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バリ島でセスキ洗濯を広めたい。昔のような美しいバリが見てみたいから。

インドネシア、バリ島に移住して来年で30年になる。もう日本で暮らした時間よりバリで過ごした時間のほうが長くなってしまった。

2000年、今から22年前、それまで自分の身体や健康のことに無頓着だった私は、ある出来事によって健康的な生活に目覚めることになる。

田舎から貰ってきたバリ犬の子犬から皮膚病がうつり、家族全員が痒い湿疹に悩まされていた。当時小学生だった息子なんて10円ハゲができてしまってほとほと困り果てていた時、たまたま貰ってきた日本の雑誌に「人参ジュースが肌に良い」という記事があり藁にも縋る思いで飲み始めた。

湿疹は(息子の10円ハゲも)毎日人参ジュースを飲みながら薬も併用したことでいつのまにか治ってしまったのだけど、その時驚いたのが自分の身体についての変化。疲れにくくなった。

その頃の私は慢性的に疲れていて毎日の家事もはかどらず、昼過ぎまでかかってやっとのことで終わらせていた。それがなんだかテキパキと動けるようになって自分でもビックリしてしまった。

それまでは栄養など氣にすることなく、ただ腹が満たされれば良いという感じであまり健康的な食生活ではなかったのだけど、人参ジュースを飲み続けることで夫の白髪が改善したり、子供の学校の成績が上がったり、ビタミン・ミネラルの重要さを思い知らされた私はそれから健康オタクの道をまっしぐらに進んだ(笑)

健康に氣を使い始めた私は洗濯も合成洗剤ではなく、石鹸を使いたいと考えた。だけどインドネシアはまだエコや健康への意識が薄いのか、スーパーには合成洗剤しか売っていない。

その頃はネットもなく情報がない時代。日本人の石鹸屋さんが洗濯石鹸(ナチュラル石鹸を細かくしたもの)をを売っているというので一度買ってみたものの、毎日使い続けるには当時の我が家の経済状況では難しいお値段だった。

その何年後かに廃油石鹸作りにはまった時があってその時洗濯用石鹸も自分で作ろうかと考えたりしてたけど、いや、でも毎日使う分を作り続けるのは大変な労力だよね?ということで諦め。その頃はペットボトルを振って作っていたので。

それでまあ、仕方なく長年合成洗剤を使い続けていたわけだけど、その後アトピーを発症したり、乳癌で手術をしたことで自分の生活を全般的に見直すことになった。

特にクンダリーニヨガを始めてから、心と身体が整うにつれ、これ以上化学製品を使いたくないという思いが高まっていった。それで日々何かもっとナチュラルに洗濯できる方法はないかずっと考えていた。再びネットで洗濯石鹸を探してみたもののやはり毎日使うにはちょっとお高いな、という印象だった。

そんな時出会ったのがセスキ炭酸ソーダ。やっと出会えた、と思った。

セスキ炭酸ソーダは重曹と炭酸ソーダを混ぜ合わせたもの。どちらも自然なもので肌に優しく環境にも負荷をかけにくい。

浸け置きの時間は必要だけれど、合成洗剤より汚れ落ちはいいし変な香料も入らず洗い上がりが爽やかだ。おまけに泡立ちがないのですすぎが1回で済み水道代の節約にもなる。

なんだか私の魂が喜んでいるのを感じた。それからは大満足でナチュラルお洗濯ライフを楽しんだ。


去年一年間オンラインで参加していたクンダリーニヨガのレッスンはチャクラのアクティベート。

毎月始めにライブで行った動画を見ながらほぼ毎朝5時過ぎには起きて1時間半のヨガを行う。ひとりでやってはいるけど、動画にはヨガ仲間の姿も映っていてモチベーションが上がる。

昨年2月から第1チャクラから第7チャクラまでのワークをこなし、11月のテーマはオーラ。オーラはクンダリーニヨガのタントリック数秘の7で私のソウルナンバーに当たる。ソウルナンバーは強化することで自分の魂とのリンクがより強まる。

