『MEN 同じ顔の男たち』の感想
前にちらっと見た事のあるビジュアルに惹かれて、Amazonプライムで観ました。
予告編などの事前情報を知らずに本編をスタートさせたのですが、一言で感想を言うなら、
「まあ、気持ち悪い!」
序盤はすごく心惹かれて、ショックな出来事があった主人公が、再び何かしらトラブルがあってそれに打ち勝ってトラウマ克服!
的な話かな?と思っていたのですが、ストーリー的にはかなり鑑賞者に委ねるという感じがしました。
私は女に生まれて生きてきて、この映画から敏感に感じ取れたのは、「男性から行われる女性にとって嫌なこと」。
「殴る、その後下手に出て謝る」とかDV夫の典型的なやつですよね。
でもハーパーは夫に殴られたことを「それまで1度もなかった」と言っていたところです。そこで夫婦のすれ違いは夫が100悪いのか?それともハーパーにも悪いところがあるのか?と疑問に思いました。
しかし、「脅すようなこと言うから別れたい」という言葉もあって、今まで殴られはしなかったけど言葉でのハラスメントがあったのかな?と思いました。
ハーパーが何故夫と別れたがっていたのか、気になりますが教えてくれないんですよね、、
そこをぼかして多くの意味を持たせたかったのかもしれません。
子供にも「ビッチが!」とか言われるし…
(この子供の顔がCGでおじさんになってるのが地味に気持ち悪い…)
あと、神父が話してる途中膝に手を置いて来ましたよね。気持ち悪い…
それに「あまり良い事では無いが、男なら女を殴ることはある」って、地味にDVを擁護してるのが更に気持ち悪い…
膝に手を置くという行為、ハーパーが「やめて!」と強く拒否してる様子が無かったので、海外ではそういうことされても許すのか?と思ったんですけど、そのあとのDV擁護発言が前の行動を更に気持ち悪くさせていて、ハーパーの「くふざけんな!」って言ってしまう気持ちがわかります…
警察が全裸男を危険だと認識してくれないのも、ストーカー被害のニュースでよく聞く印象があります。
日本の警察だけかと思ってたのに海外でもあるあるなのかな?
最後らへんでは神父に組み敷かれるし、、
序盤は教会が出てきてカルト的怖さを期待していたんですけれども、あの像の謎は分からないまま…
(この宗教的な部分の考察があればぜひ読みたい!)
女性が感じる男性からの恐怖がばしばし伝わってきて、私も夜道1人で歩く時の緊張感を思い出しました。そういう時、どうして自衛しないといけないんだろう…そもそも悪いことをする人がいなければいいのに…。と思います😅
あと友人がメッセージで「クソ女が」って送ったのは何だったんだろう?
主人公の幻覚?
ここが引っかかって、主人公はショックな出来事が原因で統合失調症にでもなったのか?それで幻覚が見えるようになった。っていうオチ?と思ったら、友人がたどり着いたころに玄関まで続く血の跡。
これが幻覚オチにさせてくれないんですよね。
連続出産シーンは目を閉じたくなるくらい気持ち悪かった…
個人的にホラー映画の妊娠・出産系シーンが苦手なのもあり…。
カルトホラーを期待しましたが、現実でありえない表現もあって、でも幻覚だと辻褄が合わなくて、ファンタジーなのか?と思いました…
女性が感じる恐怖が伝えたかったのは理解出来たんですけど、他の要素が難しくて…
色々な方の考察を見て楽しもうと思います💦
最後まで読んでくださってありがとうございました!