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ホエン・イッツ・オーヴァー/人生ゲームは終わらない

Sugar Ray - When It's Over

When it's over
終わる時
That's the time I fall in love again
それは僕が再び恋に落ちる時
And when it's over
終わる時こそ
That's the time you're in my heart again
それは君がまた僕のハートに戻ってくる時
And when you go go go go
そして君が行ってしまっても
I know
わかってるさ
It never ends
それは終わらないんだ
Never ends
終わることはない

All the things that I used to say
僕が以前言ったこと全て
All the words that got in the way
障害になった言葉の全て
All the things that I used to know
僕が知っていた全てのことは
Have gone out the window
すっかり消えてなくなった

All the things that she used to bring
彼女が持ってきた全てのもの
All the songs she used to sing
彼女が歌っていたすべての歌
All the favorite TV shows
お気に入りのTV番組も
Have gone out the window
すっかり消えてなくなった

I'm missing you
君が恋しい
I never knew how much she'd loved me
君がどれだけ僕を愛してたのかなんてわからないけど
I'm missing you
君がいなくて寂しいんだ
I never knew how much you meant to me
君が僕にとってどんなに大切な存在だったのかわからなかった
I need you
君が必要なんだ
And when you go go go go
そして君が行ってしまっても
I know
わかってるさ
It never ends
それは終わらないんだ
Never ends
終わることはない

All the things that I used to say
僕が以前言ったこと全て
All the words that got in the way
障害になった言葉の全て
All the things that I used to know
僕が知っていた全てのことは
Have gone out the window
すっかり消えてなくなった

All the things that she used to bring
彼女が持ってきた全てのもの
All the songs she used to sing
彼女が歌っていたすべての歌
All the favorite TV shows
お気に入りのTV番組も
Have gone out the window
すっかり消えてなくなった

I'm wishing you
僕は君を求めている
You never said you were pretending
君は本気じゃないなんて言ったことなかっただろ
I'm wishing you
君が欲しいんだ
You feel the same and just come back to me
君が同じように感じているならただ僕の元に戻ってきて
I need you
君が必要なんだ
And when you go go go go
そして君が行ってしまっても
I know
わかってる
It never ends
それは終わらないんだ
Never ends
終わることはない

When it's over
終わる時
Can I still come over
まだ訪ねていってもいいかい
And when it's over
終わる時
Is it really over
それは本当に終わりなのかな

When it's over
終わる時こそ
That's the time I fall in love again
それは僕が再び恋に落ちる時

★All the things that I used to say
僕が以前言ったこと全て
All the words that got in the way
障害になった言葉の全て
All the things that I used to know
僕が知っていた全てのことは
Have gone out the window
すっかり消えてなくなった

All the things that she used to bring
彼女が持ってきた全てのもの
All the songs she used to sing
彼女が歌っていたすべての歌
All the favorite TV shows
お気に入りのTV番組も
Have gone out the window★
すっかり消えてなくなった

(★~★繰り返し)

ソングライター: C. Bullock / S. Frazier / M. Mcgrath / D. Kahne / R. Sheppard
When It's Over 歌詞 © Warner-tamerlane Publishing Corp., Grave Lack Of Talent Music, E Equals Music

★★★

慣れない土地で子育てをしていた。言葉も習慣も違う場所で、友人もなく話す人もいない。日本のように公園もなく、あったとしても昼間は日差しが強くて外で遊ばせることなどできない。

インターネットがない時代の事。ただ家で子供たちの面倒を見て夫の帰りを待つ、そんな毎日の繰り返し。子供は可愛かったが心には常に満たされない思いが詰まっていた。

結婚前は音楽好きなわたしであったけれど、子供を産んでからは子育てに追われ、聴く音楽といえば幼児向けの童謡、日本から持ってきた数本のカセットテープ、スーパーでたまたま見つけたスティングのベスト盤カセット、そしてラジオ。この頃はわたしにとっての音楽暗黒期。というか人生の暗黒期だったのだけど。

長男が小学校に入った頃だったか、TVでMTVが放送されるようになった。シュガーレイはその頃とても人気のバンドらしく、よく流れていた。ヴォーカルはカッコいいし、肩の力が抜けたロック調の曲が好きだった。

でもわたしがシュガーレイにハマったのはもう少し後だ。子供が少し大きくなり手が離れたわたしは働きに出るようになった。自分でもパソコンが扱えるようになり、家にもインターネットを引いてYouTubeなどが見れるようになった。

