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青春18きっぷ1枚で行く日本縦断旅3日目
これは2022年4月に青春18きっぷ1枚で北海道稚内から鹿児島県枕崎まで旅行した記録です.どういう旅なのかの概要は以下の旅程編をご覧ください.
前日の北海道の森駅から新潟県の新潟駅までの旅はこちら.
3日目は新潟駅を出発して首都圏を経由し,兵庫県の西にある姫路までの旅です.
信越本線・上越線
普通列車長岡行420M
列車の出発は5時17分.この日は姫路まで30分以上の待ち時間はありません.そのため,いつ食料を調達できるか不明瞭だったためホテルは4時30分に出て駅前のローソンで食料を買い込みました.昨日寝たのは24時30分くらい.睡眠時間は約3時間30分です.
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そんな眠い状態でやってきたのは相変わらずE129系.すかさずボックス席に座りますが,ここでは絶対に寝てはいけません.というのは長岡到着が6時31分で長岡発の列車が6時33分.2分で乗り換えなければならず,寝ていてもたもたすると旅行が失敗してしまうかもしれないからです.
とはいえ,車内は眠れるような状況ではありませんでした.6時を過ぎて長岡の近くになってくると学生さんや社会人の方が大勢乗ってきて車内は混雑.ボックス席にも3人ほど座り易々とは眠れません.眠気も忘れるほど窮屈な思いをしていると列車は長岡に到着.対面乗り換えだったのですぐでしたが,やはり緊張はしました.
普通列車水上行1724M
信越線は列車がたくさん走っているのですが,鬼門は上越線.越後湯沢と長岡の間は1時間に1本走っているのですが,上越国境を越えて群馬県の水上にたどり着くのは年中走っている列車は1日4本.乗り遅れると絶望が待っています.
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乗った列車はE129系.急ぎだったのと同じ列車なの写真はありません.上の写真は長岡から安心して眠った後,目が覚めたら一面真っ白だった景色を撮ったものです.撮影をした時間から六日町駅と塩沢駅の間あたりだと思います.流石豪雪地帯の魚沼.4月頭といえどこんなにも雪が積もっているものなんですね.
ここから意識がまたとんでしまい,起きたら車内には誰もおらず,列車は越後湯沢についていました.自分の頭はまだ襲い来る睡魔に負けてしまい再び眠りの世界へと旅立ってしまいました.
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起きたところは土樽駅.ちょうど新潟県と群馬県の県境を越える前でした.川端康成の小説『雪国』の初めの一節「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。」は有名ですが,そのトンネルを抜けた先は上の写真にあるようなところです.流石に4月に入っているので雪の量は少ないですが,2月や3月に来るとどっさりと雪が積もっているので圧巻です.
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上越国境のトンネルを抜けると土合駅にたどり着きます.ここは鉄道趣味の人にとっては「日本一のモグラ駅」として有名な駅です.モグラ駅というのはトンネルの中にある駅なのですが,群馬県へと向かう方面は地上ホームで新潟県へと向かう方面がトンネルの中に駅があります.今は群馬へ向かっているところなので地上ホームに停車です.
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土合を過ぎるとすぐに水上駅です.水上駅からは211系がお出迎え.ついに新潟を抜け出して関東圏に突入していきます.
普通列車高崎行732M
水上駅には8時55分に到着,出発は9時ちょうどなので5分の乗換です.列車は織物デザイン帯をした211系でした.車体の帯が織物をイメージされており,車内の座席のモケットが前橋市、桐生市、栃木市、小山市の市花モチーフのデザインになっているそうです.
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水上から高崎へと行く路線は山を下る/上る路線で外の景色を見ているとどんどんと標高を落としていくのが感じられました.70分程度ゆられると群馬県の最大都市高崎へ到着です.
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高崎線・東海道本線
湘南新宿ライン特別快速小田原行4823Y
まだまだ眠気はとれません.また,これから先に静岡を越えるという試練が待っていると考えるとセミクロスシートに座るというのは体力の温存の観点から考えることができませんでした.
