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現役コンサルタントが教える情報収集の極意

こんにちは、”未来が転がりだす”をコンセプトにしたnote「Q(キュー)」を共同で執筆しているケビンです。

普段の生活で「常日頃からアンテナを張って世の中の経済・ビジネスについて情報をキャッチアップしておかないとね」といったアドバイスを受けたり、「〇〇がトレンドだから、少し詳しくなっておかないと」など情報収集をしなければいけないシーンってたくさんありますよね。でも「そもそもどうやって調べたら良いかわからない」「調べたは良いけど身についている気がしない」「この情報は正しいのかよくわからない」といった想いを持った方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は私がこれまでのコンサルティング経験を通じて気づいた情報収集の極意をご紹介します。きっと仕事・生活の中でも活かせるのではないかと思いますので、参考になれば嬉しいです。


情報収集の目的は、情報を収集することではない

私の考える情報収集の極意は「情報収集の目的は、情報を収集することではないということ」です。これは、情報収集は手段(How)であり、目的(Why)を達成するためのパーツでしかないということです。

そこで、少しこちらを見てみてください。

【How】「常日頃から情報をキャッチアップしておく」→【Why】仕事に活かすため
【How】「〇〇がトレンドだから詳しくなっておく」→【Why】トレンドについていくため

この【Why】は適切でしょうか?

私の仕事であるコンサルティングでは、情報を収集することが最も重要な仕事のパーツの1つですが、【Why】の部分が曖昧すぎて収集した情報が無駄になることが多々ありました。これを通じて気づいたことは「具体的なアクションに応じて情報を収集することの重要性」です。収集した情報を使ってアクションをしたらどんな結果が生まれるか?の仮説を持ち、収集すべき情報を重度度x緊急度で分けることが重要なのです。仮説を持つことの重要性は内田和成さん著「仮説思考」でも触れられています。もちろん緊急でなくてもアイデアを生み出すために日頃からの情報収集も重要と思います。ジェームスW.ヤングさん著の「アイデアのつくり方」にもあるように情報のつながりで新しいアイデアが生まれることもあります。

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その情報でアクションを起こせるか?の確認こそ、情報収集において最も重要なマインドセットです。


情報収集して気づいた大切な2つのこと

極意を抑えた上で、情報収集の具体的な方法に入る前に、抑えるべき前提を説明します。この前提がないと、収集した情報を生かすことができません。私が気づいた情報収集する上で大切な2つのことをご紹介します。

①情報は誰かの解釈である
(鎌倉幕府が成立したのは1192年ではない?)

情報は誰かの解釈であり、正解がありません。重要なのはその情報を元に自分の考えを持つことです。

鎌倉幕府が成立した年は多くの人が「いい国(1192)つくろう鎌倉幕府」と暗記し、西暦1192年と考えていました。しかし最近では西暦1185年に成立したと教科書に書いてあるそうです。これは征夷大将軍が誕生した年が幕府成立の年とされていた考えに異議が唱えられ、幕府の統治基盤を整えた年という定義に変わったかららしいです。つまり誰かの解釈によって情報が存在するということです。

情報は立場によっては正解・不正解になりうるということを理解しておかないと、次に紹介する思い込みにつながってしまうので気をつける必要があります。


②情報はマジョリティが正しいとされる傾向がある
(「それでも地球は動く」はなぜ名言か?)

みんなが信じているからその情報は正しいと思ってしまうと、思い込みにつながる可能性があるので気をつける必要があります。

ガリレオ・ガリレイの名言「それでも地球は動いている」は、地動説を唱えた人々と、天動説を唱えた人々の論争の結果、カトリック教会から有罪判決を受けたガリレオ・ガリレイがつぶやいたとされる一言です。当時の人からすれば、地球から見た星が動いているように思うのは当然です。天動説はwikipediaによると、古代ローマ、中世の欧州、西アジア〜北アフリカ地域、インドで唱えられた宇宙論であったようで、多くの人がそう信じていたことでしょう。天動説が正しいか地動説が正しいかの論争も解釈の違いではあるものの、有罪判決を受けた事実は「みんなが信じているから正しい」というバイアスによるものだと思います。

その情報は本当に正しいのか?といったクリティカルシンキングは情報収集の際に必要なマインドセットと言えると思います。


ジャンル別情報収集方法のご紹介

最後に情報ジャンル別に私のオススメするメディアと、その情報を管理するツールをご紹介したいと思います!特にコメントしたいものは文章化してみました。

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ジャンル別おすすめメディア

①時事ネタ・ニュース
①-1. NewsPicks:ニュースに対して様々なバックグラウンドを持った人がコメントしており、多角的な意見を取り入れられるのが魅力
①-2. BBC:世界で起きているニュースを網羅的に知れるのが良い!英語の勉強にもなる

②ライフハック・買い物・趣味
②-1. Tobalog:紹介しているガジェットが自分好み。無印良品のオススメが秀逸
②-2. 平岡 雄太 / DRESS CODE.:iPadネタ、Notionネタがお気に入り。
②-3. マコなり社長:生産性を追求したライフハック・グッズの紹介が参考になる。

③勉強
③-1. 本・動画
読書から情報収集する方法は3ステップあります。

Step1. YouTuberによる解説動画を見る(中田敦彦のYouTube大学、サムの本解説ch、サラタメさん など)
Step2. Flierで要約を読む
Step3. 本を購入して読む

読書はStep1,2を組み合わせると学習効率が上がります(3回読んだ気になる)
また似たようなテーマの本を一気に複数冊読むと重要なキーワードに触れる回数が増え、学習効率を高める事ができます。

④仕事
④-1. 人
コンサルティングでプロジェクト推進のために事前に「その領域に詳しい人の話を聞く」ことはよくあります。このとき重要なのは、その人の実体験や感じたことを聞くことです。コンサルタントがプロジェクトを推進する上で何が課題・リスクとなりうるかを事前に把握し、先手を打つのはとても重要です。プロジェクトで失敗したこと・改善すべきことを中心にヒアリングすると有用な情報を仕入れることができます。

情報管理ツール

Notion:ニュースから料理のレシピまであらゆる気になり情報をクリップしています。Notion Web Clipperを使って情報をストックしています。

Walling:アイデアストック用。Google Keepからの乗り換え。Notionに似ています。

Pocket:王道のクリップツール。ただ、Notionとの棲み分けが難しくなってきています。

まとめ

「情報収集のやり方がわからない」「情報が身についている気がしない」「情報が正しいかわからない」という方のために、私の考える情報収集の極意をお伝えしてきました。「情報収集の目的は、具体的なアクションを起こせる状態を作ること」であり、仮説を持って重要度と緊急度に応じて情報収集するのが大切です。また情報は立場によって、時代によって変化するものなので鵜呑みにするのは危険という前提を元に、効率よく・楽しく情報収集するのが良いと言うのが私の考えです。

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おまけ〜未来の妄想〜

「情報の検索」が当たり前の世の中ですが、昨今、「検索前レコメンド」というキーワードが出てきています。ユーザが検索する前にの属性情報に基づいてレコメンドする仕組みが当たり前になっています。現在のレコメンド精度はイマイチですが(すでに購入した商品なのに永遠と広告を打たれる など)、果たしてそこで得られる情報は本当に重要な情報でしょうか?正確な情報でしょうか?情報収集のあり方が変わりつつある中で、私達は情報をどのように取り扱うべきか今一度考えるタイミングなのかもしれません。

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