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機材紹介#7 Tomo/Graupel


前回からだいぶ間が開いてしまいましたが久しぶりの更新です。

「Modern gear times」

今回はもはや説明不要のメタルコアバンド Graupel からベースのTomoさんです!!

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Twitter
https://twitter.com/tomo_lbass

Instagram
https://www.instagram.com/tomo_lbass/​


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写真右

Fade Away

Bereavement



Tomoさんとは去年のIn the family fastでGraupelと対バンだったときに、FoTのみやうちさんに紹介してもらって始めてお会いしたのですが、めちゃくちゃ気さくな方で横浜で一人で飲んでいたら突然後ろからみやうちさんと現れて声をかけて頂いたり、実際お話してみるとかなりの機材フリークなんですよね、今回まだ弱小機材まとめnoteのModern gear times掲載を快諾してくださって本当にありがとうございます!

では早速見ていきましょう〜

〜使用ベース〜

Fbass BN-5 Lefthand Model

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Body:Swamp Ash
Neck:Hardrock Maple
Fingerboard:Maple
Pickups:F-BASS Original
Bridge:Hipshot BStyle
Control:2Vol,1Tone,3Band EQ


普段のピックアップセレクト
:フロント、リア、トーン全開

使用弦
:ELIXIR NANOWEB
(.045、.065、.085、.105、.130tw)

ピック
:フィンガースタイル

『Namm Show Model 2016!笑
 多弦ベースを最初買うときに5弦か6弦か迷ったものの、その頃はテクデスの演奏動画沢山見てて多い方が良いだろうと安易な気持ちで6弦を買って使ってましたが、ちゃんとした多弦ベースが欲しくなり5弦、6弦問わず弾きやすそうなベースを探してて色々と検討した結果Fbassを買いました。初めての5弦ベース!(贅沢!)
Namm Show Modelなのはたまたまです!笑
ボディバランスむちゃくちゃ良いです。』

*Namm Showとは年2回夏と冬にアメリカのアナハイムで開催される世界一大規模な楽器見本市で、各メーカーの新製品やNamm Show向けに製作された気合いの入った楽器多数展示されます

〜このベースの音が聴ける音源〜

『昔やってたバンドの音源で1曲あります!
最近、またFbassを使い始めたので最近の映像はTwitter、Instagramにライブ映像載せてます。』


『フィンガーランプとアクリル板設置とポジションマーク代わりに蓄光シール貼っています。
パッシブで使ってるのでプッシュプルのところにヘアゴム挟んで物理的にアクティブにならないようにしてます。』

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エフベース...
言わずとしれたカナダのハイエンドベース最高峰ブランドです。
作りが良いとかそういった部分はもう当たり前なのですが、Fベースはとにかく音が良い印象です。
サウンド自体は癖のない純粋な良い音のするベースという印象です。

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メーカーがボディの重量をしっかり管理しているので個体差が少なく、ボディバランスの良さに一役かっているんですよね。
ちなみにボディの重量管理というのは楽器のサウンドキャラクターを決める上でとても大切で、Sadowsky等もかなり厳密に管理しているみたいですが、この重さとこの形じゃないと出ない音があるんですよね、楽器って不思議だなぁと。

重量までしっかり管理しているメーカーって、皆さん試奏動画とか見ると思うんですが、「このブランドの音はこんな感じか〜」という漠然とした感想が、実物を持ったときに追体験できるくらいに効果的というか、それだけ音に与える影響が大きいです。

後付で取り付けられたフィンガーランプは、高速フレーズ時のフィンガリングの補助になってるのでしょうか?
ポジションマークは無いほうが楽器としてスタイリッシュですけどあったほうが助かるっちゃ助かりますよね。

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ノブを引っ張り上げると*アクティブプリアンプが効く回路ですが、Graupelではパッシブで運用しているようです。
メタルコアバンドだとアクティブ派の方も多い印象ですけど、パッシブの方がペダルでの音作りが明快だったり、ニュアンスが出やすいメリットもあります。

