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Win-Winの関係でいこうという話

プロジェクト体制がプロジェクト成否を分ける

 最近炎上したプロジェクトの火消しばかりしていますが(苦笑)、話を聞くと、上手な役割分担ができていないことが多いように思っています。

 プロジェクトの最初の仕事は体制作りなんですけど、それぞれの役割をうまくとらえられていないケースが多いみたい。

 下記に良い例・悪い例が紹介されていますが、指示命令系統や業務内容までしっかり決め込んでおかないと、思うように動けないですからね。

各自が自分の役割を理解して自走できるようになることが大事

 これは、下記の記事にまとめましたが、プロジェクトの絵を描くのはぶっちゃけ難しくないんです。

 難しいのは、各自が自分の役割を理解してある程度自走できるように、メンバー間の役割を決めて、それを納得して主体的に動くようにすること。

それぞれが自立して立って統制だって動けるのが理想

 そして、決められたコミュニケーションルールのもとで、自由にものがいえる状態を作ることです。

役割は大事だけど、役割にとらわれすぎないことも大事

 ここでよくあるのは、役割だけにとらわれて、ちょっと新しい仕事が出てきたときに、全員が「誰に振られるかを決めてくれ(俺は知らん)」みたいな状態になってしまうことです。

 外注で請け負っているとかならともかく、
 コーポレートSEでこれはあかんやろ。

忙しい時にこうなる気持ちはわからんでもない

自分の役割を意識して行動できるようになって一人前

 今まで成功したプロジェクトを振り返ってみると「新規タスクの振り分けで困らない、もめない」というのがありました。

 こんなイメージですかね。

・リーディングをする人が明確
・リーディングをする人に対して自由にものが言える
・自然にリーダーをサポートしてくれる人がいる
・新規のタスクは、役割を意識してリーダーがいなくても消化されていく
・どの役割にもはまらないタスクは、お互いで相談して強みや業務状況を意識して分配されるか、リーダーが決める

 ここで大事なのは「役割を意識して」という部分だと思います。プロジェクトを組むときには、リーダーのほかに「この人に右腕的な立ち位置に立ってほしい」とか「この人の弱みをこの人にカバーしてほしい」みたいな思惑があるものです。

 これは、チームを組むときにリーダーが本人に伝えるのが理想ですが、すべてのことを伝えるわけじゃないので「自分がどんな役割を期待されているのか?」と考えて行動できる人は伸びると思います。

お互いにサポートしあえる関係をめざそう

 ときどき「自分の仕事はここまで」みたいに決め込んじゃう人もいるんですけど、これはいろいろな意味で悪手だと思います。

 会社って、一つの社会なので「お互い様」みたいな精神って意外にあるので、さりげなくサポートしたり気遣いあえるような関係をあちこちで作っておくことで、何かあったときに武器になってきます。

 とくに情シスは、チームで行動することが多い部署なので、情シス内だったり、ユーザ部門とだったり、このような関係性をあちこちで作っておくと、仕事が非常に楽になります。

あちこちにゆるやかな「関係性の輪」を作っておくと、とても楽になります

 これは、日本企業だからというわけでもなくて、コミュニケーションの基本だと思うんですけどね。

 コミュニケーションの本はたくさん出ますが、個人的に最近ヒットしたのはこれ。
 テレワークしてなくても参考になるよ。

 この「やさしいチーム」という考え方って好きですね。よい影響の輪が広がる組織は、だいたいうまくいく。

おしまい。

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