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0118 聖フランチェスコ・ロージ監督『都会を動かす手』聖地巡礼

2024‎年4月29日(月)と30日(火)にイタリアのカンパニア州ナポリ大都市圏(旧ナポリ県)ナポリで聖フランチェスコ・ロージ監督『都会を動かす手』(Le mani sulla città)の聖地巡礼をしてきました。

聖フランチェスコ・ロージは当該の『都会を動かす手』の1963年第24回ヴェネツィア国際映画祭金獅子賞と『黒い砂漠』の1972年第25回カンヌ国際映画祭パルム・ドール(←当時はグランプリ)で列聖。
なお、第24回ヴェネツィア国際映画祭のコンペティションのエントリー作品は『鬼火』(聖ルイ・マル※審査員特別賞)、『ミュリエル』(聖アラン・レネ※女優賞=デルフィーヌ・セイリグ)、『トム・ジョーンズの華麗な冒険』(トニー・リチャードソン※男優賞=アルバート・フィニー)、『召使』(聖ジョセフ・ロージー)、『天国と地獄』(聖黒澤明)、『人間』(新藤兼人)等。

ナポリ。港湾地区の労働者階級が居住する古い建物が不意に崩壊し、住人2人が死亡、少年が両足を失う。隣接して建築中の高層ビル工事が原因と推測された。いち早く姿を消した現場監督の父親建築業者のエドゥアルド・ノットーラ(演:ロッド・スタイガー)が取調べを受けた。彼は右派政党所属の市会議員だったが、事件は市議会でも問題になり、共産党の市会議員デ・ヴィータ(演:カルロ・フェルマリエッロ)は市議会に調査委員会を設置します。これらの出来事が次の選挙に及ぼす影響を心配した右派政党のリーダーであるマグリオーネ(演:グイド・アルベルティ)は、ノットーラに黒い噂が消えるまで待つべきと改選の立候補を断念させようとする。苦境に立たされたノットーラは、政治権力の利権を手放すわけにはいかず、右派政党に見切りをつけ、さっさと利害を同じくする議員と共に中道政党に接近し、金をばら撒いて再選。市議会の建設委員長に選ばれる。最後には大規模都市開発プロジェクトを担当するのだった。

エドゥアルド・ノットーラの事務所が入居する超高層ビルはメディーナ通り Via Medinaに面しています。周辺に高い建物がないのでかなり目立ちます。

ナポリ市庁舎はムニチーピオ(市庁舎)広場 Piazza del Municipioの東側にあります。
Piazza del Municipio (Napoli) - Wikipedia

映画本篇ではノットーラの事務所から見下ろすムニチーピオ広場南側のヌオーヴォ城 Castel Nuovoが出てきます。
Maschio Angioino - Wikipedia

メディーナ通りの高層ビルには入れなかったのでムニチーピオ広場から

エドゥアルド・ノットーラが市議会選挙を前に友人を探し歩くのが、サンタルチア地区のパルテノペ通り Via Partenope。
Via Partenope - Wikipedia
パルテノペ通りの最東に巨人の噴水 Fontana del Giganteが見えてます。
Fontana del Gigante - Wikipedia

映画本篇は夜間撮影なので背景が判然としませんが…
聖地巡礼画像では背景にヴェズヴィオ山がはっきりと写り込みます

そしてナポリ中心部の市議会選挙直前の政治集会が行われたプレビシート広場 Piazza del Plebiscito。
Piazza del Plebiscito - Wikipedia
背景にあるのは、サン・フランチェスコ・ディ・パオラ聖堂 Basilica reale pontificia di San Francesco di Paola。
Basilica reale pontificia di San Francesco di Paola - Wikipedia

そしてウンベルトⅠ世のガッレリア Galleria Umberto I。
Galleria Umberto I - Wikipedia

再度、プレビシート広場 Piazza del Plebiscito。右側はナポリ王宮 Palazzo Reale。
Palazzo Reale (Napoli) - Wikipedia

©2024 プッチー・ミンミン
©1963 Galatea s.r.l. / Intramovies s.r.l.

聖フランチェスコ・ロージ監督他作品の聖地巡礼
0117『挑戦』
0119『コーザ・ノストラ』
0120『ローマに散る』
0121『エボリ』


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