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ダメ男を愛する女たち 裁判傍聴【傷害その3】【名誉毀損、わいせつ図画陳列】【相続税法違反】

今回は端からみれば、ど~しょうもないダメ男だが、見捨てること無く、惜しみ無い愛情を注ぎ、周囲をドン引きさせてしまう女性たちに焦点をあてる。


傷害
記録ノートの記入漏れで罪状のみ

交際相手の女性が、外で男性と話をしているのを見て、嫉妬にかられ軽自動車(900kg)に乗り込み、25㎞~26㎞のスピードで、男性を引いた。
その行為によって男性は、くも膜下出血と脛椎圧迫骨折の重傷を負う。
女性と被害者男性は、ただの同僚である。
誰もが被害者に同情してしまう事件だ。

しかし彼女は法廷で、自分が誤解を招いた行動だったと深く反省し、彼を軽い刑にしてくれと涙を流す。
被害者を完全無視していることに、さすがの検察官も
『被害者に対して、どう思っていますか?』と尋ねる。

代理人女性
『あぁ……巻き込んでしまって悪いとは思ってます』と軽く答える。
そして次に出た言葉は
『私は彼を許しているので寛大な処分にして下さい』と強く述べた。

あんたが許しても、被害者を思えば法律が許すまい!
と、思われたのだが
判決は
懲役2年6ヶ月、執行猶予4年
その日にシャバに出れる。
なんとも寛大な裁きである。

彼女は、誰が傷つこうとも彼さえ守れればいいのである。
そして被告に嫉妬されるほど愛を感じるのだろ。
痛い思いをしたのは、全くもって落ち度の無い、被害者男性だけであった。


名誉毀損、わいせつ図画陳列
(わ)第637号

被告男性は、付き合っていた女性から別れを告げられ、やり直そうと何度も言い寄ったが、修復は不可能であった。
自分の思うようにならない腹いせに、彼女に対し嫌がらせを始める。
女性の車をパンクさせたり、男性トイレの壁に、女性の全裸写真を貼り付け、住所、名前、電話番号をマジックで記入する。
更に、インターネットに女性の全裸写真を添付し、トイレと同じようにプロフィールを記入した。
女性のもとに、恐ろしい数の電話がかかりだし事件が発覚する。
いわゆる、リベンジポルノである。

実は、この被告。
なんとまぁ、妻子もち。
被害者女性は、それを知らずに付き合っていたのだが、後にそれが発覚し、ケジメとして被告に別れを告げたのである。
そう、妻子が居る被告には、彼女を引きとめる権利は何一つ無いのである。
にも関わらず、妻子の発覚で彼女を深く傷付け、更に抉るような行為に及んだのである。
この被告を鬼畜といっていい。

この鬼畜の身元引受人は妻である。
証言台で『夫を唆(たぶらか)したのは彼女です。彼女が普通の別れ方をしていれば、夫はこんな事をしなかったと思います』

被害者女性に対し配慮の欠片も無い言葉を述べる。
同性同士なら、被害者女性の痛みは分かるはずだが、妻の立場では敵となる。
個人的には、妻の言う普通の別れ方を是非とも教えて頂きたいものだが、検察官も裁判官も突っ込みを入れない。

そして最後は
『離婚は考えていません。浮気のことも事件のことも許します。彼を支えていきます』と締め括った。

あんたが許してもな……
ネットで流出した彼女の全裸姿は既に出回り、全ての削除は不可能な世界にある。
独身である彼女には酷すぎる仕打だ。
せめて被告に法の裁きを!!

しかーし!
どこまでも寛大な法は、被告に執行猶予を与えたのである。
この日に2人仲良く家路に着くこととなった。

世の女性諸君。
別れる前提で付き合いをする訳では無いが、いくら惚れた男の頼みであっても、エロい写真は撮らせない方が無難である。
痛い思いをするのは自分だけと思った方が良い。


最後にもう1人。

相続税法違反
(わ)第319号

被告は女性。
前旦那に先立たれ、未亡人となった被告は遺産相続として6億円を得る。
それに伴う2億2700万の税金を納めなかったことで、脱税として裁かれる。

未亡人になった被告は、ある男性と再婚をしていた。
その再婚相手が、超ギャンブル好きであり、あっと言う間に6億を使い果たしたと言うのだ。
それでもギャンブルをやめること無く、金目の物を質屋に売り、前旦那が残してくれた家までも売却していた。

遺産相続は嫁個人の物であり、法律上、いまの再婚相手に権利はない。
それは夫婦であっても同じこと。
相続は共有財産とはならない。
そんな訳で、税金を納めなかった嫁1人の責任として裁かれる。

被告は、全ての財産を失い、更に前科もちにもなったが、再婚相手とは別れることの無いと述べた。
見れば着ている物も、ワザと選んだのかと思うくらいみすぼらしい。
化粧けも無く、白髪まじりの髪を1つにまとめている。
なんとも、やつれた姿が痛々しい。

今現在の生活は、倉敷市のパチンコ店で、再婚相手と住込みをしながら、景品交換業に就いている。
ちなみに再婚相手は、現在もギャンブルをやめられないでいる。

無い袖は振れないと言うことで、破産宣告の手続きを行うことになった。
ダメ男を愛した結果である。




たとえ世間に後ろ指さされようが、愛を貫きダメ男に寄り添う女性たち。
ここまで献身的に愛されるとは、男冥利に尽きるってもんだ。
だがしかし、無関係の人に大怪我をさせたり、一生消えない心の傷を負わしたり、払うものを払わなかったり、どれも法に触れるなどあってはならない。
法が寛大だったとしても、世間は許してはいないことを覚えておいてくれ。

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