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ここ最近「外国為替相場で円安が急激に進んでいます」、「日銀が為替介入しました」など「為替」という言葉がニュースで飛び交っていますね。

こんにちはItsukiです。今回は「為替」のお話です。

1.為替(かわせ)とは

為替とは手形や小切手、そのほか公共料金や電話料金の口座振替など現金を用いない決済手段を指します。売掛金の回収や買掛金の支払いも手形や小切手、銀行振込みと現金以外の方法で行われることがほとんどですよね。国内で行われるこれらの為替取引は「内国為替」と呼ばれます。

また海外との為替取引は「外国為替」と呼ばれます。例えばアメリカから100ドルの商品を購入した場合、ドルで支払いを行わなければなりません。すなわち「ドル」という外国通貨を購入し、その外国通貨で支払いを行うことになります。クレジットカードを用いるとあたかも「円」で支払いを行ったように感じますが、円を支払って「ドル」を買っているのです。
「ドルを買う」イメージが難しいかもしれませんので、「交換」と表現した方がしっくりくるかもしれません。すなわち、外国為替とは「異なる通貨の交換」という点が特徴です。

2.外国為替は変動するの?

日本では1971年のニクソン・ショックまで1ドル=360円の固定相場制でした。1973年から変動相場制に移行後、日本の経済成長とともに「円」の価値は上昇し、2011年~2012年ごろは1ドル70円台となり、しばらくは100円台で推移してきました。

この様に通貨の交換レート(為替レート)が変動するのが変動相場制です。
何故変動するか見ていきましょう。

一般的に、その通貨を発行する国の経済力が高いとその通貨の価値は高くなると言われます。
ドルで決済しなければならない人や会社が多ければ「ドル」の需要が高くなり、ドルの価値は高くなります。
ですが、変動要因は単に支払手段としての需給だけでなく、国境を超えた売買や投資、その国の景気や将来性など要因は多岐に渡ります。今回は要因のひとつである「金利」について説明しますね。

3.金利による為替変動

昨今のアメリカの利上げと円安の状況を例にざっくり説明します。
ある時点で、為替水準が以下の状態で均衡が保たれているとします。
すなわち、10,000円の利息を得るのと200ドルの利息を得るのが等しい状態です。

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ところがアメリカの金利が2%から3%へ上昇しました。するとドル利息は300ドルへ上昇します。今まで200ドルだったのに1.5倍です。預金するなら「円」でなく「ドル」で保有した方が有利ですよね。

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ここで円利息を1.5倍、すなわち300ドルと均衡するために15,000円まで変動させると、ドルと円の交換レート(為替レート)は1ドル=100円から1ドル=150円へ変動します。「ドルが有利」な状況ではドルを欲しがる人が増え、1ドル=100円から変動し、1ドル=150円で均衡します。

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上記の通り金利が変動すると為替レートも変動しましたね。ざっくりなので正確性は少し犠牲にしましたが金利と為替の関係が理解できたでしょうか。
金利が変動しても為替が変動しないこともありますが、金利変動は為替変動の主因となりますのでニュースや新聞を見る際、気に掛けてみましょう。
今回はここまでです。
またお会いしましょう(^_-)-☆



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