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色んな国から来ているので

前述したように、息子の学校は色んな国から色んな人たちが来ている。イギリス人だけでなく、ヨーロッパは各国から、日本人は私だけなのだが、アジアからは中国、ヴェトナム、フィリピン、インド、パキスタン。それにカナダ、アメリカ、中東にアフリカと、とにかく色んな国の人がいる。

少し前の話になるが、時間が合うママたちとヴェトナム人ママおすすめのヴェトナム料理屋さんに行った。参加者はヴェトナム人のママを筆頭に、ドイツ、ハンガリー、ジョージア、中国、フィリピン、そして日本代表の私である。ヴェトナム人ママから薦められるままに美味しい料理を堪能し、さぁ、会計の時となった。合計131ポンドだったので、ちょうど7人いるので140ポンド払えば20ポンドずつでちょうどキリがいいのではないかと私は頭の中で計算していたのだが、ヴェトナム人は同じ郷土の人のお店であることもあり、合計金額プラス15から20ポンドのチップを置くことを強調。ドイツ人とジョージア人は、それじゃあげすぎだ、5ポンドプラスで十分じゃないかと主張。各国チップ論争が起きた。黙っていたのは日本、中国、フィリピンだけだった。

ちなみにイギリスはチップ制ではない。ほとんどのレストランやカフェは12.5%のサービスチャージを含めた金額で請求してくるし、サービスチャージをつけてくるレストランはそれなりのサービスを提供してくれるので大体そのまま支払う。ここで私が言うサービスとは、給仕よりもレストランの清潔さや空間、スタッフも含めた居心地の良さの方で、高級レストランになると20%のサービスチャージを請求してくるのだが、その場合は給仕料もがっつり含まれており、まー、そんな所に私たちが行くことはまずない。最近では稀にサービスチャージを含めていないレストランもあり、その場合は合計金額を払ってお釣りの小銭を置いて帰ったり、カードで支払えば手持ちの現金を置いて帰ったりすることもある。

さて、そのヴェトナムレストランの居心地はというと、正直12.5%を払いたいだけの空間ではなかった。結果、ドイツ、ジョージア連合チームが優勢となり、5ポンドプラスでの支払いになった。

イギリスにはチップ制がないことに加え、今回、ほとんどの参加者の国が旧社会共産圏国なので、国が支給するものを当たり前に使う、なので無駄な所にお金は払わない、という考えが各国それぞれの皆さんにあったのではないかと推測される。基本的に国も違えば、考え方や物事に対しての言い方も全然違うので、イギリス人の夫と毎日一緒にいてもまだまだ慣れないことだらけなのに、日常生活でさらに色んな国の人たちと関わると、たまに頭の中がこんがらがったりする。

※写真は、世界各国みんなが大好きジブリのトトロを使って息子のドイツ人の友達にサーカスのお誘いを折紙で作ったものです。国は違えどジブリは共通の愛を与えてくれますね。

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