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青春18きっぷ1枚で行く日本縦断旅2日目

これは2022年4月に青春18きっぷ1枚で北海道稚内から鹿児島県枕崎まで旅行した記録です.どういう旅なのかの概要は以下の旅程編をご覧ください.

前日の稚内から森までの旅はこちら.

2日目は北海道の森駅から五稜郭,五稜郭からフェリーで青森に行きそのまま鉄路で新潟までの旅路です.

北海道から本州へ

普通列車函館行5880D

森駅を出発するのは5時32分.ホテルから駅までは徒歩1分程度の距離なので5時過ぎくらいにホテルを出れば十分と考えてこの日は4時10分くらいに置きました.朝ごはんにはセイコーマートで購入したやきそば弁当,超盛りを買ったら結構多かったですね.準備をして2日目の旅開始です.

朝の森駅前

ホテルを出ると時計台とともに気温を確認することができますが-3度.4月5日でこの気温とはやはり北海道,試される大地なだけありますね.凍えつつも18きっぷ2回目のスタンプをいただいて中に入ります.

キハ40形,北海道での最後の列車

北海道で乗る最後の列車はキハ40形.海の恵みラッピングはしていないいかにもJR北海道らしい帯の色をしたキハ40形です.これで五稜郭まで1時間半.北海道最後の鉄道旅です.

キハ40形車内

車内も国鉄らしい感じでした.改装された車内も良いのですが,旅情とかを引き立てるのはこういう車内のような気がします.これのボックスシートに座って1時間半,五稜郭に到着するのは7時ちょうどです.

森駅に停泊しているキハ40形たち

こうやって停泊している様子や準備をしている様子を見るのも良いものです.

森駅発車後に望める内浦湾

森というのは内浦湾に面した町です.そのためすぐ近くには海があり,列車の中からも内浦湾を見ることができます.こうやって海沿いを走るのも少しだけで1駅2駅進んでしまうと列車は少し内陸になる大沼の方へ舵を取り,渡島半島の南,函館を目指します.

実はこのときフェリーに間に合うかどうかものすごく不安でした.乗船締め切りが7時25分で乗船手続きが7時20分まで.駅からターミナルまで車で約10分の距離だったのでほんとにギリギリです.五稜郭の一つ手前,桔梗ききょう駅を過ぎたら降りる扉の前に立ってすぐにタクシーに向かいました.

タクシーから見た五稜郭駅

タクシーは予約をしていたので名前を伝えて乗り込みます.「津軽海峡フェリーのターミナルまで,急ぎでお願いします」と伝えると,少し急ぎ気味で走ってくれて無事7時10分くらいにターミナルに着き,落ち着いて乗船手続きをすることができました.


津軽海峡フェリー

フェリーの写真は函館からは上手いこと撮れなかったので青森港からの写真です.

青森港から見た津軽海峡フェリー

部屋の中は雑魚寝ができるお部屋でした.雑魚寝といっても部屋には自分一人だけだったので,睡眠時間が6時間を切っているのでデッキで函館の港を楽しんでから青森到着前まで寝ていました.

スタンダードの部屋

出発するまでと出発してからしばらくはデッキにいました.函館の港を一望することができました.

函館の街並み
五稜郭の街並み
木古内方面の様子

船が出発してからですが,木古内きこないの方面を見ると貨物列車が小さく見えました.望遠レンズは持ってきていなかったので写真に収めるのは無理でした.

デッキにいるのも寒くなり,お部屋に戻って寝ていると青森港近くを航行中でした.またしばらくのんびりしているとまもなく青森港に到着するとの放送が入りました.

青森港

船から降りると太陽が昇ってきたからというのもあるのでしょうが,やはり南に来たからか冬の装いだと暑く感じました.それでもこれから進むのは日本海側,油断はできないのでウインドブレーカーはそのまま着て過ごしました.


青森駅周辺観光

青森港から青森駅や新青森駅にはバスが出ていますが,バスの待ち時間が50分程度.青森駅までは歩いて40分程度なので歩いた方が早く,また海岸線を歩いていくことにしまいた.

青森の道路

歩いていると大きな橋があり,これを越えたら青森駅と思っていたら下に青森駅がありました.

