思い出して、懐かしくなって調べてみたら「特打」ってやつで、モロ西部でした。
あとはやっぱりこういう酒場を見ると、ブラックラグーンの「バカルディあるだけ持ってこい!」も浮かんでくるね。意外と私の中で西部のイメージってしっかりあって、そういった意味でも西部編はかなり溶け込みやすい世界観だったのかもしれません。

ところで3番目にこちらを選んだのには理由があります。
それは、時田氏の以下のツイート。

これがとっても参考になりました。
ちょうどこのツイートを発見したのがSF編クリア後の平日でしたので、「あっそれなら次は現代編か西部編かな」と。
それで、我らが(?)松澤ネキが西部編をプレイしていたので、後追いで見るために私も西部編を選択したという次第です。

もし今から始めるという方がいれば、この時田さんのツイートは大変ありがたいものでしたので、是非参考にして欲しいです。
(実際、週末にオススメされている4つは結構長めでした。)

◇ ◇ ◇

この西部編でとにかく面白かったのは、主人公キッドと戦友マッド・ドックの関係性ですね。
戦友というか、動画にある通りマッドは賞金首であるキッドを追う賞金稼ぎなんですが、その何度も戦い合った特別な仲みたいなものが、なんかもうザ・西部って感じがして良いのよね。…相変わらず語彙力がねえ。

物語もこの二人で協力して小さなひとつの街を救うというもので、作中で細かく語られるわけでもないのに、二人の共通した行動や少ない会話のなかで見えない絆が伝わってきたのが良かったです。

んで、ラストよ。
マッドとの一騎打ちから始まるこの西部編、なんとラストにもう一度マッドとの対戦があります。カッコよすぎだろ。
私は戦闘に入ってしまったらもう倒すことしか頭になくて、やっちまったんですよ。後から気付きました。「あー、これトリエル戦や!」ってね。

解説します。日本の様々なゲームに影響を受けたToby fox氏のゲーム、UNDERTALEに登場するキャラとの戦闘のことです。トリエル戦では戦わずに「逃がす」ことで殺害を避けることができます。解説終わります。

マッドとの最後の勝負、逃げることができたらしいんです。気付けなかったー!ショック。あ、でもそう考えると、アンダイン戦は「逃げる」だからアンダイン戦の方が近いかな。んなこたどうでもいいんだよ。

何はともあれ、これが私の西部編だったということです。
初見プレイってやっぱ良いな、と思わせてくれるラストでした。


【現代編:最強】

何と言いますか…この編は、言葉で感想を語るのが難しい気がします。
まあどれもそうなんですが。
別の意味で、難しいです。

もうクリアした瞬間まで面白くなっちゃってるからね。

そう、主人公は脳筋。
脳みそが筋肉でできているキャラクターです。最強になることしか考えていないようです。楽しいなぁ。

しかし強くなるためだけのお話だと思いきや、最後は思いもよらない衝撃の展開で、しっかり主人公に感情移入できました。

CV関智一、素晴らしかったです。
敵の技を覚える仕様がFFみたいで楽しかったし、何より覚えた瞬間に「イヤァッ!!!」って言うのが面白いのなんの。まさに脳筋男ですね。こういうキャラ、味があって好きなんだよなぁ~。適役だわ。

ちょっとまたVtuberおばさんにならせてもらいますが、花畑チャイカ氏がこの現代編を大変気に入っているようで、ラスボス戦前のオディ・オブライトと主人公、両者のセリフをいつまでも繰り返し真似て言ってるのが本当に面白いのよ。現代編終わってからも言い続けてるからね。でもそれほどライブアライブの名言が名言すぎるってことなんよね。


【功夫編:伝承】

(現代編の感想みじかっ!)
功夫編、最高でした。これがまた、SF編に並ぶくらい私の中でとっても大好きな物語でした。

この編に関しては、もうどこから語ればよいのか…。思い入れが強すぎます。
とりあえずショートトレーラーを振り返りますか。

あぁ…もうこの山頂の景色を見るだけで、涙があふれそうになる。

最初のイメージは、ただこの爺さんが弟子に拳法を教えるだけの物語なのかな、みたいな感じでふわっとしていました。
まあ目的自体はそれで間違っていなかったんですが、その中身がそれはそれは良いものだったので、今でもあらゆるシーンが心に焼き付いて離れません。

