【1日1文献】長期入院・隔離室収容されていた知的障害を合併する 統合失調症事例の作業療法#精神障害#統合失調症#長期入院

参考文献:長期入院・隔離室収容されていた知的障害を合併する 統合失調症事例の作業療法
筆者:大島 諒子
発行日:2019年
掲載元:第39回近畿作業療法学会
検索方法:インターネット
キーワード:精神障害,知的障害,長期入院

【はじめに】
・今回,長期入院の上3年以上病棟外に出 る機会のなかった知的障害を伴う統合失調症事例に対 し,適応的に過ごせる生活範囲の拡大を目的に作業療 法(以下,OT)を導入した
・OT 室で落ち着けなかっ た事例に良好な変化が認められたので報告する

メモ
・前期では事例の好みを優先した為,刺激を受けやす く落ち着けない状態だった.
・環境調整として作業提供 方法を見直し,強化子を加えた結果,後期では集中し て作業に取り組めるようになった.
・知的機能の中には, 自己制御や行動の自己管理が含まれている.
・事例は 「あれもこれもしたい」という欲求を制御して行動を 計画・管理することが困難であった.
・つまり自身の能 力に合う内容・量のプリントを選択することは中等度 知的障害の事例にとって難易度が高く,混乱を招き, 適応的行動ができなかったと推察される.
・作業を好み や能力に合わせて段階付けたものに修正し,継続的な 取り組みに繋がるよう強化子を設けたことで混乱は軽 減され,作業に集中できるようになったと考えられる. 
・前期で事例の知的水準に対する適切な計画が不十分で あったことは反省点であるが,事例の強い興味対象で あるシールを強化子にできたのは,行動観察の成果と 考える.

参考URL:
http://kinot39.umin.jp/pdf/abstract/O3-4.pdf 

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