見出し画像

ビール図鑑 #1「キリン 晴れ風」

#1  「キリン 晴れ風」

①缶を開けると…ん、普通のビールのにおい
 飲んでみると…なんだ?…手が止まらん。意味が分からん。
 やわらかい日差しの中吹く風に身を任せているようである。
「なんだこれは」
 飲んだことのない味である。

②炭酸とサイダーのようなさわやかな香りが鼻を一気に突き抜けていく。
 喉は暖かな春の日差しに包まれているようなのに、鼻の中では春の嵐が巻 
 き起こっている。

③異常なほどにまでの飲みやすさ、これは複雑とは真逆で、なんと開けた、
 オープンなビールだろう。癖がない。

④ボディが、透明感があり、後味が少しの甘さの余韻を残し、
 まさに風が通った後のような感じがする。癖もなく苦みも丸い、
 あと引かずにふんわりと着地する。これはどんどんと飲み進めてしまう。

《総括》
「晴れ風」という名にふさわしいビールでした。
暖かな日差しのような、柔らかな甘みと苦みから来る飲みやすさ、
そして爽やかな香りと柔らかな炭酸のコンビネーションはまさに吹き抜ける風です。

《分析》
癖のない炭酸のきりっとした感じはさすがキリンだな、と感じました。
軽い飲み心地で癖がないので、白身魚や鶏肉といった淡白な料理にも合い、
また、香りがあるので担々麵、餃子など味が濃く油分の多いものにも
負けません。

ハーブ系やトマト系など酸味があるような香りの系統かなと思います。
そのためハーブ・トマト・スパイス系の料理で、
それぞれの香りが個々に際立ちばらついてしまう、
もしくは似た香りであれば料理とビールでまとまりを出せるのかな、
と考えました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?