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【 noteで学ぶ ビジネスモデル 】 " アドオン "ってどんな仕組み?

= こんな人におすすめの記事です =

「 昇進はありがたいけど、育児、残業、部下の指導で、ビジネスの勉強時間がない!最近は商品も売れにくくて、ビジネスモデルを学びたいのに…。 」

これ、僕の欲求です(苦笑)。
でも、あるある、ですよね?

ですが、なかなかどこを調べたらいいか分からないし、これらの情報にたどり着けないことがしばしば。

…ということで、このnoteでは、隙間時間に学べる『 ビジネスモデルの基本のき 』を週に1つずつお届けしています。皆様のお仕事に、またチームメンバーの育成などにご活用ください。

なお、『 他にもこんなビジネスモデルがありますよ! 』というものがありましたら、ぜひコメント欄で教えてください。教えてくださった方に、1コメントにつき100円をnoteのサポート機能でプレゼント!

= 今週のビジネスモデル:アドオン =

① ビジネスモデルの名前

アドオン

② ビジネスモデルの解説

概要:
アドオンビジネスモデルでは、サービスや製品の基本部分を低価格で提供し、追加オプションで収益を得る方法です。このモデルは、顧客が初期費用を抑えられる反面、必要に応じて機能やサービスを選択できるという自由度を提供します。この戦略は特に、顧客のニーズが多様で、セグメント化が難しい市場に適しています。アドオンビジネスモデルの代表例として、格安航空会社や自動車業界が挙げられます。格安航空会社では、基本運賃を低価格に設定し、座席指定、機内食、荷物預けなどのオプションで利益を上げます。自動車業界では、基本モデルに加えてオプション機能やプレミアム機能を提供し、顧客が自身の好みに合わせてカスタマイズすることで収益を拡大します。

例題:
例えば、ライアンエアー社では、基本運賃を格安に設定し、搭乗中のサービスや食事、旅行保険、優先搭乗などのオプションを別料金で提供しています。これにより、顧客は必要なサービスのみを選択でき、企業側はコストを抑えつつ、追加オプションで収益を上げることができます。また、メルセデス・ベンツでは、Sクラスに100以上のプレミアムオプションを用意し、顧客が自分好みにカスタマイズできるようにしています。このようなアプローチにより、企業は標準仕様を提供するだけでなく、顧客ごとに高付加価値のオプションを販売することができ、収益を最大化しています。

収益化のポイント:
アドオンビジネスモデルの収益化ポイントは、基本製品やサービスを低価格で提供し、追加オプションで収益を補完することです。企業は基本部分を大幅に割安にすることで、消費者の関心を引き、オンラインでの価格比較サービスにおいて競争力を持つことができます。これにより、集客を図り、追加オプションで利益を上げる戦略をとります。さらに、顧客の多様なニーズに応えるために、オプションのラインナップを充実させることが重要です。

Who:
主にB2Cビジネスで、コストに敏感な顧客や、個別にカスタマイズしたいニーズを持つ顧客をターゲットにしています。

How:
基本製品やサービスを低価格で提供し、追加オプションを別途料金で提供することで収益を得ます。オプションの内容は、顧客のニーズに応じたカスタマイズが可能なものが多いです。

Why:
基本製品やサービスだけでは競争力を維持するのが難しい市場で、アドオンの選択肢を提供することで、顧客の多様なニーズに応えながら収益を最大化するためです。

What:
アドオンビジネスモデルの特徴は、低価格で基本サービスを提供しながら、顧客に必要なオプションを選ばせることです。これにより、顧客は必要な機能やサービスだけを選ぶことができ、企業側は追加の収益を得ることができます。

③ このビジネスモデルを使用している、代表的な会社と、活用例

  1. ライアンエアー (Ryanair): 欧州最大手の格安航空会社。基本運賃を低価格に設定し、追加オプションで収益を上げています。座席指定、機内食、優先搭乗などが主なアドオンです。

  2. メルセデス・ベンツ (Mercedes-Benz): 高級車メーカー。Sクラスなどのモデルで、標準仕様に加え、プレミアムオプションを多数提供し、顧客ごとのカスタマイズを可能にしています。

