「繊細さん」を読んで/はっきり不快を相手に伝えて自分を守れた

HSPに関する本をよく読んでいる。

読んだのは「繊細さん」の本と、「繊細さん」の幸せリストという本。


それぞれの本については、こんな感じ。

「繊細さん」の本

HSPの人の日常生活での意識や過ごし方などについて、HSPである筆者自身が、教えてくれる本。

簡単な自己判断によると自分自身もHSPだった。
まず、それについては、ほっとした。実際に人が怖いとかではないのに、人がいる空間に行くとすごい疲れていたりするので、この忙しすぎて情報が膨大な世の中で、「一人で休む」ことをあらためて肯定してくれる本はとてもいいと思う。
また、意見がないわけではなく相手のニーズに合わせようとしてしまうこと、自分の本音や直観をいかに大事にするかが重要ということ、こういったことも大変同意できるものだった。
あとは、人を嫌いになっていい、ということ。

そのほか、五感一つ一つについて敏感ポイントと日常生活におけるtipsを教えてくれる。仕事等についても、具体的に過ごし方を教えてくれるので、大変参考になる。
一番印象的で、心に残したいポイントは、こうした感覚について、他者になぜ伝わらないのか(「なんでこういう感覚を持っているはずなのに、気にならないの?」)、それは前提が実は間違っていて、他者にこうした感覚がないからなのだ。だから気にならない。自分は自分の感覚しかわからないので、つい他者にも同じ感覚が備わっていると思いがちだが、それが間違いだったのだ。つい忘れてしまうが、こう思えるとちょっと落ち着くポイント。

それと同時にこうしたものについてよくある評価として、「そんなのみんなのそうだよ」や、「自分の不都合を見ないふりしているだけじゃない?」など言われがちであるが、そういった言葉はいずれ自身に返ってくるだろう。

「繊細さん」の幸せリスト

前作が「繊細さん」が日常生活や仕事の中で、どうやって暮らしやすくするかを書いた「現在」や「困ったこと」に沿った本に対して、こちらは「繊細さん」がこれからどうやって幸せになっていくかを書いた「これから」に沿った本である。

自分が何をしたり重んじたりする時間が、「幸せな時間」なのか、それを生産性や他者からの評価ではなく、自分の直観にもとづいて決めていく。そしてそれを実行に移していく。同時に、「嫌な感じ」を周りから取り除いていく。

こちらの本は読んでいてワクワクした。
これからも読んでいきたい本。


最近思うこととして、自分が100であると感じるように日々時間を過ごすことが大事なんだなと思う。

それと同時に、その自分の100というのは、他者の100とは違うし、他者の80とも違うということ。

すっごい当たり前のこといってるように思える。

また、この数字は自分の中とでしか比較ができない。自分の80と他者の80は違うし、自分の80よりも他者の100の方が優れているわけではない。

この数字は、完全に主観的なものだ。主観の数字だからである。これが100であれば、他者が勝手に値踏みしてこようが、自分の中では100だから、それでいいと思う。

「繊細さん」の幸せリストは、繊細さんに特化した内容でもあるが、促しているのは繊細さんでなくとも、とにかく自分の100を求めよう、ということなのかな、と思った。

はっきり不快を相手に伝えて自分を守れた

タイトルにもつけたが、自分の100を見つけて求めていくと同時に、嫌な感じをもたらすものも排除していくため、また、この自分と他者は比べられないという価値感を揺るがそうとしてくるマウンティングから自分を守るため、不快なことや不快な人とは、はっきり感じている不快をまずは自分の中で認める必要があると思う。


先日、今私がいる会社から別の会社に転職した、年上の元同僚から誘われご飯を食べたのだが、やたら今の会社からの転職を勧めてきた。しかも自分の会社にくればいいよ、みたいなことまで言ってきた。

確かに今の会社には問題が山積だが、自分の転職の意向や意思は自分が決めるし(すでに一度前職から転職して今の会社にいるので、その辺の感覚はある程度ある)、そもそも困って相談しているわけでもないし、自分としては問題がありつつも個人的にまだ「なんとかしてやろう」と思っているし、不当に搾取もされていなければ成果も少しは出しているので、完全にいらぬお世話だ。クソバイスといったところだ。

以前は、ヘラヘラしてごまかしていたが、マウンティングレーダーが発動したので、はっきり「今の会社は確かに問題はあるが、自分個人としては頑張ろうと思っているしなんとかしたいとむしろ思っている」と言った。

それにもかかわらず、再度「今自分のいる会社は、あなたのキャリアにも合っていると思うし、今あなたのいる会社はやばい」と言ってきたので、もう完全に呆れた。目も合わせずに返事もせずに席を切り上げた。

これは自分にとっては「嫌な感覚」を明確に相手に表出して、心の中で断捨離したものだと思う。ここまではっきり相手に不快を示したことはなかった。

だが、今回は自分を守るため、ちゃんと他者にNOを突きつけることができた。毅然とした態度をとるのは時に重要だ。


最初からこの人に対しては違和感を感じていた。

やはり直観は大事だな、と思った。

あらためて、自分の直観を褒めたい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?