もう美容室で漫画の話をするのはやめたい。
こんにちは、ぷるるです。
今日は春スタイルに髪をカットしてきました。
この美容室に通って12年になりますが、本当にお気に入りです。
技術力の高さはもちろんのこと、お店の雰囲気がゆったり穏やかなので、とてもリラックスできるんですよね。
季節ごとに変わるインテリアも、女子的ワクワク感を高めてくれます。
いくつになってもキレイになるのは幸せ!私も今日はプロの丁寧なヘアケアを受けながら、担当者であるオーナーさんとじっくり・・・
漫画の話をしてきました。
彼が「銀牙ー流れ星 銀ー」の魅力を濃く語ってくれたので、私はお礼に「シン・エヴァンゲリオン」の自己解釈に熱弁をふるいました。
一体どうしてこんなことになったのか。
サロンからの帰り道、私はそのきっかけとなった出来事を思い返していました。
あれはお店に通い始めて、2年を過ぎた頃だったと思います。
私はサロンへ行く前に本屋に立ち寄り、あれこれ物色していました。
そして気になる漫画を見つけたのです。
『北斗の拳 イチゴ味』 を。
北斗の拳は、漫画好きの嗜みとして一通り読んでいました。
だからこの妙に絵がうまいパロディ作品に目を奪われたのですが、買うのは嫌でした。「北斗の拳」を特に好きではなかったから。
でも面白そうな匂いがする・・・
そんなことを考えながらサロンに行ったからでしょう。
私はふと「今日、本屋で変わった漫画を見つけてね・・・」と、口走ってしまったのです。
すると、オーナーさんの目がきらりと光るじゃありませんか。
彼は「ちょっと失礼します」と言い、カット中なのにバックヤードへ去っていきました。
そして戻ってきた時その手には、「北斗の拳 イチゴ味」の1巻が!!!
「今日買ったんですけど、読みます?」と、オーナーさん。
「よろしければ」と私。
そして訪れる至福の時・・・・・・
当然読み終わった後は意見交換タイムです。そこから話題は北斗の拳、その他の漫画に移行して、お互い話はヒートアップ。自然と(私の)声も大きくなり・・・
しかしふと鏡に映った己の姿が目に入った時、私は「狂ってる!」と思いました。
頭にカーラーを巻いたまま片手に漫画を持ち、よく通る声で「北斗の拳」を連呼する女がそこにいたからです。
10代ならまだしも、大人の女性としてありえない姿。美はどこへ?おしゃれとは?
よく観察すれば、サロン内には妙な空気が流れていました。
当然ですよね。そんな人が店内で浮かなかったら、そこは美容室としてどうかしているでしょう。
とはいえ、一旦ヒートアップしたら女もなかなか止まれない。
結局私は最後まで、オーナーさんと漫画トーーークを続けてしまったのです。
けれどその帰り道、私は深く反省しました。
やはり美を生み出す場所にはそぐわない行為であったと。
今回のことはネタとして、友人に話し終わりにしようと。
もう漫画の話は二度とすまい、ましてや読むなど言語道断!!
そう決意したのであります。
しかし・・・
オーナーさんはそれから、ちょいちょい漫画の話を振ってくるようになりました。
そうなるとこちらも打ち返さずにはいられない。そして反省のち決意。
でも再び・・・
このループにハマり、今に至っているわけです。
まあつまり、
原因は私だった。
ってことなんですけどね。
言い訳をすれば、他の話だってちゃんとしています。
今日だって、最近のパーマ液事情からインボイス制度の是非まで、さまざまなことを語り合いました。
ただ、最後は絶対に漫画の話になるというだけなんです。
そこが一番盛り上がっちゃうというだけなんです。
うーん、本当にそろそろ美容室で漫画の話をするのはやめたいんですけどね。
私にも大人としての体裁というものがありますし。
でも何となくですけど、道は険しい予感がします。
その原因も多分、私なんでしょうね・・・
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