◇ ◇ ◇

あらすじを簡単にまとめるとこんな感じ。

  • 老いによる衰えを実感していた心山拳老師の主人公は、弟子を探すため下山する。

  • 食い逃げを繰り返す食いしん坊のサモ・野盗のツンデレ女レイ・窃盗団の言いなりだった少年ユン。この3人が弟子となった。

  • 日々修行に励む弟子たちは順調に成長していくが、たまたま老師が道場を空けたある日、3人は義破門団という組織に襲われてしまう。

弟子の3人はそれぞれ別の場所にいるのですが、私が最初に見つけたのはサモでした。食い逃げ犯をとっ捕まえてどうなるのかと思ったらまさか弟子にするとは、老師の目の付け所が流石すぎる。

次に見つけたのが、私にとって運命とも言えてしまうほど大好きになったキャラ、レイ。
レイは【野盗に注意】と書かれた看板のある竹林に潜んでいました。
爺さんが通るやいなやシュババッと現れて金をよこせと言ってくるその少女。断ると、勝負を挑まれて「長生きも今日までだ!」というセリフを吐くんですが、このセリフ私なぜかめっちゃ好きなんですよね。なんでだろう。カッコいいよね。
そしてレイをあっさり倒す爺さん。「野盗なんかしていないで拳法やらんか」という問いかけにレイは早速ツンデレを発動させ、「弟子になるためではなくジジイを倒すため」に拳法を教わることになるという…。ツンデレ娘が好物のワイ、大歓喜でした。

ユンは最後に遭遇。
ユンが窃盗団に責められているところを手助けするシーンにて、老師の名ゼリフ「まだ分からんか… 心じゃよッ!」がついに聞けました。
このセリフの何がいいって、物語の終盤でしっかり「心」というテーマを回収しているんですよ。「ただ強くなるだけでなく、心を鍛えなさい」という爺さんのメッセージが、このセリフからちゃんと伝わっていたのが本当に良いですね。


3人の修行は結構時間掛かった記憶があります。私は先述の通りレイにホの字爺さんでしたので、レイをひたすらに鍛えていました。
そしたらなんと、ある日3人が道場で襲撃を受けた際、レイがたったひとり生き残ったのです。

衝撃すぎて、顔面硬直していたと思います。レイが好きで育てたとはいえ、3人一緒になって修行に励んだ仲間。憎めないサモ、努力家のユン…この2人は無念にも義破門団に殺されてしまいました。

「いや、でも生きてるかもしれない」って、そのときは思ったんですよ。でも、なんと憎い演出なのか、その後山頂で2つのお墓の前で拝む爺さんとレイの姿が……。
お墓見せてくるのはズルいよな。本当につらくて、遣る瀬無くて、クソほど涙を流しました。何でしょう、そんなに多くのエピソードがあるわけでもないのに、ここでも見えない絆が育まれていたようです。それをプレイヤーの心にしっかり植え付けてくれる演出、もう素晴らしいとしか言いようがない。

さらに泣いたのが、その後爺さんがひとりで敵討ちに行くことになるのですが、その前に山頂に行くとセリフが聞けて、ユンとサモに謝るんです。

「わしが強くあれと教えたばかりに…!」「すまぬ…本当に、すまぬ…!」
この、自責の念を強く感じているのが伝わってくる爺さんの声が凄く震えていて、、あぁ…(涙)書きながら泣けてきてもた。
サモに自信をつけてやりたいという想いも叶わず、またユンは自分から弟子になりたいと懇願してきていたとはいえ「あの時弟子にしていなければこんなことには…」と、老師は思ったことでしょう。石丸博也さんの名演技にやられました。ボイスがついていて良かった、と思えた瞬間でした。でもつらい。

ここで、この功夫編でものすごく良い反応をしてくれていたVtuberを記録しておこう。(唐突)

にじさんじのRPG大好き魔女、ニュイ・ソシエール。
彼女のRPG配信はシナリオ重視で、どちらかと言うとサクサクプレイを好むスタイルなので、忙しい社会人でも追いやすい実況となっていてとってもオススメです。

