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【フォロワー100人突破感謝】研究は"良い/悪い"ではなく「説得力」の"強い/弱い"で戦う

こんにちは,ハルです.

いつも記事を読んでいただきありがとうございます.

大学で卒論を書く,あるいは学会で発表するために「研究」をすると思います.しかし,「自分の研究テーマって研究として良くない」なんて悩んでいる学生をみかける事があります.

この記事では,「今の研究は良くないor悪い研究なのでは?」と悩む人に,というか過去そのように悩んだ自分に対して投げかける気持ちで書いていきます.

私が悩んだ経験

今の大学院に入ってあまり時間が経っていない頃は,当時の自分の研究テーマを面白いと言われることはあっても,「学術的には〜」という言葉の意図がずっと分からず,テーマが"良い"か"悪い"かどうかでずっと悩んでいました.

この,"良い/悪い"という基準は全く明確なものではなく,先生からすごいと言われた先行研究みたいになること,問題意識がはっきりしていること,良い結果が出ていることなどが目標で,「面白い」こととどう結びつくのかがずっと分からずに研究テーマが二転三転していました.

私の場合,元々数式をバリバリに使う理論寄りの分野から,テキストを扱う情報系の分野へと移ってきたので,なおさら「研究テーマを決める」ことについて悩んだのだと思います.

過去の自分に伝えたい,研究の戦い方

私が思う研究で大事なこととして,以下の3つがあると思います.

・新規性

・面白さ

・説得力

まず,「新規性」は文字通り新しさです.学問や研究は基本的に「新しいこと」が求められ続けます.過去の偉大な先人たちが残した研究(巨人の肩の上)を発展させ,ほんの1mmでも学問の知見を広げることができれば「勝ち」です.
次に「面白さ」.これは,論文のタイトルとアブストラクトを読んで「この研究面白そう!」と読んだ人に思わせる事ができれば「勝ち」です.正直,この項目が一番難しいと感じます.
最後の「説得力」は,学問の手続(先行研究の調査,再現可能性,論文の体裁)をどれほど踏まえた上で,論理的な文章を書けるかの勝負だと思います.これは,「〇〇なところについては違うと思うけど,研究自体については〜」というように,議論の出発点になって意見がもらえれば「勝ち」だと思います.

この3つに行き着いた時,私がずっと悩んでいた「"良い"研究/"悪い"研究」とは,「説得力のある/ない」だったのだと思いました.「良くない研究」=「説得力のない研究」or「ツッコミどころの多い研究」といった感じです.

"良い"/"悪い"という言葉を使うと,どうも身構えてしまい,ぐるぐると同じところから思考が動けなくなってしまっていました.

そこから抜け出せたのは,精神衛生的にも研究の進捗にも良い影響を与えたと思います.


ちなみに,私が「説得力」の重要性を学んだ本が,遙洋子さんの『東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ』という本でした.


今後の私の課題としては,「再現可能性」を出していく事ですね.

以上,お読みいただきありがとうございました!!

#日記 #雑記 #論文

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