青森ベイブリッジの上から見た青森駅

青森駅があるということはすぐ横には青函連絡船の八甲田丸はっこうだまると青森桟橋・可動橋跡が見られるということです.

八甲田丸と青森桟橋

昔はここから車両をそのまま船に乗せたり,青森駅から北海道へ移動する人を乗せたりとしていたんだなと感じさせます.八甲田丸の近くには津軽海峡冬景色の歌碑があり,歌碑の近くに行くと自動的に津軽海峡冬景色が流れ始めるという面白いスポットがあります.近くで聞くと結構音量が大きめなので少しびっくりするかもしれません.

また,青森ベイブリッジの上のところには階段があってすぐ桟橋の近くに降りることができるので,もし青森港から駅に移動する際には海岸沿いを移動してくるのはオススメです.

津軽海峡冬景色歌謡碑

ここまで来たついでに埠頭公園の方へ行って車止めを見てきました.

埠頭公園付近から見た車止め

個人的に青森駅で絶対に見たかったところは見たので,お昼ご飯を確保しに行きました.

おまかせ海鮮丼
もつ鍋

いただいたのは青森キッチンPopeというところで,海鮮丼ともつ鍋をいただきました.海鮮丼もそうなのですが,海鮮丼についているもずくが非常においしかったです.実はこれの前に郷土料理の店に行こうとしたのですが,少し並んでいて時間が不安になったのでこちらの店に入りました.

青森駅に移動して珍しいりんごジュースだけの自販機.もちろん全種類買いました.旅の道中で少しずついただいていきました.どれも違う味で,同じりんごの中でもここまで味が違ってくるものなのかと思いました.青森駅や新青森駅に訪れた際は是非お試しください.

青森発の列車の時間は13時34分.あまり時間もないので駅構内で列車を見て過ごしていました.

青い森鉄道の八戸行
701系弘前行

本州について一番最初に乗る列車は701系でした.全部ロングシートなのですが,前面展望を撮るには都合の良い台のようなものがあり,運転手さんに許可をいただいてカメラを置かしていただきました.位置取りをしていると前の方から白と赤をした列車が見え,よく見るとEast i-Dでした.

East i-Dと701系
East i-D 横から

East i_DはJR東日本の狭軌かつ非電化の線区の検測を行う事業用車両です.出発まですぐでしたが,初めて見るのもあって見に行かざるを得なかったです.


奥羽本線

普通列車弘前行656M

青森から見る景色は北海道とは変わって見慣れた日本の景色でした.山が近くにあり,平地には田畑がある.しかし,東北だからか雪は残っており,その点は北国の様相を見せていました.

津軽新城と鶴ケ丘間の前面展望

また,4月の転属などがあった頃合いだからでしょうか.ベテランの運転士の横で運転士になりたてのような方が立っており,減速信号は70制限だけどそれよりも低い速度表示があればそっちを遵守するのような指導をしていたりと新鮮な気持ちで見てました.

弘前駅の駅名標

そうこうしているうちに弘前駅に着きました.


弘前駅散策

次の秋田行の列車まで30分程度,あまり時間はありませんが,軽く周りを見てました.

弘前駅駅舎東口
弘前駅駅舎西口

弘前駅の駅舎はきれいで整っていましたが,周りは長閑で落ち着いた雰囲気をしていました.あまり時間もないのでホームに戻って列車を待つことにしました.

りんごのモニュメント?
つがにゃんねぷた

やはり青森なだけあって巨大なりんごのモニュメントがあったり,ねぷたまつりっぽいモニュメントがありました.どうやらこの猫は「つがにゃん」というキャラクターらしく,つがにゃんの山車(ねぷた)らしいです.今年の2月10日から弘前駅で展示しているらしいです.

弘南鉄道弘南線の7000系

ホームに降りると東急のような車両がいました.弘南鉄道が東急から譲渡された車両です.ほんとにどこでも東急の車両がいるなという気持ちになりました.


普通列車秋田行1660M

秋田行の701系

こちらの車両も相変わらずロングシートですが,前面展望撮影の許可をいただけたので運転席横に張り付いていました.弘前駅14時46分発,秋田駅17時22分着.約2時間半立ちっぱなしです.

