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情シスあるあるの困ったちゃん案件たちとその対応その③

 忙しいと書きたくなってくるのです。

何をしたいのかわからない案件

 別に、中身がゼロとかっていうわけじゃないんですよ?中身はある。ただ、目的が明確でないだけ。

・言われたからやるんで詳細は任せる
・〇〇だけできればよい
・何をしたいんでしょうね?僕もわからないんです。

 ユーザの課長さん級でこういった案件を持ってこられる方は多いですね。情シス、あなたの部下じゃないですよ?

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 最後の「何をしたいんでしょうね?」というのは「言われたからやる」の言い換えですが、成果をあげられなければ意味がないわけで。
 こういうのはまあ、「〇〇が決まらないと見積には入れないです」とピシャっとやるか、概算だけ伝えて「詳細はそちらで考えてからね」とやります。

関係者同士で対立している

 以前、こんな記事を書きましたが、「誰が判断するか」「責任を持つか」みたいなことが決まっていなかったり、やりたい部署が孤立しちゃってて、具体の話を進めようとすると止まりまくるとか、そんなところも炎上ポイントです。

 こういうときの方針は一つ「体制を決める」ですね。体制を図にして関係をオフィシャルに整理する。

 しかしまあ、ときにはベンダーの前でユーザ部門同士で打ち合わせでけんかを始めるなんて言うのもあります。
 こういうのは放置すると士気がガクッと下がりますので、こういうときにはおさまるまでユーザとベンダーを会わせないようにします。DX系とかBPR系でよくあるやつです。

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迷走するプロジェクトは、クールダウンタイムを置くのも手

 ときどきこんなことをします。落ち着くまで一週間なり一か月なりクールダウンするか、何かが決まるのを待つか、まあそういうことをします。

 下記は止めざるを得ない状況になったケースですが、これは、意図的に止めるケースですね。

 もちろん放っておくわけではなくて、その間に、キーマンたちとちまちまネゴシエーションをやるわけです。Aさんと話して折り合いどころを見つけてそれをBさんと話して…って、何屋さんかわからなくなることもありますが、まあそういうこともあります。大体は、キーマン同士で「ここを調整しておいてね」とやります。

 DX白書も出ましたけど、情シスって、経営陣と話しながらDXを推進していくという面白さもある反面、こういう「雑事」にも巻き込まれたりもすることも多いんですよね。

 振り回されないように「意志ある情シス」を貫いていきたいと思っています。

 DX白書。12月にウェビナーもやるらしいですよ奥さん。

システムのトラブル本質をまとめた本。著者の方はシステム裁判に関する知見のある方で、トラブルの本質と対応をストーリー形式でわかりやすく解説してくれます。ストーリー部分は結構好みが分かれそう。

こちらの方が辞書的。紙で持ってます。Kindleセール中(11/25現在)。

これもセール中ですね。990円とは安い(11/25現在)

おしまい。


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