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「好き」を静かに広く伝えるほとんど唯一の武器

――素晴らしいモノを伝えられる人になりたい

そんな事を想いながら、noteを書いている。身近に起こった素敵な瞬間や体験を、できる限り大切に言葉へ換言し記録すること。そして、「これが好きな人とは仲良くなりたい」と思えるものにすること。画家が真っ白いキャンバスに絵の具をのせて鮮やかな画を描くように、読んだ人の心を揺さぶる言葉を残してみたい。

ときどき大学のことやバイトのことで自己嫌悪してしまうけど、この軸だけはどんなに自分が不安定でもぶれていない。


けれど、自分自身がとんなことに興味があって何を伝えたいのかが不明確なままに終わってしまうことの方が多い。どんなに言葉を絞り出しても、出てくるのはぺらっぺらで薄い。何か表現したいと思っても、何を表現してよいのかわからずに戸惑ってしまう。そのうち「表現したいものがないのに、形にしようとすること自体おかしくない?」という感覚に覆われてしまう。


自分の事がまだよくわかっていないのだと思う。20年以上生きてきているけど、自分がどんなことに心動かされて、どんなことを人に伝えたいのか、まだまだ分かっていないような気がする。最近インターネットばかりを見ているからか外ばかり目が行ってしまうけど、今は自分についてもっと知る時間を増やす必要があるのかもしれない。



じゃあどうやって自分について向き合っていけばよいのか。そんな事について考えていた時に、素敵な記事を見つけた。書き手はたらればさんだった。


▼以下引用▼

今の若い人が「自分と向き合う」ためにはどうすればいいのか。
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わたしは「本を読むのがいいんじゃないか」とおもっています。 発信デバイスを持たない紙の本を読む行為は、今や「瞑想」や「座禅」に近い儀式になってきていると感じます。
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インターネットの普及はわたしたちから「孤独でいる機会」を奪いましたが、紙の本を開けばいつでも、「精神と時の部屋」のような、自分と向き合う時間は作れるとおもうのです(これはわたしが「文字族の人間」だからだともおもいます。たとえば「映像族の人間」は映画館に行けばよいし、「料理族の人間」はひたすら料理をしていれば、自分と向き合えるのではないかともおもいます)。
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『星の王子さま』(サン=テグジュペリ著)に、「きみがそのバラを大切におもうのは、きみがそのバラに長い時間をかけたからだよ」という台詞があります。
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愛情は、ある程度以上「かけた時間」に比例する。  
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「自分に向き合う時間」を長く確保すれば、そのぶん自分についての言葉が磨かれるはずです。そうして「自分についての言葉」と向き合い続ければ、その言葉に対する愛着もわく。
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わたしはけっこう本気で、こういう「自分と向き合って磨いた言葉をいくつ持っているか」が、この情報爆発の時代に個々人が持てる、かけがえのない生存戦略なのだと信じています。
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それはいつか、「好き」が見つからないと嘆くことになった人が、「好き」を見つけたときに、その「好き」を静かに広く伝えるほとんど唯一の武器になるだろうとおもうのです。  https://mooom.chintai.mynavi.jp/koneta/story

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―自分と向き合って磨いた言葉をいくつ持っているか

不特定多数の人々と簡単につながることができるようになった社会の中で、自分を見失わず、荒波に巻き込まれながら己自身を言語化し研ぎ澄ませてゆく。次第に洗練されていく言葉が、やがて自分の「好き」と結びついてどこかにいる誰かのもとに届いたとき、自分にとってとても強い味方になってくれるかもしれない。


言葉を仕事とする編集者の、鋭くも温かいアドバイスが心に沁みた。僕は本を読むのが好きな人だけど、最近はあまり読んでいなかった。開いても5秒、長くても5分ほどでやめることが多かった。昔はむさぼるように読んでいたのに…。


「本を読む行為は瞑想や座禅に近い」とあったように、自分と向き合える時間でもあるのかもしれない。ご飯を食べたあとすぐにスマホをいじるのが習慣になってしまっているから、今日からそれを少しずつ変えていこうと思う。


今年の抱負は本をたくさん読むこと、そしてその感想を言葉にして記録することにする。

#大学生


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