オーラ活性のためのワークを1か月続けた12月の始め、直感が降りてきた。「セスキを売ってみよう」

実はコロナ前からずっとシルバーのアクセサリーを作って販売しようと考えていた。私が好きな洋楽のリリックをデザインして。

コロナ渦とはいえやりたいと思ったらいつでも動き出すことはできたはず。でもなんとなくやる氣が起きず、ずっとそのままにしていた。

セスキの方はやろうと決めたら早かった。家族を巻き込んで準備を始めた。暇そうな次男には社長になってもらった(笑)

セスキだけ、というわけにはいかないのでナチュラルクリーニングで使われる重曹やクエン酸、過炭酸ナトリウム、家で入浴に使っているエプソムソルトなども一緒に売ることにした。

私のインドネシア語、上手くはないけど日常会話はなんとかこなせるレベル。でも読み書きは全くなので最初は在住日本人をターゲットにすることにして販売を始めた。

すると「ずっとこうゆう物が欲しかった」「どこで買えるのかずっと考えていた」などの声をいただいた。

セスキ洗濯を試していただいた方からは「使ってみたらめっちゃ良かった」「香りが爽やかで手洗いにも使いやすい。次も買います」と言ってもらえてとても嬉しかった。

まだ始めたばかりでたくさん売れているわけではないけど手ごたえは感じる。私がやっていることは間違っていない。

バリ人のうちの夫、今ではスマホを操りOrang Kota (町の人間)でござい、てな顔をしているがタバナンのド田舎の出身。

彼は小学校に入るまで自分の服というものを持っていなかった。小さな子供は素っ裸で過ごしていた。それが60年代のバリ。

その頃はソープナッツ(Buah lerak)やトウゴマの葉(Daun Jarak)を泡立てて石鹸に使っていたらしい。ほとんどが自然なもので化学製品のない生活。

川や田んぼの水は澄んでいて、のどが乾けばそのまま手で掬って飲んでいたそうだ。もちろん生き物も豊富に住んでいた。

でも今のバリは?田舎に行けば今でも川岸で水浴や洗濯をする姿が見受けられるが、水は農薬や合成洗剤など化学物質で汚染され、白っぽく濁っている。ゴミも溜まっている。その中で生きられる生物は昔のようには多くない。

話は変わるが我が家の洗濯機、洗濯槽の中にあまり用を成さないプラスティック製のゴミ受けが付いている。無精な私はめったに掃除をしないのだけど、先日洗濯のとき、久しぶりにゴミ受けの蓋を開けてみた。

びっくりした。

なんとゴミ受けの中でもやしが育っている。

何のもやしだろう。でもそんなことはどうでもいい。 

重要なのは洗濯をしながらそのなかで生命を育んでいたってこと。

セスキ炭酸ソーダが。

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もしバリの人たちがみんな、合成洗剤ではなくこんなにも環境にやさしいセスキを洗濯に使うようになったらどうだろう?

もしかしたら今の濁った川の水も以前の姿を少しづつ取り戻していけるのかもしれない。

そんなことを考えた。


そして感じた。

私は昔のような美しいバリが見てみたかったんだ。

だから私はセスキを売ることにしたんだ、きっと。

私が今やるべきことはやっぱりこれなんだな。


今私が始めたことはまだほんの小さな一歩。
でもいつか大きな一歩になることを願って。

だって私、昔のような美しいバリが見てみたいから。



自分のインスタ投稿さえ面倒だった私が専用アカウントを作り、今のところですが毎日発信しております。商品紹介の他に日常で手作りしたものなどのポストもしています。

https://instagram.com/purestblue_natural?utm_medium=copy_link

Tokopediaもオープンしました。バリ島以外の方もよろしくお願いします。

https://www.tokopedia.com/purestblue

ちなみにですが、Purestblue というのは大好きな Love&Rockets の曲の歌詞からつけています。←自分的にはこの辺大事なので書きました(笑)

https://www.youtube.com/watch?v=fI5eZK9omoA


見出し画像:撮影 息子氏① モデル:フィディア&ティア


最後までお読みいただきありがとうございます。




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