一瞬で夏を体感する方法

あまり風邪をひかない方法

『風をひきやすいヒト』
っていらっしゃいます。

一方であまりひかないというヒトもいらっしゃるのも事実です。

かくいう私は、幸いですがここ数年風邪らしい風邪をひいていません。

この理由には様々あるのですが、
私なりの持論があります。

それは医学的根拠とかではないのですが、
鼻をいじっている程度に依存する
ものも一因だと思っています。

さらに前提として
鼻に触れる手を清潔に保つ
といった非常に単純かつ当たり前のことですが、とても基本的なことが重要であるとも思っています。

『鼻をいじる』といっても、何も鼻の穴に指を突っ込むというわけでもありません。

知らぬ間に鼻を触れていませんか

今日この頃ですと、みなさんマスクをなさっているので、鼻や口元を拝見することも少ないのですが、数年前までであれば、結構多くの方々が鼻をいじっている姿を見掛けていたものです。

例えば電車の車内。
指の先端や横側などで鼻の下を擦ったり拭う仕草をよく見掛けました。

ほんの軽く鼻腔手前に触れるだけだとしても、指が鼻の粘膜に触れる可能性は否めません。

この時の指の衛生状況が肝心だと思っています。

例えば駅のエレベーターのボタンに触れた後であったり、吊革を触れた後であったり。

手が清潔でない場合、鼻粘膜へ外界から異物(ここではウイルス)を自ら招き入れていることになるのだと、残念ながらいうしかありません。

とはいえむしろ今ですと、エタノールでこまめに消毒したり、手洗いの頻度や意識の向上などで減ってきてるかもしれませんが。

この『鼻いじり』による弊害を回避する方法を挙げるとするならば、
・意識的に出先で鼻を触れない。
・室内でも手を綺麗に保つ。

もし仮に鼻腔内に触れたなら
・軽く鼻腔内を洗浄する。
これらのことに気をつけると良いと考えております。

鼻腔内を水道水で洗浄

よって私自身、鼻腔を水ですすぐことを行うのですが、この時の鼻に入る水の程度によって、鼻が痛くなることがあります。

この理由は、
『水道水と体内の液体の塩分濃度が異なるから』
だと説明出来ます。

われわれ人間の細胞に含まれている体液の塩分の濃度は、約0.9パーセントです。これを生理食塩水とも呼びます。この塩分濃度と違う水分が鼻に入ることで痛みが生じます。

なぜなら水道水やプールの水は塩分濃度は0-0.1%程度となります。これらの水分が鼻の粘膜細胞に接すると、塩分の濃度の差により、濃い方にあたる鼻粘膜細胞の細胞質の中へと水分が流れ込むこととなります。そのため細胞が膨らんでしまうのです。

これは細胞内と細胞外との水と濃さを同じようにする働きがあるためです。

WASABI

細胞が膨らむと、細胞表面の細胞膜にある感覚受容体であるTRPA1が働くことで脳に痛みを伝えます。
この受容体はWASABIレセプターといわれ、わさびを食べた時のツーンとした痛みも、同様にTRPA1が働いて脳に伝えられるのです。


おわりに

鼻の中を洗うときに、鼻が痛くならないためには、0.9%ほどの食塩水で鼻洗いをすると良いです。
しかし清潔な環境下で食塩水は調製しなければならず、作り置きしたり、手や器具などが不衛生ですと逆に感染の危険性も招きます。
また鼻うがい用として市販品の洗浄液もあります。こちらですとコストは掛かりますが、安心感もありますね。

プールに入ったときの鼻の痛みとワサビの鼻の痛みが同じメカニズムであることは驚きですが、鼻に水が入ると、私は一瞬にして幼き頃からの夏の思い出が思い出されます。

思い出にひたるために鼻から水を吸い込むことは可笑しな話ですが、タイムスリップの扉は案外近くにあります。

おしまい

最後までお読みいただきありがとうございます。 いただいたサポートは麦チョコ研究助成金として大切に使用させて戴きたいと思います。