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自己紹介と記事3選|西川火尖

自分語りはするくせに自己紹介は超苦手。西川火尖です。こんにちは。

1984年生まれ、京都市出身。大学在学中、龍谷大学青春俳句大賞入選をきっかけに作句を始める。1年あまり俳句投稿ウェブサービス「ハイクブログ」にて「89(バク)」として活動。ハイクブログで知り合った俳人、山鳥しだりの勧めにより、2006年、俳句結社「炎環」入会。俳号を西川火尖に変える。石寒太に師事。2008年より炎環同人。2016年、「子連れ句会」開始。2018年晩秋、亜久津歩の誘いにより、箱森裕美、柴田葵と共に詩歌俳同人「Qai」参加、現在に至る。好きな俳人は飯島晴子。です!!よろしく!!

自選十句
風鈴の他は小さなテレビ点く
磁気テープ縒れ 都市論は蛇の項
空蟬を置く歯車の写真集
蛍袋つひに誰にも祈らせず
黑い電氣黑い夜業のオルゴール
妻の兄とは百合鷗見たつきり
黒兎抱かれシャンソンの中は雨
映写機の位置確かむる枯野かな
非正規は非正規父となる冬も
枯園の四隅投光器が定む

〈Qaiのnote|おすすめ記事3選〉

高校のころ、バンドに漠然とした憧れを抱いていた。特に「俺とバンド組まね?」みたいな認められ誘われる展開を味わってみたかった。
しかし、私はクラスでは陰の気の者に属し、そもそも楽器はリコーダーくらいしか触ったことがない民であった。もちろんリコーダーに罪はない。バンドを組むものはたとえリコーダーでも組もうとするだろう。私にはそれができなかった。それだけの話である。
クラスの誰にもバンドを組もうと言えない私は結局、妹二人とバンドを組もうとした。はじめにバンド名が生まれ、ほどなくして消滅した。当時決めたバンド名は第一級の黒歴史に指定されている。しかし、その時書いた歌詞は今も私の中に息づいている。
それから時は流れて2018年、亜久津歩さんに誘われる形で「Qai」は始まった。誘いの中で出た「言葉のバンドをやりたい」に、10代の決して叶わなかった願いが、33歳にして突然思いもよらない方向から実現したのだ。だから今日は、ライブのメンバー紹介みたいに、noteの記事を紹介するぜ!!()の中身はライブ盤の副音声的なあれだ!


詩人!亜久津歩!!!

【創作と仕事】やめないこと。今はそれだけで/亜久津歩

不満を主張したいわけではないが「好きで産んだんだろう」という〝自己責任論〟(論?)にもうんざりしている。わたしにとって今の生活は総じて幸福であるし、育児が「創作」の材料や原動力になる部分も当然ある。ただ同時に、時間、体力、集中できる環境、心の余裕、すべてを吸われているのも事実で。近ごろ最も強くもどかしさを感じるのは、インプットができないことだ。

創作をやめられる気はしないが(理想を放り出したら、らくになるだろうか)とは、時折思う。

(仕事と創作を切り離せない。この記事で歩さんはそのことにはっきりと照準をあわせている。それが、原動力にも、枷にもなることを知っている。そしてそれが割り切れないことも。記事中で触れているメンバーで決めたQaiのキャッチコピーについても、改めてみんなに知ってほしいと思う)


俳人!箱森裕美!!!

【俳句連作】パノラマ街道まっしぐら(箱森裕美)

iTunesで一曲リピート設定にして、句ができるまで延々と同じ曲を繰り返し聴き続けるという方法でつくりました。
わたしというフィルターをとおしてできた句なので、実際の歌が見せる景色や受ける感情とは違うかもしれないし、もしかしたら似ているかもしれない。

(同じ俳句をやっていて、違うものができる。裕美さんのような句は俺にはできないし、その逆もそうだ。いろんな布の手触りを知っていて、たくさんの声を聞き分けて記録する仕事をしている裕美さんの作る俳句には、布に広がる波のような手触り、音の波のような広がりを感じる。)


歌人!柴田葵!!!

2020年の抱負|歌集を売る・人になる|柴田葵

しかしそれにしても、世間では「ずいぶんなこと」が起こりました。そして「ずいぶんなこと」のうち7割ほどは、人が人を人だと思っていないことを発端としているような気がします。

(私は「早く人間になりたい」という思いで転職したことがあって、このnoteの葵さんがついた核心は私自身の核心でもあるし、人が人として生きることの難しい世の中に静かに確実に打ち付けられた杭だと思う。)

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ついつい、メンバーのことを紹介するとめちゃくちゃ熱くなってしまうな。実際のQaiはバンドと言うよりはそれぞれの創作活動の拠点、アトリエ的な側面の方がどちらかというと強いかもしれないけど、それぞれの言葉の楽器を持ち寄って集まったところなんかは、やはりバンドだと思うし、Qaiでいつか、本物のステージに立ちたいという気持ちもある。
さて、6月が来ますね。皆にいいことがたくさんありますように。
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