【1日1文献】デイサービスにおける利用者の自己選択に及ぼす影響の検討 ~自己選択群と非自己選択群の比較~#デイサービス#意思決定#主観的健康感

参考文献:デイサービスにおける利用者の自己選択に及ぼす影響の検討 ~自己選択群と非自己選択群の比較~
筆者:野島 伴浩(OT)1),東 克也(OT)1),赤堀 将孝(OT)
発行日:2019年
掲載元:第39回近畿作業療法学会
検索方法:インターネット
キーワード:意思決定,通所介護,主観的健康感

【はじめに】
・今回,自己選択ができる利用者 と,自己選択が難しい利用者の間に及ぼす影響が何で あるかを把握するために,自己選択群と非自己選択群 の比較を実施した.

メモ
・今回,自己選択に関係する要因として,主観 的健康感に有意な差がみられ,その他の握力,認知機 能などの心身機能面や移動能力,ADL, IADL といっ た活動・参加に関する結果に有意な差はみられなかっ た.
・これは,たとえば身体的側面が重度であり, ADL を含むあらゆる活動において介助を必要とする 場合であっても,その都度支援者に助けを求めること ができる施設内の環境下であれば,能力的に一人でで きない課題や活動が少なくなる.
・そのため,一日の予 定を自己選択する上では運動機能や認知機能,活動・ 参加における自立にあまり影響されないことが考えら れる.

・また,主観的健康観に有意な差がみられたこと から,自己評価が健康であり,その日の自身の状態に 合わせて課題を実施できるという自己肯定的な認識を している者が一日の予定を自己選択できる傾向にある と推察される.
・そうなった場合,行動選択に直接影響 を及ぼすとされる GSES に有意な差がみられなかっ たことについては,総合得点の幅も広いことからばら つきが生じやすい評価であるが,対象とする人数が各 群少なく一人の対象者のもつ影響が大きくなっている ためであると考えられる.
・今後は複数施設間における 対象者数の一定数の確保やより具体的な影響を与えて いる要因の検討をしていく必要があると考えられる.

参考URL:
http://kinot39.umin.jp/pdf/abstract/O1-6.pdf 


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