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海外で<ザ・日本人>シリーズvol.1 定員さんとのよもやま話が苦手

こちらイギリスでも、そちこちで白熱したラグビーワールドカップが終わってしまいましたが、来年には東京オリンピックもありますし、今年は特に愛国心や日本人としてのアイデンティティーを感じる機会が増えたのではないでしょうか。

さて、表題のとおり勝手に「日本人」と一括りにするな、というお声も聞こえてきそうですが、それでもやはり国民性、自分って日本人だよナァ、と思うことはありませんか。私は海外で暮らしていると、余計それを実感します。

このシリーズでは、そんな日本人的感覚を皆さまとシェアしたく、私が日々の生活で感じた、勝手な日本人らしさをご紹介していきます。

日本人らしいって?

特に見た目が似ている中国人など、東アジアの人達と比べても、日本人は

<よく言えば>
大人しい
謙虚
思慮深い
空気を読む
考えてから口にする
マナーを守る

<悪く言えば>
存在感がない
自己主張がない
内に溜め込む
空気読み過ぎてチャンスやタイミングを逃す
考えている間にスルーされる
表情に乏しい
曖昧

って、どちらも言い過ぎでしょうか。偏見に満ちているかもしれませんが、勝手な個人的な意見ですので悪しからず。と言うより、悪い方の例は単に私を表しているだけかもしれません・・!けれど、高校時代に「日本人は(私だけでなく)quiet」と実際言われていたような記憶がうっすらとあります。それが心のどこかで密かにトラウマになったのかは知りませんが、高校から学生ぐらいまでは、あえて日本人らしさを避けてきたように思います。

ところが、今回初めて英語圏に住むことになり、また、精神的に大人になった事もあり、自分はむしろ物凄い典型的な日本人なのではないか!と、まるで英語を学んだ事のない、全くの初心者のような英語コンプレックスを持つようになってしまいました。人生何度目かの英語の壁にぶち当たった気分です。

店でのやり取りが何気に緊張

アメリカでもそうみたいですが、イギリスではスーパーの会計時など、全くの赤の他人とでも必ず挨拶、プラスで二言三言、会話を交わす人が多いです。初めは戸惑いましたが、挨拶は日本で言う接客マニュアルのようなもので、絶対に誰もがするのだな、と認識しました。実際はマニュアルなどなく、これは文化的習慣で特にイギリスで生まれ育った人ならば、誰もがする行為なんだと思います。因みに、

Hi
How’re you doing?
Are you alright?
You ok?

といった声がけが一般的です。事務的にレジを見ながらこちらを見ない人、ボソッと言う人もいますが大抵は、それもマニュアルに書いてあるのだろう、と勘繰ってしまう程、にこやかな笑顔で挨拶してくれます。

プラスが問題

日本人的コンプレックス要素としては、この後のプラスで二言三言が難局です。基本的に皆フレンドリーなので、子供がいればあやしたり気の利いた台詞で喜ばせたり、お爺さんお婆さんの長話に付き合ったりサービス精神旺盛なんですが、日本人的には聴き取れず、うまい返しができずサービスオーバー?!と哀しいかな感じてしまったり。

店員さん:ねぇ、このオイルサーディンの缶詰、鱗どうなの?
私:え、え?この店で初めて買って、まだ開けてないから知らないんだけど。てか、御宅の商品なんだからむしろあなたが教えてよ。(心の声のみです)

そもそもこちらの魚の缶詰は、skinlessの表記がないと鱗がついたままで、確かに私も店員さん並みに気になるので、現在は鱗なしを必ず購入するのですが、当初は買った事がなく、まだそういう状態を知らない時。そもそも突然話しかけられて、それも鱗の話で始め何のことやらサッパリでした。

マシンガントーク炸裂のイギリス人駆け込み客

またある日は、靴や服などを修理するお店で南京錠の合鍵を作りました。ところが鍵がすぐに使えなくなってしまい、作り直して貰いに再度足を運んだら、新調しても使えるようにならず、店員さんが困ってしまいました

「なんでなんだ」とか、目の前でかなりの時間奮闘しているオジサン。気の利いた事を言ってあげた方が和むよね、と思いつつも慰めや面白いセリフが思いつかない・・!

と、そこへ突如入り込んできた長身ブロンドのマダム。第一声が、「ちょっと相談に乗って欲しいんだけど!!」「ebay(メルカリのようなオンラインフリマサイト)で売ったドレスのチャックが売り先の顧客によって壊されたはずなのに、返金しろと言ってくるがどうしたらいい?」(修理屋さんに聞くの⁈ by 心の声)

「その客はね、このドレスには大き過ぎたのよ。客の方がね!こんな事、こちらの方で起こり得る事じゃないの。彼女はね、こうして、フンってチャックを無理矢理上げたらね、チャックを壊しちゃったのよ。直せる?いくら?」

その後も求められている返金額、顧客はデザインが気に入らなかったからきっとわざと壊して不良品だったと言いたいのよ、だの、返金すべきかどうか、などをダーーっとまくしたて、結局はこのお店で修理可能と判明した上に、間違いなく彼女は返金すべきで、直した上で再度売れば良い、なんというアドバイスまで店員さんから受け大満足していました。

この間2分程度。ノンストップで炸裂していて、私が黙している間に一体何文字の言葉を吐き出したのだろう、気持ち良さそうだ、と呆気に取られながらもビジネス上、有益なアドバイスまで収得した彼女に舌を巻いたのでした。

私の課題:イギリス人らしく、店員さんと気の利いた言葉を交わしたい


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