ビル夜景

歯医者に行くので会社休みます。

こんにちは。今日は愚痴を言うぷゆです。




「歯医者行くのでこの日休みます。」

私は部長に言った。


私の会社は営業会社だ。私が一日休んだからといって誰にも迷惑はかけない。

しかし部長は言う。

「そんなの理由にならないよ。考えてみて?僕が歯医者を理由に休むって言ったらみんなどう思うと思う?」

知らんがな。立場が違うやろ。と思いつつも

「びっくりするでしょうねぇ。」

と答えた。



そもそも何故、歯医者に行くために会社を休もうとしたかと言うと、私は信用できない歯医者に行くのが嫌でずっと地元の歯医者に行きたかったのだ。

騙し騙しでやってきたのだがそろそろ限界が来たので母親と休みを合わせて行くことにした。

その歯医者は母親の知り合いの歯医者で、治療費を浮かせてくれる上に、一日で治療を終えてくれるのだ。

普通の歯医者だと何度も何度も通わないといけない。そんなのはアホらしくてやってられない。



私は無駄な嘘は付かないように毎日生きてきたせいで、あまり嘘が得意ではない。

それにこんなことで嘘ついても仕方ないと思っているし、それが世間一般では通用しないという言い分もきちんと聞いておこうと思っている。

怒られるような理由で休む時にはしっかりと怒られてから休む事が私の中の誠意であった。


しかし休んだ二日後、また部長に言われた。

「やっぱり歯医者で休むなんてありえないよ。(以下同文)」

ネチネチと。

いやいや、私の周りの人は営業中に何度も歯医者に行っているぞ。それを私はちゃんと有給を使って行っている上に、休む時には嘘をつかずに怒られてやってるんだからもういいだろ。

と内心思いながらも、それを言ってしまうと周りを巻き込んでしまうのでぐっと耐えた。


私は誤解していた。

部長はこちらの立場を分かった上で、部長は部長の立場上休む理由を聞いて、それに対しての一般的な意見を言っているのだと思っていた。

私はそう思っていたからこそ、馬鹿正直に休む理由を言っていたのだ。

毎回小言を言われるのは一般常識を分かっていない私への部長の優しさだと捉えていた。


私は部長を美化しすぎていたのかもしれない。

こんな裏ばっかりの営業会社で正直でいようなんて無理な話だったのかもしれない。

しかし私の正義や誠意は?どう持てばいいのだ。

このままだと嘘をつく事が正義になってしまうではないか。



私は私のまま仕事がしたい。

これは世間一般で言う、

”これだから今どきの若い子は…”

と言われるような案件かもしれない。甘えかもしれない。

しかしこれが私なのだ。ここは変えたくないのだ。

ここを変えてしまうと私というものが揺らいでしまう。


私はこれからも”世間一般”と戦って生きて行く。




でも私の誠意が伝わっていなかったのはシンプルに悲しかったな。








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