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青い鳥を考察

過去の経験や感じたことを通してQOLについて考えたいと思う。

・・・童話『青い鳥』。

考えさせられるところが多々あり、自分の想いをまとめてみた。

その前に、物語の全体像をば。

<青い鳥>
貧しい木こりの家庭に生まれた2人の子ども、チルチルとミチル。

ある日、とあるおばあさんが青い鳥を探しに2人の家を訪ねてきた。

それは持たせると病気の治るという幸せの青い鳥。

おばあさんの娘が病気になり、どうしても元気にしてやりたいとのこと。

しかし、2人が飼っていたのは青い鳥ではない。

そこで、幸せの青い鳥を探すためにいろんな国を旅する

チルチルとミチルの物語が始まります。

旅先↓

例えば

〘思い出の国〗
亡くなった家族と再会できる国。
楽しいときを過ごし、青い鳥を捕まえることができたが
国を出た途端に青い鳥は幻のように消えてしまう。

〘夜の国〗
いくつもの扉があり、そこを開くと様々な景色が広がっている。
戦争、病気・・・。どれも辛い世界ではあったが
最後の扉を開くとそこにはたくさんの青い鳥が。
喜んで青い鳥を捕まえるも、国を出た途端に青い鳥は死んでしまう。

〘深い森〗
青い鳥を見つけ追いかけて森の中に入るも
木や動物に邪魔をされ、捕まえることができなかった。

〘未来の国〗
未来生まれる予定の子供がいる世界。2人の未来の弟に出会うことができた。
なんとか青い鳥を捕まえるも国を出た途端に真っ赤な色に変わってしまった。

いずこの国に行っても出てきた言葉はこう。

『それは本当の青い鳥ではなかったのですよ・・・』

がっかりする2人。

「おばあさんになんて言えばいいんだろう・・・」

そんなことを思っていると、2人はベッドの上で目を覚ます。

見ると、鳥かごの中の鳥が青い鳥に変わっているではありませんか。

そしてチルチルとミチルは、本当の幸せは手の届く身近なところにあるのだということに気づきました。

・・・原作は更に続く。

鳥かごが開いた拍子に、青い鳥は飛び去ってしまう。

『どなたかあの鳥を見つけた方は、どうぞぼくたちに返してください。ぼくたち、幸福に暮らすために、いつかきっとあの鳥がいりようになるでしょうから。』

なんという結末。

幸せは

意外と近くにあるもの? or 幻のようでつかめないもの?

作者がどのような意図で描いたのか。

今となっては想像するしかないと思うが

本当のところはどちらなのか。よく吟味したい内容のように感じた。

そこで、これまた知人B。

Bが中学生の頃の話。

Bは走ることが大好きで朝5時に起きて走る。

もちろん部活は陸上部で学校の朝練でも走る。

放課後の部活でも走る。家に帰ってからも走る。

といったように

Bは走ることが人生そのもののように感じていたようだ。

授業の合間には、走る時間を作るために

学校の宿題はすべて授業の休み時間に済ますという

なんとも真似できない努力・・・

勉強もスポーツもできたため、いじめられている人に手を差し伸べても

何も言われないという、傍から見ても無敵だった(笑)

そんなBだが、あるときけがをした。

そして、中学生最後の県選抜の駅伝大会でけがを押しての出場。

練習を重ねているBだから、それまで大会で優勝だったり多くしていた

Bだったが結果は惨敗。

しばらく地面に手をついて動けなかったB。

なんて声をかけたらよいか、誰もわからない様子だったのを今でも鮮明に覚えている。

それからけがの原因もわからず、通った整骨院でむしろけがが悪化して

Bは陸上で結果を残すどころか楽しく走ることすらできなくなったという。

・・・スポーツ界ならよくある話。

本人の積み重ねた努力も、けがや予期せぬアクシデントで崩れてしまう。

それがその後の人生に大きく影響することもしばしば。

昔の自分なら、幸せは幻のように消え去るものと答えたと思う。

しかし、QOLを学ぶとは、目に見えない心を学ぶこと。

病気であってもどんなにつらい状況にあっても、『心は機』。

今は同じように悲しんでいる人がいても、寄り添える手段がある。

思い返すと

『知っている』のは大事としみじみ感じる。

当時のBにもう声をかけることはできないし、なんともできなかった過去はなくならない。

だから、Bと同じような境遇の人がいたら立ち直るきっかけになりたいと常々思う。

『幸せは意外とそこにある』

<追記>
『心=機』。心は機械の機の字で表される。
機械は外からの働きかけでどのようにも動き出す。
そのように、心も様々な因縁によって変わり通しであること。

心の仕組みをよく知ると、この意味がよくわかるのでないかと思います。

私は

『意外と近くにあるもの? or 幻のようでつかめないもの?』

両方の意見もよくわかるし、どうしてそのように感じてしまうのか。

今後、勉強会でもそんな心の仕組みに具体的にふれていきたいです!

みなさんがQOLを高めるきっかけになれば幸いです(^^)

※サムネイルは、富山市の町屋カフェ祇園メニュー「宇治抹茶ラテ」だったかと。
友人が頼んだのを見て映えそうだったので撮っちゃいました(笑)
友人ごめん!行ったのはコロナが落ち着いた頃だったのでご愛敬です。

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