わたしは安物のMP3プレーヤーを買い、ダウンロードした曲を入れ日常的にまた音楽を聴くようになる。音楽を聴く楽しみ、その頃までずっと忘れていたことだった。

一時期シュガーレイの曲を中毒のように聴いた。朝起きてから仕事に出かけるまで。仕事から戻って夜寝るまで。家族と会話するとき以外はヘッドセットが耳から外せなかった。

英語が苦手なわたしは曲の意味なんてほとんどわからない。大体アメリカ人の発音なんて聞き取ることさえ難しい。ただ彼らの音楽とヴォーカルのマーク・マグラスの声が好きだった。

マークはわたしと同世代で相当な80年代音楽オタク。音楽の好みも似ていたことから親近感がわき、ますます好きになった。今で言う「推し」という存在になり、長いこと感じたことのなかった「ときめき」を感じさせてくれた。

その頃彼らの人気はピークをかなり過ぎていてメンバーはサイドワークに忙しく活動はほぼ休止中、半ば世間から忘れられたバンドに位置していたが関係ない。彼らの音楽を聴き、情報を追うのが楽しかった。

画像を検索し、数年前のインタビューを翻訳をかけて読み、マークのTwitterアカウントに拙い英語でメンションしたり(そしてそれに返信をくれるマークは気さくなとってもいい人だった!)わたしはかなりのヲタぶりを発揮していた。

それまでのわたしは自分を楽しませることなど忘れていた。生きるのが、生活をするのが精一だったから。シュガーレイはわたしの人生に楽しむことを思い出させてくれたバンドだ。

でもある日、わたしはモリッシーに出会ってしまいシュガーレイに別れを告げた。いや、別れは告げてないか(笑)。もちろん今でも大好きだけどそれからは聴く機会はめっきり減った。

今思えばそれはわたしのフェーズが変わった時だった。それからはモリッシーによる癒しの時代に入る。

★★★

ここのところ思い出したようにシュガーレイを聴いている。

When it's Over は見ての通りのラブソングで、おそらく独身時代何度も付き合ったり別れたりを繰り返した末に結婚したマークの奥さんとのことを想って歌った曲なのではないかと思う。

恋愛に限らず、何かが終わる時は同時に何かが始まる時。そしてそれはずっと続いてゆく。過去に出会ったもの、人でも物でも出来事でも全ては今に繋がっている。

それがどんなに苦しいものであったとしてもそれらは今の自分になるために必要だったもので何一つ欠けてはいけなかったもの。

先日わたしは友人との別れがあった。まだ連絡も取ってるし何年後かには戻って来るはずなのでまた会えると思うけど、とりあえずはわたしの前からいなくなった。

その時、そして今もふと寂しさを感じるのだけど、「ああ、彼女との学びは終わったんだな」と思った。その友人とは楽しい時間も過ごしたけど、そうじゃない時もあった。

長いつきあいの間、彼女は度々問題や障害となるものを投げてきた。そのたびにわたしはそれをひとつづつ乗り越えていく。できなかったらまた同じものを投げかけてくる、という具合に。

お別れがきたということは、わたしがそのゲームのステージをひとつクリアしたということ。

彼女はわたしに色々な事を気づかせ、成長させるためにわたしの人生に登場してくれていた人物だったのだ。そう思うと本当に感謝の気持ちしかなく、彼女の幸せを願わずにはいられない。

別々の場所でわたし達はまたそれぞれの新しいゲームを始めることになる。それがどんなゲームなのかはまだわからないけど、確実に言えることは、それが未来の人生、今よりもっと成長したより良い自分に繋がっていくってこと。


★★★

おまけ。

わたしがシュガーレイを好きな要素が全部詰まっているような When it's Over のプロモーションビデオ。

特にピストルズとデュラン・デュランのコスプレが最高過ぎて。

でも最初の赤と白黒のセットのところ、何かのPVのパロディーだと思うのですが、何だかわかりません。

なんとなく昔見たことがあるような気もしてて、多分スカとかツートーン系のバンドじゃないかと思ってスペシャルズとかその辺のバンドで探してみたのですが見つかりません。もしかしたら全く違うジャンルなのかもしれません。

これは長年気になっている事なのでもしご存じの方がいましたら是非ご連絡くださいw


前回の記事。


Spotifyプレイリスト :今まで書いてきた曲をプレイリストにしています。

見出し画像:Autumn trees near asphalt road


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