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推っス、郡上八幡!!〜水の町で盆踊り〜

岐阜県郡上市の八幡町は、中部圏の人気スポット。
私はこの「郡上八幡」が本当に大好き。今年はGWに訪れ、楽しんできた。

駄菓子菓子(motoneta:コニシ木の子さん)!

どうも「郡上八幡」は、全国だとさほど知られていないようだ。
なんてこと!!

そこで今回は、我が推し「郡上八幡」のじわる魅力をご紹介したいと思う。
もし興味を持ってくださったら、こんなにうれしいことはない。

*2回続いて長記事になりすみません・・・目次ご活用くださいませ。



①推っス!水と共に活きる町


「郡上八幡」は奥美濃から流れる吉田川を中心にした、ふるい城下町である。
どこからでも山と川が見られるのは、数ある魅力のひとつ。

お山の間にある町 *

城下町なので当然お城もある。その名は「郡上八幡城」
なんと、現存する木造再建城では日本最古の城なのだ(私も今初めて知った)。

山頂から町を見守ってるですヨ!

その町並みは、国が重要伝統的建造物保存地区に選ぶほど、趣がある。

正面にお寺がありますよね? *
写真 de 一句:住職は ファンかもしれない 窪塚の


「古都」とまではいかないけど、ノスタルジーを覚えるお店がきゅっきゅと並ぶ。
「職人町」「鍛冶屋町」などの町名からも、郡上八幡の歴史が伝わってうれしい。

最近は若い人がハイセンスなお店を開いているので、新旧入り混じりも楽しめて、一粒で二度美味しい気分になってしまう。

例えば下駄屋さんだったり
蔵前で古本が読めたり。



あと、生活の匂いがするところがとてもいい。

観光地になり、その匂いが消えた街を時折り見かける。
確かにおしゃれだけど、並んでいるのはお土産屋さんとご飯屋さんばかり。
仕方ないかもしれないが、私にはそれがちょっと寂しい。

でも郡上八幡はメイン通りを少し外れると、昔から続く家々が並んでいる。
生活が伝わってくるのだ。植木を育てて、ご飯を食べて、立ち話をする日々が。

それはメイン通りにもきちんと現れていて、温かい気持ちになる。

例えば魚屋さんだったり。
お肉屋さんだったり。

おっと!忘れてはいけないのが「川」。郡上八幡は水の町だから。
子供たちは夏になると、橋から吉田川へ飛び込み、ざぶざぶ泳いで遊ぶ。

町のシンボル、吉田川。


いいな〜!最高の夏だね *


その水は町に流れ、ここで暮らす人々をうるおしてきた。

こんな「水スポット」がいっぱい *


日本百名泉第一号「宗祇水」もありまする


例えば「いがわ小径」は人気観光スポットだけど、同時に現役の生活用水路でもあるのだ。

お散歩に最適な小径


鯉も泳ぐよ!


でも洗濯もするし、スイカも冷やすよ!


郡上八幡では、川と人がずっとつながっているのだ。
私の暮らす町にも川はあるけど、もう親しくないし、近寄れない。

とてもうらやましいな、と思う。

ただ最近は、ここを使う町民の姿を撮る観光客が増え、利用者が減っていると聞く。本当かな・・・だとしたらとても残念だ。


ところで。
郡上八幡にきたら、吉田川の川縁に座るだけってのも、超おすすめ。
向かいに緑山、足元に澄んだ川。ああ上々、上々!

今では贅沢な時間の使い方。でもここではそれができるんだ。

足先から、こんにちは! 私、実在してます。


というのは・・・多分ここだけで1日を過ごすのは、ちょっと難しいから。

郡上八幡はほんとうに小さな町なのだ。
初めて来た人でも、3〜4時間あればしっかり観光できちゃう。

郡上八幡観光協会作成の地図 *


同じ岐阜でも、そこが飛騨高山とは違うところ。
うん、推しの私もさすがにそれは分かってる。

だから!
だから私はGWではなく今、この記事を書いた。

というのはこの郡上八幡、実は伝家の宝刀があるのだ!
どんなハードリピーターでも、確実に楽しめる最高のイベントが・・・。

うっへっへ!この話が実はメインなんだ〜

②推っス!ダンシングオールナイト


郡上八幡では毎年7月の中旬から9月の初めまで、盆踊りが開催される。

その名は「郡上おどり」

なんと2ヶ月でっせ!! 日本一のロングラン盆踊りなんでっせ!!