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そういうわけでグリーン車自由席,平日だったので1000円でした.1階席の一番後ろの席に陣取り,席を最大まで倒して眠りにつきます.途中,宮原あたりを通過した記憶と恵比寿を通過した記憶はあるのですが,ちょろちょろ起きつつ結局国府津まで寝ていたと思います.
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そんな中撮影したのはこちら,小田原に到着する前あたりでの写真です.左の方に富士の山がくっきりと見えており,真ん中の桜の木は少し葉桜が混じっているような色合いをしています.関東に出て完全に冬は終わり,春の暖かさが充満しています.流石にウインドブレーカーは脱ぎました.
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高崎から小田原まで運んでくれたのはE231系でした.
普通列車熱海行き1865E
小田原を降りてすぐに売店へ走りました.新潟駅で買った食料が足りなくなりそうだったのです.幸い,10分ほどの時間があったので駅ホームの売店でものを買うくらいは問題ありませんでした.
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籠原から特別快速を追いかけてきたのはE233系の熱海行き.こちらに乗って熱海まで向かいます.グリーン車は熱海駅まで買っていたのでこちらでもグリーン車に乗車です.
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小田原から熱海はすぐそこ.ただし,乗換があるので湯河原を出発したあたりで後ろの車両の方へ向かいました.ただその心配もなく,次に来る列車は向かいのホームに到着するとのこと.楽な乗換でした.長くお世話になったJR東日本ともこれでお別れです.
普通列車浜松行441M
この旅で一番つらかったのはどこかと言われたら間違いなくこの列車といいます.運用情報のページを見ているとこの441Mに充当されるのは元セントラルライナー車で,クロスシートになると思っていたらただの313系と211系で,全てロングシートでした.
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静岡区間のキツさはロングシートであるだけではなく,どこの区間もまんべんなく乗客がいることにあると思います.どこでも立客が出てしまうと窮屈さを感じてしまってきつくなるのではないでしょうか.この列車もそれなりの数の乗客を運んでいました.
特に静岡駅のあたりで合同入学式のようなものがあったらしく,新大学生らしき方々がたくさん乗ってこられて車内は浜松駅まで混雑が続きました.
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箱根の山を過ぎるまでは雲一つない快晴だったのに山を越えると富士山にだけ雲がかかっていて富士山を拝むことができず,悲しかったです.上の写真は浜名湖あたりから撮った太平洋側の写真ですが少し雲が出ていますね.
普通列車岐阜行155F
岐阜行ではありますが,こちらで豊橋まで乗車します.浜松から豊橋は30分強,すぐに着きます.
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乗った列車は313系.今度はクロスシートです.意地でもクロスシートに座りたかったので写真は撮らず,一目散に席に座りに行ってしまいました.
特別快速大垣行2121F
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ここからはJR東海の本陣の区間,JR西日本の新快速よりも標定速度が速い特別快速です.これで大垣まで……といきたいところですが,岡崎まで乗車します.理由は岡崎から米原行の特別快速が出ており,結局この列車で大垣まで行っても後の岡崎始発の特別快速に乗ることになるからです.
岡崎までは間に蒲郡に停車するだけですが,所要時間は20分.だいたい30 kmほどを移動します.
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特別快速米原行2123F
岡崎駅では下車印をいただくついでに少し外に出たら,駅の改札の前あたりでパンを売ってました.クリームパンが1つ100円だったので安いと思って購入,晩ごはんの足しにすることにしました.
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このように記事にして書くとJR東海というのはあっという間に終わるなと感じてしまいます.この列車がこの度最後のJR東海車両です.相変わらずの313系に乗車して滋賀県米原まで向かいます.
途中やはり名古屋のあたりから人が乗ってきました.以外にも岐阜より先で人が乗っており,西岐阜・穂積はもちろん,垂井のあたりでそれなりの方が降りて行ったので名古屋通勤の域はなかなか広いということを知りました.
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流石に西に南に来ているからと言って20時も過ぎれば日も暮れるのも当然.あたりは真っ暗です.そんな中ついに滋賀県の米原駅まで到達.これにてJR東海は終わり,JR西日本の区間に入っていきます.
