ぷんすこ太郎

こんなところまでありがとうございます。人生には書き残すべきことが沢山あると感じてnoteをはじめました。

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最近の記事

銭湯での役割分担

きょう銭湯で走り回る2人の少年がいた。自分は少年が少年でいられる時間は貴重なので、どこまでも走り回れるだけ走り回ればいいと思っている。しかし僕以外の大抵のフルチンは「このクソガキが」みたいに眉をひそめている。注意や恐喝をするジジイもいるだろう。しかし自分は恐喝ジジイの存在も大事だと思う。なぜなら自分みたいなのと恐喝ジジイが両方いて、初めてバランスが取れていると思うからだ。恐喝ジジイばっかりだと息苦しいけど、ワイみたいなのばっかりでもマナーが氾濫する。で、僕はすこし恐喝ジジイ側

    • 死ぬまでに観たい映画1001本

      『死ぬまでに観たい映画1001本』という本があって、その本に沿って映画を千本観ようと頑張っている人がいる。#死ぬまでに観たい1001本 とかタグを作って。馬鹿だと思う。他人が他人の感性で勝手に決めた「名作映画」を鵜呑みで有り難がるというのは、人類がつくった映画という一文化の精神性そのものを冒涜している。映画ぐらい自分で自由に観て、自分の千本でも決めろと思う。観る映画まで他人に決めてもらわないと安心できないメンタリティ、すこし可哀想にかんじる。

      • 旅人のアウフヘーベン

        自分は常に旅人でありたいと思っている。が、理想の旅人像が2つあって背反している。沢木耕太郎と「ジョーブログ」である。 自分が旅人になりたい(肉体的にも精神的にも)と思った契機は18歳の頃、沢木の『深夜特急』とジョーブログの南米縦断に同タイミングで触れたことで、前者は26歳、後者は24歳の旅だった。深夜特急は1人異国の地を歩いて見て考え続ける旅で、南米縦断は相棒と一緒に七転八倒、苦難をこえ前に進み続ける旅だった。 自分はいま24だが、沢木ほど大人ではないしジョーほどの無鉄砲

        • いくつもの地平を越えていく

          人にはそれぞれ、自身がすむ界隈や位相があり、そこに拠って立つ各々の観念形態がある。人はそれの及ぶ範疇で、世界のかたちを認知している。イデオロギーという言葉が近いのだが、すこしちがう。 考えた結果、それを表すには「地平」という語彙がしっくりきた。人はみな己の地平を持っていて、己の地平に生きている。生まれた地、育った家庭、通った学校、就いた職業、細分化すれば読んだ本や観た映画…といった要素が地平にかかわる。なので、自身の地平は世界にひとつしかないものの、距離の近い人どうしでは似

          うちの店は軽犯罪の温床だった

          昔レンタルビデオ屋でフリーターをしていたことは何度か書いた。そしてうちの店のセキュリティはガバガバだった。 2週に1度くらいは何かパクられていて、確変で週に3回ほど派手にやられることもあった。ある週の1回目は新品のゲーミングヘッドホンの中身が雑に抜かれていた。おそらくトイレに持ち入って中身だけ引っ張り出し、外箱だけ売場に戻している。2回目はps4のモーションコントローラ的な棒(Wiiリモコンみたいな)が同様に中身を抜き取られていた。そして3回目はレンタル落ちAVが大量に中抜き

          うちの店は軽犯罪の温床だった

          バイト歴16年の妖怪フリーター

          うちの店舗の特徴は中年フリーターの多いことだった。歴7,8年は短い方で、他に12年や16年がいた。彼らのそこに至った経緯はわからないが、とにかく変化や工夫や挑戦を好まない人たちだった。隣町の店舗ですら働いたことがなく、自分なら半年でおかしくなりそうな場所に何年もいることで、珍獣や妖怪と化していた。 そして取り上げるのは大ボス、歴16年の先輩について。 41歳。大学を出て、スーパーのカップ麺売り場で1,2年働いて、そこから某ビデオ屋××店で16年。同じ店で、同じ仕事を、朝か

          バイト歴16年の妖怪フリーター

          87年も生きて最後にやってること

          レンタルビデオ屋でのフリーター時代、87歳の老人がほぼ毎日「孫×ババア」もののAVを借りにきていた。年齢がわかる理由は会員カード。会計の際にピッと通せば、店員側の画面に名前と年齢と住所が表示されるのだ。そしてその老人は毎回ぼくにボケとか吐き捨てて、大抵8時間とかの長尺エロビデオを借りていくのだった。 ここからは想像だが、ビデオは多分しっかり8時間再生していたと思う。コスパも良いし、他にすることもない。趣味もない。話し相手も居ない。8時間ボケーっと口をあけて、ババアが孫役に犯

          87年も生きて最後にやってること

          男子校出身者の精神未熟の多さ

          私、ぷんすこ太郎は関西地方の中高一貫男子校出身です。人格形成にとくに重要な10代の6年を異質な環境ですごしたことで、大学入学と同時に、自身と自身のいた環境のいかに世離れしていたかを痛感せらるところとなりました。言葉をえらばずにいえば、男子校へ通ったことで得られたものは多い一方で、失った(得られなかった)ものもまた多いのでした。 今回はその「男子校」とは一体何だったのか振返りをしたながら、男子校通学のポジティブ・ネガティブ両面を検討し、けっきょく自分は男子校を人にお勧めするの

          男子校出身者の精神未熟の多さ

          貧困地域のビデオ屋でのフリーター時代に目にした地獄

          大学を卒業して半年間、斜陽のレンタルビデオチェーンでフリーターをしていた。ビデオ屋に身を投じていらい目の当たりにした新しい人種、それは貧困地域でお金の無さから心も貧しくなってしまった人たちだった。 子供を学校に行かせず朝からカード転売に並ばせるヤンキー親。事情の分かってない老母とボーっとした弟を引き連れて3人分のトレカ箱を売れと怒鳴る中年。まいど僕にボケとか吐き捨ててババアAVを借りてく87歳ジジイ。アニメを万引きするチーズ牛丼。開店ダッシュでレ落ちAVを奪い合うハゲ無職。

          貧困地域のビデオ屋でのフリーター時代に目にした地獄

          洋画に棄てられた国日本

          2023年にして初めて『キル・ビル』を観た。普段はしないことだが、今回は出演する俳優の名前にたまたま目を通した。すると千葉真一、北村一輝など馴染みある日本の役者の名が目を引いた。特にChiaki Kuriyamaの名はオープニングにもでかでかとクレジットされ、劇中も立派な存在感を放つ役どころであって驚いた。 考えてみれば、ゼロ年代は『ラストサムライ』を筆頭に『WASABI』『バベル』『Tokyo Drift』『硫黄島からの手紙』など日本を舞台にした洋画が少なからず製作され、

          洋画に棄てられた国日本