シワシワで ごめんねほんと シワシワで

さらに8月13〜16日の4日間は、オールナイト営業。

狂乱のダンスイベント「徹夜おどり」が幕を開けるから!

初めて参加した時は、本当に本当にびっくりした。
「盆踊りハイ」のすごさに、圧倒されちゃって。

踊る阿呆しかいない、郡上おどり *

郡上おどりの特徴は、誰でも当事者になれるところ。

そう、参加者全員が主人公なんだ!
でもって、同時に誰かのモブキャラなんだ!

この期間はm町の数カ所で違う踊りが楽しめる。好きな輪に飛び込もう。
と言っても、「炭坑節(超好き)」や「ドラえもん音頭」は存在しない。

踊るのは全部「郡上おどり」ソング。
何せ10曲もあるので、バッティングの心配はない。

これは江戸時代に、藩内の村々に伝わっていたおどりを集めた成果とのこと。
郡上藩の、おどりに対する情熱が感じられるエピソードだ。

まあ楽しいもんね。集めたくなるさ *


生唄&生三味線を囲み、みんなでぐるぐる、踊るよ!

全部ライブ演奏なんすよ、旦那! *


もちろん民謡だからリズムは早くない。
そんなテンポでハイになれるの?なんて野暮なことは言いっこなし。

同じ踊りをゆっくり何度も繰り返していると、だんだん頭が空っぽになって、手足が勝手に動くようになる。

「ヤッチク」というのは曲名 *


上昇カーブが緩やかな分、逆にハイがながくなが〜く続く。これがまあ楽しいんだなあ!江戸時代も同じ気持ちで踊っていたのだろうか。

そうそう、徹夜おどりは中央にゆとりを持って輪を作るのも特徴。それは真ん中を慣れた人が、素早い踊りで駆け抜けるからだ!

これは「郡上玄人」だけに許される匠の技。その姿は本当に粋。
特に老齢の方が、下駄の音もさわやかに登場すると・・・。

「が、がっこいい〜〜!」と、うっとりしちゃうんである。

本当は郡上おどりを全曲貼り付けたいけれど、自己満足だってわかってる。
なのでダイジェストだけ。

ちなみに「春駒」は一番盛り上がるナンバーなので、ぜひお試しを!



屋台がたくさん出るし、夜通し開いてるお店もあるので、踊って休憩してを繰り返していると、あっという間に朝が来る。

夕方郡上に着いて、朝まで踊って、車中にて昼まで仮眠、夕方まで川縁でダラダラして、夜また参戦!ってことを若い頃はしていた。

楽しい夏の思い出だ。

「わかるけど、徹夜はちょっとね〜」

そんな方には、”大人の郡上おどり”を楽しんでいただきたい。

徹夜おどり以外の期間は、町の一箇所だけでこじんまり開催されるのだ。
静かな宵闇の中、三味線の音色でゆっくり踊ることができる。

盆踊りとは先祖をお迎えし共に過ごす鎮魂の行事なのだから、こちらが本当の姿なのかもしれない。

夜は川沿いにランタンが灯って、幻想的だし。


そうそう、初参加でも全然踊れるからどうかご心配なく!
期間中の土・日には、旧市庁舎にて「おどり教室」が開かれているし。

あと浴衣もレンタルできるから、風情を楽しみたい方にはお勧めだ。

TABITABI郡上のサイトより



③推っス!な記事を今、書いたワケ


冒頭でも書いたけれど、「郡上おどり」は中部圏だとかな〜り有名。
毎夏必ず、写真入り記事が大きく地方新聞に載るからだ。

私もずっと「郡上おどり」を全国イベントと信じ込んでいた
だから中部圏外の知人たちに「郡上おどり?知らんけど」と相次いで言われた時は、かなりの衝撃を受けた。

そのせいだろうか。今回郡上へ行ったとき、ふとこう思った。

「果たしてnote界の皆さまは、郡上おどりを知っているだろうか」

いやいや!
2022年には、ユネスコの無形文化遺産に登録されたし。
昔とは違うよね?

