【1日1事例】ビー玉を使用し斜面を揺れながら移動する木のおもちゃ ものづくり教材を用いた保育実践 #おもちゃづくり #保育実践 #教育

参考文献:ビー玉を使用し斜面を揺れながら移動する木のおもちゃ ものづくり教材を用いた保育実践
筆者:松永 泰弘、安達 美佑
発行日:2020年
掲載元:日本産業技術教育学会誌 第 62 巻 第 2 号
検索方法:インターネット
キーワード:揺れる木のおもちゃ,ビー玉,木材,エネルギー変換,保育実践

要約
目的:接地面にビー玉を使用し,斜面を揺れながら移動する木のおもちゃを幼児教育におけるものづくり教材として開発し,開発した教材を用いた保育実践を行いその教育的効果を明らかにする
保育実践内容:
1.年間保育テーマの設定
2.おもちゃのものづくり活動
3.作ったおもちゃで遊ぶ
4.絵を描いて、おもちゃづくり活動の振り返り
5.保護者アンケートの実施
結果:
・紙やすり,木槌など道 具を使う作業に集中して取り組むことができ,さ らに道具を使用した作業が記憶に残り,保護者に 対して道具の用途を説明する様子がうかがえた
・意欲 的に「自分だけ」のおもちゃづくりに夢中に取り 組む姿が出現した
・・実践後の幼児の絵からは,ドクロマークの旗や船 などから,今回のものづくり活動の目的,海賊の 船長キャプテンハーロックの仲間をつくることを 理解し,動機の明確な活動となった。
・ものづくり・あそび・まなびの活動に夢中になる 幼児たちの様子が確認でき,想定した幼稚園教育 要領の 5 領域の学習内容が,豊かに表れた活動と なったことがわかる。
・おもちゃの構造や内部の ビー玉の動きなど動作原理に関する探究が困難で あるため,動く仕組みについて探究できるよう模 型の構造を検討する必要がある。
メモ:
・幼児の主体性を高めるために以下 の 4 つの要素を取り入れた。
① 五感を刺激する木材(あたたかみ・かたさ・にお い・音・木目)
② 道具の使用(自己有能感)
③ 動くおもちゃ(学習言語,活用できる知識,幼児 と保育者・家族が協働して行う探究活動)
④ 驚き・不思議さ・新奇性(感情の表出・共有)
・「幼稚園教育において育みたい資質・能力の明確化」として、
「知識及び技能の基礎」,「思考力・判断力・表現力 等の基礎」,「学びに向かう力,人間性等」の三つが 示された
・遊びを通した総合的な指導の中で,一体的に育むよう努めることとされている

調べた単語:「キャプテンハーロック」
・松本零士原作の漫画、並びにそれを原作とする同一タイトルのテレビアニメ。


参考URL:
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjste/62/2/62_123/_pdf/-char/ja



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