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選択は人それぞれ

女性らしく生きないといけないという風潮は減っているが、現実はそうでもなかったりもする。


以前の記事でそんなぼやきを書いてしまった。重い内容にも関わらず、読んでくれた方々、ありがとうございました。

そもそも“〜らしさ”とは何だろうか。先日取り上げられていた子宮移植のニュースもそんなことを考えさせられる。

私が“女性らしさ”ということを意識し始めたきっかけは、結局自分の病気に戻ってしまう。けど、告知を受けた高校生の当時と今とでは考え方は変わっている。良くも悪くも、開き直っているという表現が1番正しい。だから、自分のことを可愛そうだとは思っていないし、毎日それなりに楽しく過ごしている。


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けれども、高校生の私にとっては、子供が産めないという事実が私の生きる価値はないと宣告されていることと同じに思えてしまった。もちろん、生死に関わる病気ではないということは承知だけど、何のためにこれから生きていけばいいのか、生きることが怖くなってやめたくなった日もある。

周りが結婚という時期になったらどうやって、その人達と接せればいいいのか。そして、私自身どのように生きていたいのか。当時の日記に書いていたこと。
中学生の時は、児童施設のボランティアをしていたが、道ですれ違う家族連れを見るだけで怖くなった。

それから10年近く経って、社会環境も私の考えも少しずつ変わってきた。年齢的にも出産の報告を聞く機会が増え、今は純粋におめでとうって言えるくらいにはなった。

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ただ、女性ならではの制約に葛藤したりする人がまだいることも事実だと思う。ただし、これはあくまで私の周りの一例で、男性だから何も制約はないと思っている訳ではないので、そこはご理解頂けたらと思います。


仕事の評価と時間は必ずしも一致しないと思いたいが、リードする立場になるとそれなりの残業と重責を強いられてしまうことも。もちろん、他の人に作業をうまく分担させればいいが、プロジェクトが複雑になると簡単にもいかない。だから、上司から小さい子供がいる女性の先輩に対して、そういったポジションにつかせることを躊躇されてしまった。その先輩は、結局他の部署への異動届けを出した。

出産することでの休職期間を懸念してしまって、キャリアを諦める人。

生理期間の体調不良を伝えられず、1人で葛藤している友達。制度上、生理休暇はあるけど使いづらいという方が正しい。
私は、病気のため生理が来ることはないが、卵巣はあるので悩まされており、それが手術を受けたもう一つの理由であるが、体調が悪かったことは伝えてなかった。



女子会での話題は、恋愛話とかもあるが、こんな話題だったりもする。
現実はそう簡単には変えられないけど、それでも選択をして進んでいくしかない。そんな葛藤は人それぞれあるんだなって、話を聞きながら思う。それは、普段仕事上では見せる雰囲気とは違った一面だったり。

病気になって良かったとは思える強さはないけど、それぞれの人が色んな思いを抱えて生きていると思えるようになったのは、病気だったからということが大きい。

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