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楽園創造 【pirokichi水族館】

アクアリウムをほんの趣味で、癒しとしてやっています。忙しく心に余裕がないような時、水槽のなかの魚たちをじーっと眺めていると僅かながらも気持ちがスーッとなったりします。

ミナミヌマエビが好きです。

残り餌を食べてくれる役目をしてくれるのはもちろんのこと、つねに脚をカサカサと動かして、何かしら食べていたり、ときには泳ぐさまをみているととても楽しいのです。

今日はミナミヌマエビ飼育を巡って生じた失敗や対策などを振り返ります。

以前はエビの楽園だった

我が家の水槽には長らくミナミヌマエビを飼っており、かつては繁殖も盛んに行って勝手に増えている環境でした。

抱卵している個体をみたり、小さな稚エビが見られることが日常茶飯事でした。

楽園消滅

しかしながら幸せな日々は永遠には続きませんでした。

いつの間にやら個体数は減少し、やがてミナミヌマエビは見当たらなくなりました。

そこには前後して2つの要因があったのだと思います。

【原因その1】金魚がやってくるヤァ!ヤァ!ヤァ!

遡ること2年ちょっと前、子供と向かったとあるイベントに金魚すくいが他の露店とともに所狭しと並んでいました。

子供本人がやりたいと意思表示し、初めての経験として一緒に金魚をすくいをしました。

その結果、2匹の金魚を手に入れました。

金魚すくいをしても、我が家の水槽に同居させるなんて暴挙は断じてない。と心に決めていました。

子供が金魚を連れ帰りたい強い希望によって、私の思いは脆くも崩れ去ってしまいました。

その日から我が家の水槽に2匹の金魚が棲まうことになりました。

アクアリウムの店員さんに訊ねても、ネットで調べても

金魚を熱帯魚と飼っているんですか…

と、ショップへ新たな生体などを求めに行く際、我が家の水槽の構成員を伝えて相談すると、よもや正気の沙汰ではないといわんばかりの眼差しを向けられている(ような)気がした。

【原因その2】水草を充実させたいヤァ!ヤァ!ヤァ!

(なぜヤァ!ヤァ!ヤァ!なんでしょ?自分でもよくわからないのですが、何者かに取り憑かれているのかもしれません(笑)。気にせず進めます)

金魚がやってきてから、エビはどのくらいの個体になっていたのかは定かではありません。

当時、別の熱帯魚で繁殖に成功したこともあり、別居させていた稚魚を同居させる際に、ストレス低減のため隠れ家となる水草をアクアリウムショップにて購入しました。

私はあろうことかその水草をそのまま水槽に入れてしまいます。

その後徐々にエビの個体が減っていった気がします。

原因は、水草についていた農薬だったのかもしれません。どうも残留農薬を除去する薬剤を用いた洗浄というステップを行う必要があったようです。

魚には影響はなくとも、エビにはクリティカルな影響があったかもしれないと後からわかりました。

そんなことかあるなんて露知らず…。

エビが定着しない日々

それから水換えを何度も行い水草からもたらされた(かもしれない)農薬も限りなく無くなるよう希釈のために何度も水替えを行いました。

それから幾度かミナミヌマエビの生体を投入するのですが、数日の間で徐々に減っていき、いつの間にやら見かけなくなっていく。

そんな日々が続きました。

まさか金魚が

可能性のひとつに金魚が食べていたことが考えられます。

意図的か偶発的か定かではありませんが、金魚は口にはいるものは食べてしまうらしく、また彼らの旺盛な食欲によって彼ら自身の体はどんどん巨大化しているので、飼育開始当初より口のサイズも大きくなっていたに違いありません。

金魚帝国の終焉

やがて個体サイズからみても行動力からも、水槽で最も強い勢力を誇っていた金魚2匹が相次いでお隠れになりました。

我が家へ来てからちょうど2年後でした。

弔いを終えて、パワーバランスの変化した水槽へミナミヌマエビを投入することにしました。

呪われた水槽

しかしながらエビは定着することはありませんでした。

原因を探るべく、pH試験紙を購入し、水槽の水を調べてみました。

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測定してみると7付近で、極端な酸性やアルカリ性ではありませんでした(下図)。

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新たな楽園へ向けて

フィルター交換、清掃、水換えを行い、これまでの数回に分けて少しずつ水槽の水を混ぜていた水合わせではなく、最終手段として、点滴法で水合わせすることにしました。

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水換え後の水槽の水のpHは中性域でした。

2時間弱かけてポタポタと水槽の水を滴下することで、ミナミヌマエビへと徐々に新たな水質への適応を求めることにしました。

再びミナミヌマエビ投入!

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写真のようにストレス低減のため、従来の水草に加え、素焼きの隠れ家を設けました。

エビがその上に乗っています。

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これまでのところ、確認出来るような個体の大幅な減少は認められていません。

このままミナミヌマエビが定着して、我が家の水槽が、再び彼らの楽園へと蘇ることを祈っています。


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