【1日1文献】患者からみた「よい看護師」 : その探求と意義#看護師#倫理#生命倫理

参考文献:患者からみた「よい看護師」 : その探求と意義
筆者:小西 恵美子和泉 成子
発行日:2006年
掲載元:生命倫理 16 巻 (2006) 1 号
検索方法:Google Scholar
キーワード:よい看護師患者徳の倫理東洋の医療

【抄録】
原則の倫理と徳の倫理は、生命倫理および看護倫理の最も主要なアプローチである。原則の倫理の焦点は行為にあり、徳の倫理は行為する人の特質やふるまいを吟味する。本研究の主題は徳の倫理であり、看護の実践・教育でめざす倫理的理想像、「よい看護師」を韓国、中国、台湾との共同研究として探求している。その一環として、日本の患者がとらえる「よい看護師」の特質を探索した。結果を報告し、あわせて、「よい看護師」探求の意義を述べる。Van Kaamの現象学的手法を用い、病名を知らされている26名のがん患者に半構成的インタビューを行った。結果、対象者らは、「よい看護師」とは、人としての関わりができ、かつ、専門職としての特質を備えた看護師であるとした。また、患者らは、看護師との人と人との関係性に価値をおいていた。「よい看護師」の探求は、東洋における徳の倫理の学問的発展に寄与する。また、ケアを受ける人にとっての「よい」ということの意味を明らかにすることも、「よい看護師」探求の意義である。

参考URL:
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jabedit/16/1/16_KJ00005000702/_pdf/-char/ja

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