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自分を一番大切にしないと詰むという話

自分がいて、配偶者がいて、子どもがいる。
仕事をして、家族の生活があり、家族の時間がある。

そうすると自分個人の時間や優先度が下がることがある。
とにかく日々の生活を回すために、そうなる。

これを深く考えずにルーティンとして回していくと、ふと気づく。
私個人はどこへいった?

また独身だった頃。
学生だった頃。
私は私のことだけを考えていた。
それはとても自由で贅沢な時間だった。

家族がいるんだから仕方がない。家族の生活がある。
子どものためにやらなくちゃいけないことがある。
そうやって1日が終わる。

でも、立ち止まる。
はて、私は私を大切にしているだろうか?

まだ実家にいて、シングルマザーとして駆け出しの頃、
詰む寸前で浮いたり沈んだりしていた。
どういうことかというと、
自分が置き去りになって心が溺れるのだ。
子どもが引け目を感じるような生活をさせてはいけない。
実家暮らしの手前、甘え過ぎてはいけない。
よく働き、よく世話し、よく役に立たねばならない。

で き る こ と は
全 部
私 が ひ と り で や ら な く て は

どぷん
ぶくぶくぶく.....

自分を押しつぶす波に飲まれた。

直後、「やってられるか!!」とキレる。盛大にキレる。
親や子どもに対してキレる。

よくないね〜
よくない
よくないよ〜

家族のため、子どものためとやってることで自分を追い詰めると、結局
家族や子どもに牙を向いてしまう。

はたと考える。私は私を置き去りにしていないか?
子どもは十分な暮らしをしているけれど、いつも私の顔色を伺っている。
この子にちゃんと笑いかけたのはいつだろうか、と。

ここで気がついた。
私がちゃんと心から笑えていなければ私の本当の幸せはない。
私が私を大切にできなければ、子どもや家族との関係も本当の意味で大切にはできない。

つまり、詰む。と。

そして、
環境を変えるために周りの意見を聞くのをやめて、
本当の意味で自分が興味のあること、やってみたいこと、
大切にできることを半年くらいかけて考えた。

あれが転機だったなと思う。
収入はなくなったのに税金は払わなきゃいけないし、実家だから保育料も高いし、お金の面では結構八方塞がりになって実家暮らしでよかった〜!セーフ!な気持ちだったけれど、あのとき方向転換できてよかった。

そこそこ生活を維持できる環境の中にいると、
それなりに暮らせるということでぬるま湯から抜け出せなくなる。
けれど、ゆっくりゆっくり、自尊心だけが削られていくことがあって、気づいたときには抜け出せなくなる。

それはとても怖いこと。

他に術があることに気づきにくくなるし、今の環境から抜け出すのも怖くなる。今の環境がどんなにしんどくても。

だから、今も自分にセーフティネットを張っている。
いつでも抜け出せる道を作ること。
関係各所と良好な付き合いをすること。(多少面倒でも)
自分の趣味の時間を確保すること。
鏡に写る自分にゲンナリしない程度に自分を手入れすること。

ちょっとしたことでいい。本当にちょっと。
マニキュアがはげそうだから速乾のトップコート塗り直す
とか、
好きな香りのお茶を飲む
とか、
スキンケアして明日も綺麗にな〜れって心で言う
とか。

自分に目を向ける時間。
これが心の余裕になって、家族へ向き直るきっかけになる。
もちろん、そのための夫の協力もあるけれど。

好きな相手が幸せそうにしている姿を嫌がるパートナーはいないはず。
え、いないよね!?
本当に好きならそうだよね??

だから、自分を大切にしましょう。
家族のために、とか、子どものために、
という聞こえのいい言葉に惑わされずに。

自分の満足度をあげましょう。
翻って自分の機嫌は自分で取りましょう。
誰かのせいにしたままでは前に進めないことってあるんですよね。

以上、自分を一番大切にしないと詰む、というお話でした。

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