琵琶湖線・京都線・神戸線
新快速網干行3535M
米原の出発は20時18分.15分弱の待ち時間です.この間に下車印をいただくだけいただいて止まっていた新快速に乗りました.
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これに乗って姫路まで行っても良いのですが,なんと野洲駅からこの新快速の後に出発する新快速がAシート付というではありませんか.珍しい列車があれば引き寄せられてしまうのが鉄オタの性,前日のうちにAシートの予約をe5489で済ませてしまっていました.
野洲まで20分強の乗車……かと思いきや,能登川のあたりで出発せず.動物との接触があったとのことで抑止を食らいました.とはいえ,すぐに出発して無事にAシート付の新快速が出発する前に野洲駅に到着できました.
新快速3号網干行3537A
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「△9は有料座席」という表記を初めて見ました.うまく時間が合わずに乗れていなかった新快速のAシート.ようやく乗れることにわくわくが止まりません.
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やってきたのはいつもの223系.外から見ても少し豪華になっている感じがします.
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座席は進行方向右側の一番後ろを取りました.使われている席はサンダーバードなどの自由席に使われている椅子と同じでしょうか,どこか見覚えがある感じがします.席にはコンセントがついており,充電も可能.普通列車で充電が可能な座席は日本でこれが初めてらしいですね.
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Aシートはクハなだけあってモーター音はモハよりは静かなのですが,特急車両に使われる座席なのに揺れはいつもの223系なので違和感を強く感じました.座り心地としては正直なところあんまり…….指定席料金がこの新快速3号については450円なので,指定席料金とコンセント利用料のために払うもので快適な移動はそこまで考えられてないということでしょうか.車内は新しい雰囲気を出しているのですが,ところどころに昔からの車両であることを感じさせるところがあり,JR西日本らしい改造だなという雰囲気です.
京都駅や高槻駅,大阪駅など京都線の停車駅ではAシートに乗ってくる方がそれなりにいらっしゃいました.しかし,予約を取ってAシートに乗る人は大阪駅からがほとんどでそれ以外の人は指定席と知らずに乗り込んでくる人ばかり.「え,これ指定席? でも新快速やろ?」なんて声が聞こえてきて,本数が少ないとはいえそれなりに長いこと走ってるのに周知がされてないことに少し危機感を覚えます.大阪駅では乗客が「ここ指定席で車内で切符売ってくれへんから事前に買うしかないんですよ」と間違えて乗車した人に教える場面もありました.
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車内では青森駅で買ったりんごジュースのうち,「りんご」を飲んでいました.ふじという品種をもとにしているらしく,甘さが強い一方でさわやかな印象で,青リンゴのような香りが口や鼻を通り抜けすっきりと飲みやすい味でした.
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時刻は23時を過ぎたあたり.他の乗客は西明石や加古川の時点でいなくなっていました.姫路では宿をとっていなかったので,一度入ってみたかった快活クラブに入ることにしました.
快活クラブではソフトクリームが食べ放題だったりドリンクバーがついていたり,座椅子ではありますが寝ることが出来たり,シャワーも浴びれたりと短時間の休憩にはもってこいの設備がついていて,6時間パックで2300円程度.こういう旅にはもってこいな感じはしましたが,あまり睡眠はとれなかったので体力の回復は叶いませんでした.
3日目の行程
新潟 5:17発 ― 長岡 6:31着
長岡 6:33発 ― 水上 8:54着
水上 9:00発 ― 高崎 10:03着
高崎 10:16発 ― 小田原 13:16着
小田原 13:28発 ― 熱海 13:57着
熱海 14:13発 ― 浜松 16:54着
浜松 17:01発 ― 豊橋 17:34着
豊橋 17:43発 ― 岡崎 18:03着
岡崎 18:14発 ― 米原 20:05着
米原 20:18発 ― 野洲 20:42着
野洲 20:59発 ― 姫路 23:16着
鉄路での移動距離:978.2 km
次の日のリンク
4日目は姫路駅から佐伯駅まで.目的地到着が21時くらいと早めに到着します.
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