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あとがき

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ぷらすです。

昨日「クズ星兄弟の日常」最終話をアップしました。

この小説は、あの「ニンジャスレイヤー」のダイハードテイルズ出版局さん主催の「第2回逆噴射小説大賞」応募するために書いた作品です。

この企画、「小説の冒頭部800文字で応募する」という企画でして、800文字の短編小説を募集するのではなく、「この続きを読みたいと思わせる、最もエキサイティングなパルプ小説の冒頭800文字」を募集するという、面白い企画なんですねー。

で、800文字でいいなら――と、以前からぼんやり考えていた物語の冒頭部分を書いて応募してみたわけです。

ちなみにパルプ小説とは、ざっくり言えば粗悪で安っぽい紙に印刷された安価な大衆小説(SF・ホラー・ノアールなどのジャンル小説)。
アメリカでは、これらの小説が載った「パルプマガジン」が後にアメコミへと続き、また、タランティーノの映画「パルプフィクション」のタイトルもここから来ていたりしますよね。

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本作のタイトルは、手塚眞監督(手塚治虫の息子さん)の「星くず兄弟の伝説」をパクっ……ゲフンゲフン。オマージュしました。
僕はこの映画をちゃんと観たことはないんですけど、子供の頃にこのインパクト抜群のタイトルが学校で流行ったんですよね。

で、今回キャラ設定とか考えてる時に、「星くず兄弟の伝説」というタイトルが頭から離れず、かと言ってそのまま使うわけにもいかないので、ちょっとだけ変えて本作のタイトルにしたのです。

チンピラの兄弟分を主人公にという設定は、萩原健一と水谷豊の「傷だらけの天使」がベースになっています。
まぁ、僕は「探偵物語」世代だし、「傷だらけ~」ってちゃんと観たことないんですけど、懐かしのTVみたいな番組でOP部分はよく観てたんですよ。

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で、思いついたのが、いかにもチンピラ風な二人が、夜の盛り場で荒事専門の「何でも屋」をしている。最初に頭に浮かんだのは、そんな和製ハードボイルドでした。
そこから、そんな二人が実は“霊能者”で、悪霊祓いを仕事にしてたら面白いんじゃないかと。僕は「お祓いモノ」が大好きですからね。
なら舞台(夜の盛り場)はやっぱ歌舞伎町かな。

という感じの連想をしていくうちに、こんな仕上がりになってしまいました。
まぁ、歌舞伎町には行ったことがないので、僕の頭の中の歌舞伎町なんですけどね。(そんなんばっかやん(。・д・)ノ)´Д`)ビシッ)

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で、次に考えたのが悪霊とお祓い方法の設定で、まず沢山いる(であろう)霊能者の中から、この2人じゃなきゃダメな理由が必要だと思い、普通の霊能者が嫌がる悪霊を敵にしようと思いつきました。
だったらそういう悪霊の呼び名が欲しいと考え「ザコ」というワードが浮かびまして。
「雑」という文字は決まってるので、「コ」の漢字をネットで検索して何かそれっぽい「雑虗」に決めたんですね。

そこから細々した設定(ルール)をゴニョゴニョ考えてるうちに、3話のような感じに。
パルプ小説で、この主人公なら幽霊というより化物っぽい感じの方が合うかなって思ったんですね。

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物理攻撃によるお祓い方法は、やっぱこの2人ならケンカだろうって思いました。チンピラが拝んだり祈ったりするのもヘンですしね。
ちなみに、本文には書いてないんですが、葛生は元ボクサーという設定で、だからお祓い道具が「メリケンサック」だったりします。(ボスからの支給品)

サングラスやタバコといったアイテムも霊能者専用グッズで、これらは「霊能者.com」という通販サイトで取り寄せているという設定だったりしますw
ほら、神社やお寺専門の通販サイトで扱ってたりするらしいですし。そんな感じで霊能者専門の通販サイトもあるんじゃないかと。

葛生の武器

今回は、尺の都合で葛生だけしか活躍させられなかったんですが、実は相棒のセイもお祓いグッズを身につけていたりします。

セイの武器

セイのスカジャンは一見普通ですが、実は特別な糸で刺繍が施されていて、雑虗の攻撃を防げる(鬼太郎の霊毛チャンチャンコ的な)とか、靴も悪霊をキックで祓う特別性だとか。
結局、どちらも物理攻撃なんですけど、葛生がパンチならセイはキックかなってw

基本、この2人は正反対のキャラクターで、葛生は性格的にも繊細で根暗、対してセイは陽気で楽天家みたいな感じ。
共通点は、複雑な家庭で育ってグレていたところを、今のボスに拾われて霊能者の仕事についた事。2人とも幼いころ悪霊絡みのトラウマを抱えている的な。

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全5話に分けたのは、1話目が800文字だったので、全話を大体そのくらいの文字数で分けていこうと。
ルール説明の多い3話は約2000文字近くなっちゃいましたけど、他は大体1000~1300文字に収めています。

構成も1話に習って、葛生の独白+本編みたいな感じにしました。
書き手としては、区切りのいいところまでまとめて書きたいという部分もあったけど、読み手的には1話1000文字前後の長さの方が読みやすいのかもですね。

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で、書いてみて思ったのは全体的に説明臭くなっちゃったなと。
言い訳すると、全5話の中で世界観やルールの説明を入れ込まなくちゃならず、1話分が短い事もあって、ある程度ストーリーや設定のつじつまを合わせようとすると、どうしても説明が多くなっちゃうんですよね。

あと、パルプ小説なんだから、もうちょっとぶっ飛んだ展開にしたかったんですが、思ったより大人しくなってしまったのも反省点です。

ただ、キャラや設定自体は割と気に入ってるので、もしかしたら今後続きも書くかもですが……正直、「誰か続きを書いてくれないかなー」とも思ったりしているんですよね。ハイ、ここからが本題

キャラや設定、世界観は大体この5話+このあとがきで書いたので、それらを自由に使って好きなように本作の続きや二次創作を書いて(描いて)貰えませんかね?
もちろん著作権は放棄しませんけど、noteで無料noteでの作品アップに限り、キャラも設定も好きなように使ってもらって構わないので。
テキスト、イラスト、マンガ、映像、音楽。ジャンルを問わず何でも自由に使ってくれたら嬉しいですし、「クズ星兄弟の日常」とタグを入れてくれれば、僕も読み(観・聴)にいかせて貰います!

ちなみに良かったら、このヘッダーと、

ヘッダー2

この、羅線も、

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ご自由にお使いください。

というわけで、「クズ星兄弟の日常」あとがきでした。
ではではー(´∀`)ノ

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