おニュイも私と同じくレイが生き残る道を進み、この悲劇に相当な衝撃を受けていましたが、ここで彼女が私には到底想像できなかった解釈をしていたのが印象的でした。
「ユンとサモがレイを逃がしてくれたんじゃないか」と言うのです。
うわ、確かに……と思いました。
修行をしていたとき、レイばかりをボコボコにしていたせいか、ユンとサモがレイを心配し手を貸すという数少ない友情シーンがあったんです。そのときレイは、女扱いされたことに照れ隠しな笑い方で誤魔化してました。完全に伏線でしたね。気付かなかったなぁ。
でも、レイの性格なら「ふざけんな!アタシも戦うよ!!」って言いそうでもあるのよね。その気持ちをなんとか振り切って老師を呼びに向かおうとしたのか、はたまたユンとサモに無理やり押し返されたのかは不明ですが…ここでこんなに考察できるとは思っていなかったですね。

これだからゲーム実況好きなのよ。自分だけの角度だと分からないことが多いからね。うん。

しかし何度思い返してもつらいわぁ。どう足掻いても一人しか生き残れないというのが本当につらい。(あ、均等に育てるとサモになるらしいです。)

だからレイも、鍛錬の度合いが少しでも違っていれば死んでしまっていたかもしれない。私はそう考えてしまって、今SFC版を3DSでプレイしているのですが、またレイを選んでしまいました。
ごめんよ、ユン、サモw

◇ ◇ ◇

そしてラストは義破門団へ。
老師ひとりで行こうとしたら、レイちゃん来てくれました。レイ、あの一件からジジイに対するセリフがちょっと優しくなってるんですよね。口は悪いけど、声色が落ち着いているというか。優しいというよりは、怒りと悲しみに満ちた寂しい声にも聞こえるかも。

ラスボスのオディワン・リー、カッコよかったな。CV櫻井孝宏ってのがまたリーの冷徹な雰囲気に凄く合ってました。
ジジイに一度だけ教わった「旋牙連山拳」をレイ自らがリーに放つ演出もマージで最高。ショートトレーラーのラストのシーンですね。あれちゃんと見たのはプレイした後だったんですが(ネタバレになりそうだったから)、3人の旋牙連山拳が同時に見れるの、超カッコいいですね。あれが実現する世界はないのか…うぅ…。


これまで散々功夫編のここすきポイントを語りまくりましたが、ここからが本当に一番大好きなシーンです。ていうか、この場面を見た瞬間に、私の中での功夫編が完成したような気がしました。

死闘の末、リーを打ち破ったレイ。しかし、別の刺客と相打っていた老師はその場で力尽き、レイに改めて想いを託し、命を引き取ります。
そのシーンでのセリフがこれ。

是非ボイスありで実際に聞いてほしい、声優さんの名演技。

今までずっと「ジジイ」と呼び続けてきたのに、ここで「お師匠さん」と呼ぶんですよ…ふいうちすぎて号泣でした。レイの思いっ切り涙する姿にもやられましたね。ドットの表現ってやっぱり無限大だな、と改めて実感。

レイの声優さんは上田麗奈さんという方で、私はお恥ずかしながら存じ上げなかったのですが、【強気で負けず嫌いで男勝り、だけど繊細な部分もあるツンデレな女の子】というレイの特徴をすべて汲み取っておられて、本当に感動いたしました。レイの声を初めて聞いたときは、勝手に「豊口めぐみさんか、小清水亜美さんっぽいな」なんてイメージを抱いていたので、マジで恐れ入りました。

功夫編のラストは、老師から受け継いだ「心山拳」の師範となったレイの勇ましい姿で締めくくられました。
最後まで、ユンとサモ、そしてジジイの想いを大事にしていて、レイの優しさと強さが伝わる素晴らしいエンディングでした。

自然に主人公が移り変わるシナリオが私の中ではとっても新鮮で、それがまた凄く良かったです。本当に忘れられない、大好きな物語です。

エンドロールでは、みんなで修行に励むあの日々が。
下村さんの音楽もめちゃめちゃ最高でした。

ていうか、ボリュームエグすぎるよ…これが最初の7つの物語のうちの1つで、かつその中で選べる主人公が3人もいるって…何周させる気なんだマジで…。

◇ ◇ ◇

ということで。
なんと1万文字を超えてしまいましたのでここでいったん区切って、近未来編と原始編、またその先の記録については次の記事に回したいと思います。

まだまだ記録に残したいあれやこれがたくさんありすぎる!
ゲームしながら、酒を飲みながら、空いた時間にゆっくり書いていくのでよろしくです。

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