後記にありますがもともとはトラブル回避目的のパッシブ運用のようです。
アクティブは出先のバッテリー切れやヘタリでサウンドが変わってしまうこともあるので、そういう意味では古き良きパッシブって堅実でいいですよね。

Push-Pullのコントロールって気づいたら演奏中に動いちゃうことがあるんですよね、特にGraupelのような激しいステージングのバンドでは知らぬ間に動いてしまいやすそうです、ヘアゴムで挟むという手法はパーツにもボディにも優しいのでいい留め方じゃないかと思います。真似していきたい。

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*アクティブプリアンプ
楽器あんまりわからん!という人向けの説明ですが、ベースだと楽器本体にエフェクター(プリアンプ)が初めから内蔵してあるものが存在しています。
手元でイコライジングやゲインアップができ、エフェクターを使わずある程度の音作りができますが、反面ベース本来のサウンドに調味料をかけるみたいなことになるので、好まない方や必要のない人もいます。


〜ペダルボード〜

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SHURE GLXD16(ワイヤレスシステム)

factory of the apes JUNAN(ブースター/オーバードライブ/ファズ)

Line6 HX Stomp(マルチエフェクター)

Loop
MXR M80 Bass D.I.+ SPI mod(ディストーション)


こだわっているところ

ボードは必要最低限で極力少なめにまとめてます。
JUNANは元入れてなかったのですが、もう一押し欲しくて入れたらむちゃくちゃ良くて正社員雇用しました。良い!
ちなみに、factory of the apesは他の歪みも何個か試させてもらったのですがノイズが本当に少なく、音痩せも少なくベースでも使いやすい!』

〜アンプ〜

Markbass bigbang

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音作りのポイント、こだわりを教えて下さい。

パッシブで使用してるのは恩恵的にもアクティブでもパッシブでもどっちもいい感じだったのでトラブルの要因を減らすためにパッシブで使用してます。
サウンドについては今まで自分が聞いてきたベーシストのサウンドの好きな部分やら知識の寄せ集めです。
ヘッドアンプがMarkbassなのは変に歪んだりしないし足元で作ったサウンドがそのまま出るイメージなので使いやすいからです。』

『歪みで使ってるMXRはSPIでIKUOさんmodしてもらったものに更にEQ追加した仕様になってます!笑
 他には、BitokuさんがTSをボードに入れてるので実機を試したのですがノイズが気になったので自分はHX Stomp内のTSを使ってます。セッティングもちょっと違います。笑
HX Stompで完結させるときはTSを2段掛けしたりしてました!(ベトナム遠征とかの時はこれで行きました!)
 アイディアが浮かんだら試したくなるので機材は何かしらのタイミングでよく変わります。
 クリーントーンはまた別に理想像があったりします!笑』

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すごくシンプルにまとまってるシステムですよね。
足元はLine6 HX Stompをシステムの中核として運用しているようです。

解説内にもありましたが、Hxのエフェクトも混ぜて使用しているみたいですね。

ノイズ減という観点では下手にペダルを増やすより、Hxのエフェクトを使うほうが良い場合も多いですよね。荷物も減りますし...。

それとやっぱり目を引くのはMXR M80 Bass D.I.でしょうか。
もともとかなりディストーションとしてガッツリ効くというか、よくも悪くもディストーションという印象ですが、そこを粒立ち分離良く改善するモディファイが施されているようです。

さらにクリーンチャンネルはIKUO氏のシグネチャーBoosterに置き換わっており、ディストーションとは独立してon/offができる使用になっています。

Distortionチャンネルは本来の3バンドEQに加え、MODでもう4帯域、計7バンドのEQ構成になっているそうです。

このペダルはHxのループに入っていて、普段はディストーションのみを使用しています。

https://bigboss.jp/store/products/detail/1487

factory of the apesはDOSUKOIが有名ですが、TomoさんはJUNANをブースターとして運用しているようです。
こちらはもともとはファズペダルですが、パラメトリックEQがついており、ほしい帯域を狙ってブースト/カットできるペダルですね
もうひと押しほしい、には最適なペダルかもしれません。

