【1日1文献】慢性期若年性脳卒中患者に対する社会参加へ向けての動機づけ ― ‶ 人のためになる ” 地域イベントを活用した関わり―#自己効力感#地域イベント#社会参加

参考文献:慢性期若年性脳卒中患者に対する社会参加へ向けての動機づけ ― ‶ 人のためになる ” 地域イベントを活用した関わり―
筆者:森 彩華(OT),衣川 圭祐(PT),菴原 亮太(PT),大谷 紘一郎(PT), 此上 剛健(PT)
発行日:2019年
掲載元:第39回近畿作業療法学会
検索方法:インターネット
キーワード:自己効力感,(患者交流),(地域イベント)

【目的】 
・若年性脳卒中患者では,長期的に健康を保つ ことと同様に職業復帰,家庭内での役割の再獲得は重 要課題である.
・それに加え,社会参加や組織的な支援, 自分と同様の経験を有した人との関わりも必要である といわれている.  
・今回,脳卒中発症後数年にわたり運動療法中心のリ ハビリテーション(以下,リハビリ)によって身体機 能の向上と生活の安定を獲得した事例を担当した.
・し かし,社会参加に対しては消極的であった.事例は年 齢も若く,今後の生活を考慮すると身体機能面の改善 にのみ執着せずに社会参加の動機づけが必要と考えら れた.
・そこで,自己効力感が得られる地域イベントを 事例と同年代の若年性脳卒中患者とともに企画参加し, その後の行動や発言の変化を確認した.

【考察】 
・地域イベントの企画と参加,同年代の同じ経 験をした方との交流を通して自己を振り返る機会を得 ることができた.
・また,「人のためになる」ことで自 己効力感を得ることができたと考える.
・以上の経験か ら,活動参加への積極性や家族以外との交流の増加, 家事等に取り組む姿勢に変化がみられた.  
・地域リハビリテーションの役割の一つとして,身体 機能面の改善のみに着目するのではなく,交流の場の 提供や自己効力感の獲得,自己受容のための支援を行 うことが必要と考える.

参考URL:
http://kinot39.umin.jp/pdf/abstract/P5-3.pdf 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?