青森から秋田へと入っていくのですが,県境は山間を抜けていくいつものローカル線でしたが,県境を越えて大館おおだてから先は米代川よねしろがわ沿いを進みます.この途中富根とみねから鶴形つるがたあたりで景色が開けるのですが,この日も天気が良く遠くに白神山地を見ることができました.

白神山地

しばらく日本海側に向けて進むと東能代ひがしのしろを通り,秋田へ向けて南下します.途中で進行方向右手には八郎潟はちろうがたという湖が見えるようになります.

八郎潟と奥に見える男鹿の山々

八郎潟を過ぎればすぐに秋田駅です.秋田駅は一度訪れたことがあるので懐かしい気持ちがすごい強く出ました.

秋田駅の駅名標

秋田駅散策

次の酒田行の列車の時間は18時ちょうど.30分強の時間しかありません.きりたんぽなど食べれれば良かったのですが,その時間もないので白神ネギそばを駅そばの店でいただきました.

白神ネギそば

晩ご飯を補給したら時間も残りすこしとなってしまったので,駅構内を少しだけ散策.秋田新幹線の改札に行くと仙台行の秋田新幹線の文字がありました.3月16日に発生した東北での地震の影響で郡山~一ノ関で東北新幹線が運休していたのですが,4月4日から仙台~一ノ関が復旧して秋田から仙台まで直通して行けるようになっていました.

仙台行のこまち号

あとは改札前にあったなまはげを見てホームへと向かいました.

改札の目の前にあるなまはげ

羽越本線・白新線

普通列車酒田行552M

酒田行の701系

出発が18時ということもあり,前面展望を撮っても反射で車内が写ってしまうだけになってしまうだろうなということもあって座って酒田さかたまで向かうことにしました.とはいえ少し帰宅される方が多く,そこそこ人が乗っていました.

もうそろそろで酒田というところで時刻表と現在時刻を照らし合わせると遅れていることに気付きます.すると車内放送で対抗列車が25分ほど遅れているためこの列車も10分程度遅れているだとか.酒田での接続は8分でかつ新潟に行く最終列車がこの列車だったので焦って運転士に接続の確認.酒田で乗換をまってから出発してくれるとのことで安心して酒田まで向かいました.


普通列車村上行834D

村上駅で撮影したGV-E400系

酒田駅で待っていたのはGV-E400系気動車.村上駅の北側に交直流のデッドセクション(電気の交流と直流が入れ替わる場所)がありますが,交直流対応の電車は高価なため,酒田―村上間では気動車が用いられています.

車内は最近のJR東日本さながら.最新の車両なだけあって非常にきれいでした.外は真っ暗闇で何も見えず,流石に疲れもあったのでうつらうつらしているといつの間にやら村上駅についていました.遅れも取り戻し,22時00分に村上駅に到着.次の列車は22時25分でしたが,外に出ても何もないので待っていた次の列車の中で待つことにしました.


普通列車新津行950M

新津行のE129系

この車両を見ると新潟に来たなという気分になります.1両に1人程度人が乗っていたので,誰も乗っていない先頭車両のセミクロスシートに座りました.新潟到着は23時34分.約70分電車に揺られます.

流石に22時を超えると疲れが出てきて,乗っていても暇だなという気分になります.それでも新発田しばた豊栄とよさかといった白新線の駅に入ってくるともうちょっとで新潟に着くと思えてなんとか意識を保っていました.

新潟駅の駅名標

新潟駅も随分と様変わりしたもので,在来線もほぼすべて高架ホームに代わっていました.乗ってきた列車は新津にいつ行.新津まで行けはしますが,結局次の日に乗る始発が新潟発の列車なので宿泊は新潟です.23時34分に到着し,翌日の列車は5時17分.6時間もないので早急にホテルに行って寝ました.

夜の万代口付近から撮った新潟駅

2日目の行程

 森    5:32発 ― 五稜郭   7:00着
函館FT   7:40発 ― 青森FT 11:20着(津軽海峡フェリー)
青森  13:34発 ― 弘前  14:20着
弘前  14:46発 ― 秋田  17:22着
秋田  18:00発 ― 酒田  19:49着
酒田  19:57発 ― 村上  22:00着
村上  22:25発 ― 新潟  23:34着

鉄路での移動距離:517.7 km
航路での移動距離:約110 km

次の日のリンク

3日目は新潟駅から姫路駅まで.この旅で一番移動距離が長い日です.


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