【249日目】最強
お疲れ様です。
この後ビアバーでお仕事があるので、少し早めの時間に投稿させていただきます。
『ONE PIECE FILM RED』
昨日はワンピースの新作映画『ONE PIECE FILM RED』を鑑賞してきました。
最初は割引価格で観れる来週の水曜日に足を運ぶ予定でしたが、来場者特典が欲しくて急遽初日に行って参りました。
無事に来場者特典をいただき、料金もレイトショー価格で観れたのでラッキーでした。
ワンピースは漫画を常に読んでいて、アニメや映画は特に観ておりません。
なので、映画館でアニメのワンピースを観るのは今回が初めてです。
今回、映画館まで足を運んで観ようと思った理由としては、原作が佳境に入ってきて盛り上がっていることと、ずっと露出を控えていたシャンクス率いる赤髪海賊団が物語に絡んでくるストーリーであるからです。
映画を観なくても原作は楽しめると思いますが、尾田先生のことなので映画を観た方が原作を楽しめる仕掛けがあったり、そういった特別感をリアルタイムで経験しておいた方がより一層楽しめるような気がしたからです。
映画を観た率直な感想はとしては、今の時代だからこその映画の楽しみ方、ワンピースの楽しみ方が凝縮されていて、王道の中にも挑戦的な要素が見て取れて、とっても最高でした。
興奮している部分と感想を、簡潔に書き残しておきます。
※若干ネタバレを含みます。
ウタと歌
まず、今回の映画のキーマンである新キャラクターの『ウタ』がとっても可愛い。
全然可愛いだけのキャラクターではなく闇も抱えているのですが、それでも根は無垢な子供で、時折見せる笑顔と怒りの表情のその二面性が最高でした。
作中でのウタの歌パートは、令和の歌姫『Ado』さんが担当。
Adoさんのことはあまり詳しくないのですが、ボーカロイドをきっかけとして音楽に出会ったボカロネイティブ世代と言われるシンガーさんらしく、主にYouTubeでの音楽活動がメインだったようです。
あまり表には出てこないでYouTubeが主戦場ということで、米津玄師さんみたいなイメージ。
僕の中での音楽アーティストってやっぱりMr.Childrenだから、ちょっと前まではボーカロイドとか機械的な音楽って少し抵抗あったんだけど、最近はあまり気にならなくなった。
というか、そういう時代の変化とか、文明の力とか、価値観とか、いろんなものが影響しあって生まれている文化なんだと思うと、また新しい視点で音楽を楽しめることに気づきました。
今回の作品はキャラクターの名前そのままに『歌』も一つのテーマで、物語の内容にも大きく関係してきますが、作中でもAdoさんの歌声が沢山流れるんですね。
それを映画館で聴けるので、映画の中のウタの生ライブをまるでライブビューイングで体感しているような感覚。
加えて、映画公開前からウタ自身がボーカロイドというのかVtuberというのか、そういった形でYouTubeでの動画配信も行われていたんですね。
そういうのも相まって、本当に新しい感覚。
さらにさらにウタが歌う各楽曲は、秦基博さんなどの著名なアーティストの方々の書き下ろし。
その楽曲を、今の音楽時代で脚光を浴びている『令和の歌姫』であるAdoさんが歌っている。
現実と仮想空間を行ったり来たりしながら魅せる演出の数々は、本当に今の時代ならではのエンタメ作品だと感じました。
大人と子ども
さらに、そこにようやく動き出したシャンクスや赤髪海賊団が予想以上に物語に登場して関わってくるんだから、もう最高です。
シャンクスはやっぱりかっこいい。
かっこいい大人だ。
シャンクスもルフィもウタも、みんな共通していてかっこいいと感じるのは、自分が信じているものがあってそれが揺るがないところ。
大人のシャンクスが幼い頃のルフィとウタを見守っている姿や、子供相手でも真摯に向き合う姿勢は本当にかっこ良すぎます。
正直、バトルシーンはもう何が起きているのかよく分かりませんが、勢いと雰囲気と画質の綺麗さを楽しみ、物語の方はシャンクスのような大人なキャラクターと、ウタのようなヤングアダルト世代の葛藤やひたむきな姿を楽しむことができます。
その辺も25年間続いている長寿作品だからこその、大人も子供も楽しめる仕様になっているのではないかと思われます。
エンドロールと新時代
最後に、僕が特に感動したのはエンドロールです。
エンドロールで懐かしのキャラクター達が沢山出てきたんですね。
特にワンピースの世界で2年前は子どもだったキャラクターが少し大人になっていて、自分がやりたいことに向かっている姿が見れたこと。
漫画ですけど、そういった子供の成長に感動でした。
で、敵も味方も、海賊も海軍も民間人も関係なく、みんながウタの歌を楽しそうに、嬉しそうに聴いている場面が、Adoさんが歌うエンディング曲と共に次々と流れていきます。
ウタが幼い頃から空想して頭の中で描いていた世界をきっと表現しているエンドロールなんでしょうね。
本当に素敵な演出で感動しました。
漫画とアーティスト
そんなこんなで、『ONE PIECE FILM RED』を観て興奮した部分を書き出してみました。
漫画の世界ではあるんですけど、これだけ人の感情を動かして、色々と考えさせられる作品はもはやアートです。
エンタメでありアート。
ちなみに、来場者特典には今回の映画の新キャラクターである『ウタ』の設定資料が載っておりました。
そこにはウタが生まれた時から現在に至るまでの経緯が書かれていて、現在の人格が形成されるまでの出来事や体験が細かく書かれているんですね。
作品を作るとき、漫画で新しくキャラクターを生み出す時にはそういった作業があることを知りませんでした。
そのことを知ると、漫画という作品に対して改めてリスペクトを感じるようになりました。
そんなエンタメアートを通して、子どもから大人まで世界中の人と共通の話題を共有して楽しめる漫画は、最高のコミュニケーションツールの一つだし、カルチャーでもあることを思い知らされます。
音楽にもそういった性質があるものだと思っておりますが、今回は作中のテーマにその『歌』が盛り込まれているので、なんか本当に素敵ですよね。
そういったものを0から生み出せるんだから、アーティストって本当に最強。
素敵な作品をありがとうございました。
今後のワンピースも楽しみです。
本日も最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
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