【1日1文献】回復期リハビリテーション病棟での心理的アプローチ─コラージュを用いた回想法の実践─#回復期リハビリテーション#コラージュ#回想法

参考文献:回復期リハビリテーション病棟での心理的アプローチ─コラージュを用いた回想法の実践─
筆者:岩澤 夕喜笹島 京美
発行日:2020年
掲載元:作業療法 39 巻 (2020) 5 号
検索方法:インターネット
キーワード:回復期リハビリテーション病棟回想コラージュ質的研究行動変容

【要旨】
・回復期リハビリテーション病棟に入院中のうつ症状や認知症状がある患者2名を対象に,心理的アプローチとしてコラージュを用いた回想法を実施し,KJ法を用いて心理的アプローチの作用と心理変化を構造化して分析した.
・「患者役割」に徹していた患者は,回想によって過去を思い返し,コラージュによって,その思いを具現化したことで,時間の経過の中に自己の一貫性を得た.
・これは「目標の出現」,「行動への意欲」,「未来への想い」へと心理的変化を生み出した.
・発動性の低下した患者にこれらの心理的アプローチを行うことは,自身によって主体的に活動する心理変化のきっかけとなり,自宅退院に向けた行動変容に発展した.

メモ
・回想法は患者自身に考え方や生活史を語ってもらうナラ ティブ(語り,物語)・アプローチであり,ナラティ ブ自体が患者自身の人生に対する認識を変化させる心 理的援助になり得ることが報告されている2).
・しかし, 抑うつ状態や発動性の低下から,回想の最中において も言葉での表現が難しくなることがあったため,非言 語的な表現手段3) として,回想された時期に並行して コラージュを行うことを心理的アプローチとして実施 したところ,患者の行動変容が見られた

参考URL:
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jotr/39/5/39_597/_pdf/-char/ja 

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