全国高校eスポーツ選手権 を更に楽しむ視点を共有します!
どうも、予選大会が始まる前から感動していた者です。
全国高校eスポーツ選手権(https://www.ajhs-esports.jp/)が、本日開始しましたね!
マジで最高です。
いやいや、無理に推してる訳ではありません。
・12月23日,24日は、ロケットリーグ部門
・12月25日,26日は、リーグ・オブ・レジェンド部門
自分が活動拠点としている富山県からは、ロケットリーグ部門に高岡龍谷高校が参加。リーグ・オブ・レジェンド部門には、高岡龍谷高校、新川高校、砺波工業高校、富山工業高校が参加しています。
本日は、ロケットリーグ部門のDay1が行われましたが、配信観てても凄いレベルが高いですよね...!レベルを語れる程、ロケットリーグやってないのですが、実際にTwitterでもロケットリーグプレイヤー達のツイートを観ても同様の反応が多かった気がします。
富山県内でロケットリーグ部門に参加している、高岡龍谷高校には直接現地へ観戦へ行って来ました。写真を見て下さい。なんと、女子チームなんです!普段イベントなどをやっても9割以上は男性という環境なので、なんとも新鮮でした...!結果は負けてしまいましたが、1点入れるだけで「おおお!」という嬉しさ、やっぱ地元の高校というだけで応援には熱が入りますね!
配信ではレベルの高い試合が行われていますが、それぞれ学校、生徒含めて色々なドラマがあります。
スポーツに限った話ではないですが、やっぱりその背景を知っていると、また見え方も変わってくると思います。
自分のクチからはお伝え出来ないこともありますが、残り予選大会の3日を配信を通して「更に楽しめる+α」の部分が伝わればと少し書かせて頂きます。
大会当日に至るまでのお話
まず、この話は自分の実体験をもとにした話です。時系列に沿ってお伝えします。
・2018年7月9日 / 全国高校eスポーツ選手権の開催が決定(ファミ通.com https://www.famitsu.com/news/201807/09160578.html)
この発表の数ヶ月前から、「高校でeスポーツに取り組めないか」という話を実際に高校としておりました。結果として、この全国高校eスポーツ選手権の開催告知が一つの後押しになったワケですが。
「どこから、どうやって、何を」という話をしていた状況で、一つの取り組む目的が出来たのは大きかったように思えます。
参加表明まで
学校は今まで「ゲームはやっちゃダメ!」(少し極端な言い方ですが。)みたいに言って来たなかで、急に推奨する立場になるということにもなるので、それはもう学校内の先生の意見が割れたり、親御さんからの視線もありますし、ほかにも... と、色々ありますが。取り組むと決めるまでの過程の話を生で聞いていると、参加表明した学校がそこのハードルを越えてきたと言うのは、マジで凄い。(何か賞を作ってあげて!)
おそらく、今回の大会に参加したいと考えていても、間に合わなかった学校も沢山あるかと思います。それ程に大会開催告知からエントリー締切までの期間が短く感じられました。そんな中で、参加校が100校以上も集まって開催に至ったこと自体が既に凄い!
沢山参加校居るから錯覚しそうになるけど、全然当たり前じゃないから。マジで。
参加表明も取り組むまでも大変!
参加表明後に、自分が足を運んだ3校から聞いたのは「インターネット環境が...。」というお話。インターネットは既にありますが、学校内ではインターネットの接続に制限が掛かっているため、プレイが出来ないということ。
告知から体感で短く感じた一つの理由でもありますが、なんとか参加表明が出来てもパソコンが届いてもしばらくは使えない状態が各学校で続いていました。結局どこも揃って練習に取り組み始められたのは約1-2ヶ月前。(ロケットリーグはオフライン環境でも操作の練習などが出来ましたが。)
あとは、期末テストの時期...!