駄菓子菓子(再掲)!

郡上おどりは「日本三大民謡おどり」の一角。ゆえに本来、それほど地味な存在ではないはずなのだ。
だが他の2つ「花笠おどり」と「阿波おどり」がすごいものだから・・・。

阿波は腰の入りからしてプロを感じる


比べる事ではないけれど、今も影が薄いかもしれない。
そもそもユネスコのアレって、乱発激しいと言われているし。

そこで郡上八幡を推す者として、また中部圏の一員として、一度紹介しておきたくなった。

そしてどうせ紹介するなら、郡上おどりに合わせようじゃないか!と。
そう、夏の予定にまだちょっとすき間があるうちに・・・・。

この小さな町でのビッグイベントを、お伝えしたかった私なのである。

皆さまのご来訪、(郡上八幡民が)お待ちしております!

④どうでもいいおまけ〜おじじょし〜


ところで郡上八幡には、食べ歩きできるスイーツがいくつもある。
「ヤマネコドーナツ」もその一つ。郡上八幡小学校の前にある小さなお店だ。

リトル&キュート

卵、乳製品は使用せず、有機スペルト小麦に、自家製甘酒で甘さを加えた手作りドーナツ

TABITABI郡上ウェブサイトより

とーってもおいしそうでしょ?

でも私はまだ食べたことがない。というのは行くと並んでいるから。
そしてドーナツ屋さんのテンポが、とてもゆっくりだから。

せっかちな私はそれが待てない。でもドーナツ屋さんのペースも乱したくない。
どうにも巡り合わせが悪いのである。

今年も先客がいたけど、おじさま(多分同い年ぐらい)3人組だった。
これならすぐ順番来そう!と、私はウキウキその後ろに並んだ。

ところが彼ら、全然メニューが決まらない。
しかも会話が、妙に可愛い。

「えー、俺何にしよっかなあ・・・」
「俺も選べないな、迷うよ〜」
「娘に買ってってあげよっと。何がいいと思う?」

私には「キャッキャ💕」という擬音がはっきり見えた。

ふいに「おじ女子」という言葉が浮かぶ。

私の造語?それともテレビで聞いた?
言いたいのは「妙齢の成人男性だが、言動が乙女っぽい」ということ。

しかも私より女子力が高そうである。
「何にしよっかなあ〜❤️」なんて、言ったことあるっけ。

結局おじ女子たちの決断を待てずに、私は立ち去った。

とはいえ、一度抱いたおやつ欲求は止まらない。
そこで「団子茶屋 郡上八幡」にてみたらしを買うことにした。

みたらし屋さん、近所に欲しいよ。

そしてお店に着いたところで、急に「おじ女子」を思い出した。
あの人たち可愛いかったな。私も可愛いくなりたい。

そこで「うーん、何にしよっかなあ〜❤️」とつぶやいてみた。
審査員は横でただずむ夫。その反応で己の女子度を測る計画だ。

だが夫は「ずっと『みたらし』を連呼していたじゃん」と冷ややか。その顔は無表情である。何を意味しているのか。

我々はみたらしを受け取り、食べながら歩いた。

空は青く、緑は美しく、そしてみたらしは美味しい。
次に来た時こそ、きっとヤマネコドーナツを食べよう。

だが二度と己の女子力を測ったりはしない。
何があろうと、絶対に。

それでは皆さま、ごきげんよう!

<郡上八幡に興味ある方へ>

この2サイトがとってもわかりやすいです。よろしければどうぞ!

また、写真キャンプションに『*』がついているものは、上記2サイト、または写真ACさまより拝借しました。

私の写真が上手くなさすぎるものだから・・・

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