第4部ジョジョ・東方仗助が、とつぜん遺産をもらえるワケ
こんにちわ、ぷるるです。
みなさま、「遺産相続なんて、自分には関係ない」と、思っていませんか?
しかし人の死は突然に。そして財産は意外なところから降ってくるものです。
例えば、ジョジョの奇妙な冒険第4部の主人公、東方仗助のように・・・
(今回は、『ジョジョの奇妙な冒険』という漫画を、知っている前提で記事を書かせていただきます。ごめんなさい!)
東方仗助くんの、奇妙じゃない家系図
シンママ家庭に育った東方仗助くんは、ある日とつぜん見知らぬ男(空条承太郎)から、父親とその遺産の存在を告げられます。
父親とはジョセフ・ジョースター。つまり空条承太郎のお祖父さまでした。
(仗助くんは、承太郎氏の『年下叔父さん』なのですよね)
ジョセフじいさんはまだ生きている。なのに、遺産相続とはどういうことでしょう。しかも承太郎氏は、仗助くんと会うことをかなり急いでいました・・・うーむ、少し謎がありそうです。
ひとまず彼の家系図を見てみましょう。
遺産の基本ルール①〜もらうのは誰〜
さて、遺産は法律により、「相続人」でわけっこするよう決められています。
<相続人・基本リスト>
①戸籍に載っている夫または妻
②戸籍に載ってる我が子(養子も含む)
③戸籍に載っている両親
④戸籍に載っている兄弟姉妹
番号順に、遺産をもらう額も可能性も高くなるシステムです。
つまり相続とは、「自分と関係のある戸籍に載っている」ことがとーっても重要なのです。
さて、ジョセフじいさんはずっと仗助くんの存在を知りませんでした=戸籍には載っていない息子、というわけです。
そこでジョセフじいさんは、自分が生きているうちに、仗助くんを「我が子」として戸籍に乗せるため、急いでいたのです。自分が死んだとき、彼にも遺産がいくように・・・。
遺産の基本ルール②〜いくらもらえるのか〜
遺産を「相続人」でわける額も、法律でルールが決まっています。
<遺産わけっこルール>
①夫または妻が1/2+子どもたち全員で1/2をわけっこ
・・・子どもがいない時は・・・↓
②夫または妻が2/3+死んだ人の親たちで1/3をわけっこ
・・・親がいない時は・・・↓
③夫または妻が3/4+死んだ人の兄弟姉妹で1/4をわけっこ
ではさっそく、このルールに仗助くんを当てはめてみましょう。
東方仗助くんがもらえる額は?
残念ながら、ジョセフじいさんの遺産がいくらなのか、私は知りません。しかしどう考えてもお金持ちですよね。そこで、遺産は3億円と勝手に決めてみました。
この場合は以下の通りになります。
①妻:スージーQ:1億5千万円
②子:空条ホリィ:7千5百万円
③子:東方仗助:7千5百万円
ちなみに仗助ママは、「昔の彼女」であって「戸籍上の妻」ではないため、遺産はもらえません。ジョセフじいさんが遺言に、「仗助ママにもあげてね」とでも書けば別ですが、その場合は壮大なるもめ事が発生しそうです。
おまけのDio様
ところで、ジョジョの奇妙な冒険第1部の家族関係も複雑でした。
その家系図はこんな感じ。
ジョージさんは、Dio様とせっかく赤の他人だったのに、自らわざわざ「養子」にしてしまいました。
もちろん養子は、遺産の「相続人」となります。よってジョージパパがお亡くなりになったら・・・
しかしご安心ください。Dio様は遺産などもらえません。なぜなら、
ジョージパパを殺そうとしたから!
遺産をくれる相手や、相続人仲間(この場合はジョナサン)を殺したり、殺そうとした人は、遺産をもらう資格がなくなるからです。当然ですよね?
しかし、Dio様がジョージパパを殺そうとしなくても、絶対に遺産はもらえなかったと思います。
だって彼は、吸血鬼になってしまったから・・・
日本の法律は、あくまでも「人類」のためのものなのです。
まあ、アメリカ人である彼らの相続事情を、日本の法律で考えている時点で、論外ではありますが。
しかし、それを言い出したら、今更ジョジョ1部だの4部だの話を持ち出すことが、古すぎるわけで・・・(以下割愛)
とにかく、人は突然に遺産相続が巡ってくる事もあるわけです。そのような幸運にあわてないためにも、知識を準備しておきたいところです。
ちなみに、ここで説明したのは、遺産ルールの基礎中の基礎。実際に誰がどれくらい遺産を受け取るかは、いろいろな例外事情でどんどん変化します。
今後、その「例外」をひとつ、ご紹介したいと思います。
どうぞお楽しみに!
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