アンプヘッドのMarkbass bigbangは癖がない事で有名で、たしかにダークグラス等と比較すると、しっかりパワフルですが変な味付けはない印象です。
セッティングを見る限りフラットですので、基本の音は足元で作っているみたいですね。

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〜よくある質問〜

ベースを始めたキッカケを教えて下さい

『友人とバンドをするため。ベースも友人の勧め。
自分はバンドというかそもそも音楽全然聴かなくて、音響機器も持ってなかった…(なので、あまり自分世代な音楽わからないから困ること多々。)
ただ、たまたま高校の時の友人達が80、90年代のミュージシャンの逸話で盛り上がっていてその時期に映画観るように購入したiPod touchがちょうどあったのでCDを貸してもらって音楽聴き始めました。そんな友人達がバンドやろうといった話の流れで自分はベースをやることになりました。
(Sid Vicious、Fleaもベースだしと割と満更でもなかった記憶)』

音作りの参考にしているアーティストがいれば教えて下さい

:Billy Sheehan(Mr.big)
Cliff Burton(Metallica)
Geddy Lee(Rush)
Steve Di Giorgio(Death,Testament)
IKUOさん(BULL ZEICHEN 88)
Bitokuさん(Sailing Before The Wind)

 
いつから今のプレイの感じになったか

『元々はハイポジションで演奏していて、Graupelで弾き始めた頃からベースの位置下げて演奏し始めました。
(初心者の頃以来だ。苦労した。ただ最近、若干位置上げたりしました。笑)
位置下げるとそもそもフォームとかから直さないといけないのでむちゃくちゃ大変でした。でも恐らく、今はあまり位置気にしないで弾けるようになった気がする。もちろん位置は高い方が弾きやすいと思います!笑
Graupelで弾き始めてからはピッキングをしっかり鳴らして当てつつも1番強い力で弾くよう意識するようになりました。
とても指は痛いです。』

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ベースをもったきっかけ、すごく青春を感じますね...。
音楽もそんなに聴いていなかった、というところに驚きを受けました。
それと高校生のときに80-90年代のミュージシャンの話題で盛り上がるってなかなかない経験何じゃないでしょうか、自分の周りには一切いなかったな...。

Graupelに加入してからかなりベースの位置を下げたとのことだったので、Instagram遡らせてもらった(すみません)のですが、たしかにボディ一個分くらい低くなってますね。
プレイヤーにとって楽器の構える高さって、見た目の部分も大きいですが、プレイに与える影響もすごいんですよね。
今までずっと同じ高さで構えてきたものを今から矯正するって多分なかなかの苦行だったんじゃないかと思います。

以上、GraupelからTomoさんの機材でした!


〜live info〜

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5/15(土)新宿Antiknock
DAIGO presents.
DAIGOFEST EXTRA

■ACT
Graupel
Phantom Excaliver
PRAISE
JasonAndrew
kOTOnoha
C-GATE
Sable Hills

■TICKET
https://t.co/DxBofeMPTE

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RNR TOURS presents.
TRAVEL BY SPACE SHIP TOUR 2021

■ACT
Graupel
Sable Hills
Sailing Before The Wind

5/22(土)大阪VARON
https://t.co/n3AJMnYtc0

5/23(日)名古屋JAMMIN’
https://t.co/gYMw5JqkYb

5/25(火)渋谷CYCLONE
https://t.co/XFT1atL3En

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Graupel

2015年に東京で結成されたメタルコアバンド。
Vo. Sota、Gt. Yuu、Dr. Julienをメンバーとして結成から5年弱で国内エクストリームミュージックシーンの最前線に立って活動。

これまでcoldrainやCrystal Lakeといった国内人気メタルバンドからCounterparts、Emmure、Silent Planet、After The Burial、Stray From The Path、Fit For A Kingといった海外バンドまで、数多くのベテランバンドと共演し、アグレッシブなライブと楽曲のクオリティの高さで話題を呼ぶ。
2018年7月に初の流通作品、1stアルバム「Beravement」をリリース。

Note


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bandcamp
https://graupel.bandcamp.com/​

Photo by AyoKajino(一部)





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