素晴らしいけど、クセが強い。
ヨガを日課として、20年が過ぎました。
かつてハリウッドセレブを中心に、ヨガブームが起こったんですよね。
女子心をくすぐるハイセンス・ヨガ本や、可愛いウェアが出てきました。
この波に乗っかって、おしゃれに楽しく体整えたーい!と思い、わたしもAmazonでヨガの本を買ったのです。
わたしだって、きれいな人がクールなウェアに身を包み、海辺でポージンングしている本にするつもりでしたよ。
でも、いざ買おうとしたら急に、
「そんな浮かれた考えは惰弱。悠久の歴史を持つヨガの源流を見よ!!」
と思い、気づいたらこれを選んでいたのです。
届いた本は厚さが1.5cmあり、細かい字で理論が書き連ねてありました。
写真やイラストも妙にクセが強く、見ているこちらを圧迫してきます。
表紙をめくれば、編者「シーヴァナンダ・ヨーガ・センター」代表の笑顔が。
わたしはそっと表紙を閉じました。
どうしてこんなことになったんだろう・・・・
おしゃれに楽しくやるつもりが、どうして・・・
ヨガ自体やめようかとまで思いつめました。
しかしこの本は、3,100円もしたのです。
2日ほど悩み、わたしはこの本でヨガをやると決めました。
選んだ責任を取ろうという、大人の判断です。
ところが始めてみると、この本は実に大当たりでした!!
1週間ほどで肩こりは解消。朝はスカッと起きられるし、頭痛もない。だるさも消え、常に体にエネルギーがみなぎっている感じ。
体調がいいと心も穏やかに・・・。
結果が出たものだから、真剣に文章部分も読むようになりました。
するとヨガというものが、とても科学的かつ理論的な「学問」であることが見えてきたのです。
ポーズや瞑想だけでなく、呼吸法、食事への考え方、骨格や内臓、循環機能との関わり。心身をフルを使い、生活の、生きるすべてで行うのがヨガ。
その解説はわかりやすく、曖昧な部分がありません。
わたしという存在のどこをも欠くことはできず、どれも等しく重要である。
魂を整えることは、それを宿す神殿たる体を整えることであり、逆もまた然り。
わたしは体の健康メインにこの本を活用していますが、もっと真剣に深く追求する場合も導入として最適ではないかと思っています。
まあ、色々かなり・・・・いやちょっぴり個性的ですけどね。
友人や会社の同僚が体調改善の秘訣を知りたがったので、この本を貸してあげました。
しかし「わたしもヨガやってみる!!」という言葉を聞いたことは、一度もありません。
同僚の一人は「この本ウケる!」と喜んでいたけど、ピラティス教室へ通い始めました。残念です。
素晴らしいけど、クセが強すぎるんだろうと思います。この本の。
ところが最近になって、この本に激しく食いついた人物が現れました。
夫です。
彼はわたしよりヨガの魅力に引かれているようで、こんな本も読み始めています。
夫はどこまでヨガを極めるのか・・・。なんとなく責任を感じる今日この頃です。
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