③体験留学にいたるまで
実は私自身が山村留学を小学生時代に経験している。といっても冬休みの間、1週間ぐらいの短期のものだった。母親が新聞で見つけ、説明会に行き、当日は一人で電車に乗って現地へ向かったと記憶している。活動の基本はセンターで行われ、箸づくりや正月飾りづくり、こんにゃく作りやスキーなど毎日様々なことを体験させてもらった。そして夜は数人ずつのグループに分かれて農家さんのお宅に泊まった。かなり寒かったので途中でお腹を壊し、夜は外のトイレに何度も行かなければならなかったことは今でも覚えている。
そんな山村留学の長期バージョンがあることを知ったのが半年前。新聞で富山県だったか、第一期生の募集記事を見た。他にはどんな場所でやっているのか、インターネットでいろいろ調べ、その日の夜に息子に話してみた。
「ふーん」
そんなに興味を持たないだろうな、別にいいんだけど。という私の予測は大きくはずれ、息子は食い入るようにホームページを読み出した。
「ぼくも行ってみたい」
え、今何と?自分で提示しておいて、驚いた。コロナで学校行事が軒並み中止になり、本人はずいぶん落ち込んでいたので、ここで希望を見出そうとしていたのかもしれない。
じゃあとりあえず体験会予約してみよっか。
こうして、12月に体験留学に参加することになった。
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