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新人や後輩を育てるのに向いていない「優秀なプレイヤー」に気をつけろ問題

今の会社にしばらくいて思ったのがタイトル。


プレイヤーとしては非常に優秀だが、新人や後輩を育てるのに向いていないのに育成役になる人が多すぎる。


育成役というのはとても難しい。なぜなら、「優秀さ」と「共感力」の両方を兼ね備えている必要があるからだ。さもないと、元々優秀な新人や後輩でないと、たくさん潰れてしまう。

昔の広島カープの、死屍累々から大エース黒田が生まれたようになってしまう。


しかし、往々にして「優秀さ」でという要素しか、育成役の抜擢はなされない。「優秀さ」が成果として目に見えるものであるのに対して、「共感力」というのは目に見えないし、個々人においてもそのひとの状態などで上下してしまう不安定なものだからだ。


さらにやっかいなのが、「優秀さ」を持つ・あるいは獲得した人は、遠慮せずどんどん経験や質問をしていった結果、それを獲得した経緯がある。

また、そもそも「優秀」な素質を持っているために、前提部分が新人や後輩のそれと大きく異なってしまっている、ということもあげられる。

これをカバーするのが、「共感力」なのである。

すなわち、

①自分は経験をガツガツ積んだから優秀さを得たこと

②新人や後輩が口には出していないが、理解できていない前提知識の差があること

に共感できる、気づくことができる力、それが共感力なのである。


御託はここまでにして、では実際共感力がない育成役に当たった場合どうすればいいのか?育成役は社内でも評価されているし、実績があるので、入社したての人の場合その言動をそのまま捉えてしまう。

ものすごいあっさりとした提案になってしまうが、「ほかのマイルドな先輩を探せ」が自分としての解である。

ただし、探す過程で特に重要な点が一つある。それは、マイルドな先輩に頼っていることを、育成役に悟られないようにする、ということである。

これはめんどくさいようだが、育成役は優秀なので、プライドやメンツがある。あくまで徐々にマイルドな先輩に移行していくことが大事だ。

マイルドな先輩から知識を得ていけば、段々と仕事が分かるようになる。できるようになる。そうすれば、育成役との関係も良くなってくる。

仕事なんて、こなせるようになれば、サイコパシーな職場でない限り大丈夫だ(ただし、サイコパシーな職場は結構あるので、自分がやることやっているのにまだ攻撃される場合はさっさと逃げよう。さらに注意なのはそういうときに限って攻撃だと気がつかないこと。)。


これは過去の自分にも言ってあげたい。本当に言ってあげたい。

一つ、育成役との関係がうまくいってなかったり、自分が無能だーと毎日思う人に言いたいこと。


あなたは悪くないよ。

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