  3. SAP: ドイツのソフトウェア企業。基本的なビジネスパッケージを手頃な価格で提供し、CRMやPLMなどの追加機能をオプションとして提供しています。


④ このビジネスモデルが使用されている代表的な業界で、従来用いられていたビジネスモデルの解説

アドオンビジネスモデルが広く使用されている航空業界では、従来はすべてのサービスが一つのパッケージとして提供される「フルサービスキャリア (Full-Service Carrier)」モデルが主流でした。このモデルでは、機内食や荷物の預け入れ、座席指定などのサービスがすべて運賃に含まれており、顧客はこれらのサービスを利用するかどうかにかかわらず、一律の料金を支払っていました。しかし、アドオンビジネスモデルが導入されることで、顧客は必要なサービスのみを選んで支払うことができるようになり、企業はコスト削減と収益向上を同時に実現できるようになりました。

⑤ このビジネスモデルを僕が活用するならば…

  • アート作品のカスタマイズ販売プラットフォーム

    • アドオンとサブスクリプションモデルを組み合わせ、ユーザーが基本デザインのアート作品を購入後、色や素材をカスタマイズできるプラットフォーム。

  • オリジナル塗り絵本のオンデマンド出版

    • アドオンとマスカスタマイゼーションを組み合わせ、基本の塗り絵本をベースに、購入者が選んだテーマやカラーガイドを追加するオンデマンド出版サービス。

  • 知的財産を活用したアートライセンスビジネス

    • アドオンとライセンスビジネスを組み合わせ、基礎的なデザインを提供し、ユーザーが追加でカラーパレットやデザインの改変権を購入するビジネスモデル。

  • 絵画・塗り絵コンテンツのサブスクリプションサービス

    • アドオンとサブスクリプションを組み合わせ、基本の塗り絵本を提供し、月ごとに追加のページや特典をダウンロードできるサブスクサービス。

  • マーケティングリサーチを兼ねたアートコミュニティ

    • アドオンとクラウドソーシングを組み合わせ、参加者がベースのアート作品にフィードバックし、新しいオプションや機能を追加するコミュニティプラットフォーム。

  • 企業向けカスタムアートワーク制作サービス

    • アドオンとB2Bモデルを組み合わせ、企業が基本デザインから選び、カスタムの色彩やメッセージを追加できるアート制作サービスを提供。

  • 塗り絵本のデジタルプラットフォーム

    • アドオンとデジタルダウンロードを組み合わせ、基本のデジタル塗り絵本を購入後、追加で特定のテーマやツールをダウンロードできるプラットフォーム。

  • 教育機関向けカラーコーディネーション教材の提供

    • アドオンと教育ビジネスを組み合わせ、基本の教材を低価格で提供し、追加のケーススタディやカラーパレットなどのオプションを販売するモデル。

  • パーソナライズ塗り絵イベントの企画運営

    • アドオンとイベントビジネスを組み合わせ、基本の塗り絵キットを提供し、個別のワークショップやセッションでのカスタムオプションを追加するイベント運営。

  • アートとファイナンシャルプランニングのコラボサービス

    • アドオンとコンサルティングモデルを組み合わせ、アート作品の販売に加え、アート資産の管理やファイナンシャルプランニングを追加オプションとして提供するサービス。


* 参考図書

ビジネスモデル2.0図鑑

ゼロからつくるビジネスモデル

ビジネスモデル・ナビゲーター


= あとがき =

noteをご覧いただきありがとうございます。

会社員の傍ら、上海で塗り絵本作家になりました、KENTA AOKIと申します。日本・中国を拠点に、個展をしたり、アジアやアフリカの子供たちと塗り絵イベントを行ったり、塗り絵本を出版したり、そういった作家活動を行っております。

作家活動を進める中で、美大卒でもない、若輩者の私は、“ アート ”に関して日々色々なことを学び、そのうえでアート作品を創るようにしております。というのも、“ 美大卒でもない ”というのが結構コンプレックスなんです。

ただ、そんなことを続けていく中で分かってきたのは、

「 アートを学ぶ方法って色々あって、美大の知識は勉強したらつけられるかも!? 」
「 アートって実は科学的かつ論理的で、むしろ理系向きかも!? 」
「 アートを届けるには、ビジネスの知識も必要なんだな 」

でした。

学べば学ぶほど、アーティストだけが“ アート ”を学ぶ・理解するのは非常にもったいないなと思ったのと同時に、もっともっと“ アート思考 ”を応用すると、おもしろいものやサービスが生まれるんじゃないかと思いました。

日々本を読み、実戦しながら、学んでいる僕がこれらを伝えていくことで、よりリアリティを持って、学びが共有できたら嬉しく思います。僕と同じ境遇にある方々に届き、共感頂けたら更に嬉しいです。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。


頂戴いたしましたサポートは、インドネシアやタイの子供たちに塗り絵本を送るための活動資金に活用させていただきたいと思っております。 何卒よろしくお願い申し上げます。