丁度練習環境が整ったかと思えば、テスト勉強の時期に入るので活動が難しくなったり。
そういったハードルを乗り越えて、限られた時間内でロケットリーグ予選大会Day1で観た「こんなに上手いの!?」という事実は、正直驚きでした。生徒、先生たち凄いわ...。
他にも、不足している周辺機器を学校が買い揃えたり、生徒たちがお金を集めてパーツを買ってパソコンを作っている学校もあったり。
活動に取り組み始めてから
実際に活動が始まると、そこはまさにeスポーツでした。
県内の4校中、3校(1校はスケジュールが合わず...。)は練習の様子を何度かみに行かせて頂きましたが「お忙しいところ有難うございます。」なんて先生から言われるものの、そんなの関係なくただただ自分自身にとって刺激にもなり、大事なことを再認識出来る場として、むしろこちらが有難うございます状態でした。
例えばこちら
砺波工業高校「eスポーツ 班 規則」と、新川高校「部訓: 4つのe」。
大事。凄く大事。
いいことしか書いてない。
「赤点所持者は活動禁止」これがあれば、自分も学生時代に勉学に励んだかもしれません...。
こちらは、試合終了後にリーダーのもとに集まって、結果を見ながら反省会を行う様子。
ロケットリーグも、リーグ・オブ・レジェンドも経験者が1,2名だったり、全員新規という状態でしたが、皆んな成長速度が半端じゃないです。1週間後に行くと目に見えて成長してたり。「本当に全員初心者?本当にUnrankedなの?」と毎回思う程です。
後は、先生達に共通していることは、どこの学校も熱心な先生が就いていること。「未経験であっても、やるからには1度でも多く勝って欲しい」と、生徒たちが始めると同じタイミングで海外のサイトなどを見て研究されてました。リーグ・オブ・レジェンドですが、生徒に購入するチャンピオンを指示している先生だったり、試合中に「寄りが遅いよ!」と、試合終了後には「〇〇君、ADCなのにあんまりダメージが出てないね」言ってる先生など。そういった様子を見て驚きました。データや情報を共有している姿はまさにアナリスト...!
でも、生徒たちの主体性も上手く引き出していて。ここら辺は「流石プロだ...。」と、ただただ勉強になりました。
と、ここまでが、実際に見てきた背景の部分です。各学校それぞれ感動的な話も先生たちから聞いているんですが、自分のクチからはここまでとしときます。最後に自分の考えを書いて終わりたいと思います。
見えてきた、取り組むと良いこと
当初より、学校に説明へ行っていた際に学校が取り入れることで良いと先生方へお話していたのが、
「これまで学校生活で機会に恵まれなかった生徒たちにもスポットライトが当たる可能性がある。コミュニケーションも含めて。これは生徒たちの学校生活の満足度にも繋がる。」
「ゲームはダメというイメージがあるが、ゲームは学校で授業中でも隠れてやってる生徒もいるはず。取り入れることで、ゲームとの向き合い方を教えるキッカケになる。」
「ゲームが上手くなりたければ勉強もする必要がある。例えば、海外からも情報を得るときや大会に出場するとき、更には自身の可能性を広げるときには英語などの言語を勉強する必要がある。対戦ゲームは数字が根拠として理由付けされることが多いので、数学も勉強する必要がありますし、チーム戦ではコミュニケーション能力も重要なファクターとなってくる。」
など。
一部、周囲の方とディスカッションをしてお借りしている言葉もありますが、当初は想像の域を超えない言葉でしたが、今では実際に見て、実際に先生たちから話を聞いて、グッと現実的な言葉になってきました。
試合後にチームメンバー5人で集まって数字のデータ(リザルト)を見ながら、「負けた理由を考えて → だったらこうしよう!」など、議論がされている様を見ていると、“自らで問題定義をしてその解答を導き出す”、(今は分かりませんが)授業では中々学べない事を実践ベースで取り組むという視点で見ても面白いなぁ、と思いました。
対戦ゲームは大きな要素として人と数字で出来ていると自分は考えています。
結果や過程や特徴が数字(データ)でそのまま出ます。自分達の試合情報以外にも、全世界のユーザーの情報などもインターネットで容易に収集出来ます。まさに沢山の情報を整理して分析して最善を導き出すので、今必要されている職業なんかとも親和性が高いですよね。
(拡げて言うと、個人でも得られる情報量が増えてくるなかで「どの情報を得るか」の選択をして生かしていくと言う意味では、職業関係無く必要な部分もあると思いますが。)
これもこの短い期間の活動から見えたことであり、活動を続けて行く上で、まだまだ、もっともっと可能性の幅が広がり、実際に見えてくると思います。
マジで熱いです。
まさに、日本のeスポーツ界の未来がここに詰まってる。自分たち自身が学べることが多いという意味でも。
参加校の先生たちも言ってますが、 "第2回" 全国高校eスポーツ選手権も楽しみです!
でも、まずは第1回目!
リーグ・オブ・レジェンド部門にこれから出場する、高岡龍谷高校、新川高校、砺波工業高校、富山工業高校の皆さん頑張って下さい!!
(P.S.全国高校eスポーツ選手権の回し者ではありません!)
よろしければサポートお願いします!活動に生かさせて頂きます!