【220日目】作業に根ざした実践2.0

お疲れ様です。

今日はビアバーでお仕事の日なので、早めに投稿します。

研修会

今日の午前中はオンラインで研修会でした。

内容は、吉備国際大学に勤めている作業療法士の寺岡睦さんによる「OBP2.0のススメ」です。

主催は、神奈川県作業療法士協会でした。

寺岡さんのことは、Instagramのライブ機能を活用して作業療法の講義を受けられる「らいすた」時代から知っていて、リアルで講義を受講したこともありますし、「らいすた」の生収録現場でリアルタイムに受講したこともあります。

寺岡さんは僕のことなど覚えていないでしょうが、僕としては作業療法の基礎を教えてくれた1人であることは間違いありません。

寺岡さんの研究テーマである「OBP2.0」は、実践を重視しつつ歴史に紐づいて理論立てられているので非常に腹落ちしやすく、頼りにしている理論の一つです。

そんな理論についての研修会を改めて受講しようと思ったきっかけは、作業療法士としてリハビリの現場に戻るにあたって復習が必要だろうという想いと、生涯教育制度のポイントが手に入るからです。

寺岡さんの講義を最後に受講したのが3年前くらいで、SNSを使った配信は当時よりも減っていたので疎遠になっていましたが、聴きやすい声量と声質、話のテンポなどは変わっていませんでした。

一方で、講義の内容はとても進化していました。

スライドをガラッと新しくしている訳では無いのですが、以前まであったスライドでも重要なところを強調するような説明が補足されていたり、新しい知見を加えたスライドが追加されていたり。

説明の仕方も一つ一つのスライドを流れで読むようなものではなく、スライドをベースに伝えたいことが伝わってくるような仕様でした。

わかりやすく要点がまとめられた上で、情報量の多いところでは丁寧に適度な説明がされるなど、本当に学びやすいご講義をしてくださいました。

当たり前のことかもしれませんが、僕がふらふらしている間にも、大学教員としての役割である研究と教育の両輪をしっかり果たしてきた方であることが、今日の講義内容から伝わってきました。

それでいて固すぎず、ゆるい雰囲気も感じられるところが、またいいんですよね。

研究者、教育者、実践者として、本当にバランス良く立ち振る舞えていて、かっこいい人だと思います。

尊敬します。

講義内容は、昔よりも理解できることや発見できることが多かったです。

それを定着させるために、メモしたことをまとめたいのですが、まとめる作業をしている時間があまりありません。

なので、とりあえずポイントだと感じたことを箇条書きで書いておいて、後日まとめるようにします。

殴り書きメモ

以下、殴り書きメモです。

・作業療法の専門性を発揮するために多職種連携は必須。
・多職種連携を円滑にしつつ、作業療法の専門性を発揮させるための理論がOBP2.0
・OBP2.0の肝は「作業機能障害」と「信念対立解明アプローチ」と「リーズニング」
・OBP2.0の作業論の原型は、教育学者ジョン・デューイの「生きる力を教えていく」というメソッドで、それは突き詰めると「より良い経験をさせる」ということになる
・それを精神科医のアドルフ・マイヤーが医療に取り入れようとして、作業療法に発展していった?
・作業とは人間の経験
・経験とは、人と環境と作業活動が密接に関係していて、めちゃくちゃ複雑に絡み合っている。
・作業機能障害(良い経験ができない状態)になると、社会や文化に参加できなかったり、健康や幸福を保てず、生命維持が難しくなる。
・作業機能障害は大きく4つに分類できるけど、当てはめるだけじゃなく、全体像を見れるように気をつける
・また、OTも一応医療従事者なので、疾患や障害との関連性も考え、整理しておく。
・信念対立は人が2人以上いれば必ず存在する。
・信念対立があると情報共有がうまくいかず、挙句には医療ミスや医療崩壊につながる。
・専門職同士の連携だけではなく、クライエントの理解のためにもその人の信念を解明するように努めることが必要。
・クライエントも人。クライエントもチーム。
・介入のプランはクライアントとの改善したいアウトカムに基づく必要がある。
・そして、作業療法としては、クライエントが作業に結びつくことができたのかを評価する必要がある
・介入結果の指標は、作業機能障害だけではなく、もっと広く生活習慣とか、QOLとか、参加とか、そういったものでもいい。それを専門的に見ていく
・セラピストも人なので、思考の癖があることを理解しておく。
・思考の道筋=リーズニング
・作業療法士に求められるリーズニングの種類は、大きく分けて5つくらいある。
・それぞれのリーズニングをぐるぐる意図的に回しながら、クライエントを型に当てはめない実践をする必要がある。
・それがクライエント個人をよく理解することにつながる
・おそらく、柔軟に対応できるようになるということだと思う。
・リーズニングの練習としては、普段無意識に自分が実践していることを明確化、言語化して、どういったリーズニングをしているのか認識することが重要

3年前よりも身に沁みた

OBP2.0の理論は作業療法の臨床場面に限らず、最近の悩みの種であるコミュニケーションや人間関係、情報共有の課題にも役立ちそう。

3年前にも知っていたはずでしたが、今回の方がより身に沁みて感じました。

情報の入ってくるタイミングによって受け取り方もまた違ってくるんですね。

さらに、「学習支援ツール」のようなものもあるようなので、そっちもチェックしてみようと思います。

本当にいい研修会を受講することができました。

これで、生涯教育研修のポイントももらえるんだから。

高いお金を払って不満がたまる研修会も数多くありますが、寺岡さんの研修会はハズレがないことを再確認できました。


本日も最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。

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