見出し画像

果たして自分の「アンテナ」は正常か?

こんにちは。金星の大工です。

相変わらず代わり映えのない日常を過ごしていますが、今日は音楽について書いていこうかなと思います。

これだけ時間があると様々なことに挑戦できるというものですが、如何せん気持ちが乗らない(言い訳)ため、重い腰が上がらない毎日を過ごしています。

それでも音楽は日常生活の中でよく聞いています。好きなジャンルは邦楽から洋楽、クラシックにいたるまで、いわゆる雑食です。

沢山おすすめ曲はありますが、最近ハマっていることもあり、こちらの曲を選ばせていただきました。
曲名は「アンテナ」。
作詞作曲ピノキオピーさんです。
ジャンルはVOCALOIDになります。

VOCALOIDが世間にかなり浸透している昨今ではありますが、ボカロ曲に抵抗感を抱く人も一定数いると思います。
それでも、この曲はそんな人にもぜひ聞いていただきたいと感じるものであります。
まずは歌詞のご紹介です。
※以下歌詞です。

言葉にしなけりゃ 伝わらないこと 
言葉にしすぎて 傷つけちゃうこと 
言葉にしたけど どうでもいいこと 
言葉を飛び越え 感動すること

いつも通ってる牛丼チェーンでお腹を満たした 
うっかり 漫画の4巻が2冊ダブってしまった 
趣味で何かを作っている人は自由な気がした 
最近 引っ越しました ふと二十歳の頃を思い出した 
引越しが済んで そのタイミングでカーテンを変えた 
季節の変わり目を感じたから 服装を変えた 
嫌いな芸能人がでてるから チャンネルを変えた 
変わりたいけど 変わらないこと 変わらなきゃいけないこと 
電子に漏れ出す意識 欲望と愚痴の捌け口の書き込みが 
人ごみにひとり ひとり つまっている 
順番抜かしをしている 肩を落として歩いてる 
席をゆずってる イチャイチャしている  
それを見ている自分がいる 

冗談 冗談に毛が生えたような毎日が続いている 
今日は 今日は一回休み はやく帰って眠っていたい

言葉にしなけりゃ 伝わらないこと 
言葉にしすぎて 傷つけちゃうこと 
言葉にしたけど どうでもいいこと 
言葉を飛び越え 感動すること

そう アンテナを張って 色んなものを見て聞いて 
触って つねって確かめて 
そして各方面を好きになって 嫌になって 
そう アンテナを張って ミスって 説教くさい言葉にちょっと引いて 
うるさい くたばれ 悪態ついて 数年後にゆっくり理解して 
アンテナを張って 色んなものを見て聞いて 
触って つねって確かめて 
そして価値観の渦に飛び込んで 溺れちゃって 
そう アンテナを張って 遊んで 学んで わずかな喜び見つけて   
つらかったことも いつか笑って 数年後に思い出して

宝くじ当たって 三億円手に入れ 
価値観イカれちゃって ダメになる人もいて 
聞いてないよ 聞いてないよ 学校では教えてくれないよ 
知らないよ 知らないよ 失敗くりかえし覚えてくよ 
あのスーパーの方が卵が安いよ 
最近 引っ越しました ふと二十歳の頃を思い出した

自分の考えることのすべてが 
嫌になる日も 嫌になる日も 
自分のやること なすことすべてが 
裏目にでる日も 裏目にでる日も

そう アンテナを張って 色んなものを見て聞いて 
触って つねって確かめて 
そして各方面を好きになって 嫌になって 
そう アンテナを張って ミスって 説教くさい言葉にちょっと引いて 
うるさい くたばれ 悪態ついて 数年後にゆっくり理解して 
アンテナを張って 色んなものを見て聞いて 
触って つねって確かめて 
そして価値観の渦に飛び込んで 溺れちゃって 
そう アンテナを張って 遊んで 学んで わずかな喜び見つけて   
つらかったことも いつか笑って 数年後に思い出して

アンテナを張って 色んなものを見て聞いて 
触って つねって確かめて 
そして各方面を好きになって 嫌になって 
そう アンテナを張って ミスって 説教くさい言葉にちょっと引いて 
うるさい くたばれ 悪態ついて 数年後にゆっくり理解して 
アンテナを張って 色んなものを見て聞いて 
触って つねって確かめて 
そして価値観の渦に飛び込んで 溺れちゃって 
そう アンテナを張って 遊んで 学んで わずかな喜び見つけて   
つらかったことも いつか笑って 数年後に思い出して
動画説明欄より

あまり曲に絶対的な解釈を与えるのは好ましくないと感じる性分ではありますが、あくまで自分が感じた解釈をここにて書かせていただきます。

言葉にしなけりゃ 伝わらないこと 
言葉にしすぎて 傷つけちゃうこと 
言葉にしたけど どうでもいいこと 
言葉を飛び越え 感動すること

言葉は時に人を傷つけるほど強い力を持っています。ですが、だからといって言葉にしなければ相手には伝わりません。もしかしたらものすごくありきたりな言葉かもしれないし、言語の壁だって超えて感動させる力を持っていたりします。

いつも通ってる牛丼チェーンでお腹を満たした 
うっかり 漫画の4巻が2冊ダブってしまった 
趣味で何かを作っている人は自由な気がした 
最近 引っ越しました ふと二十歳の頃を思い出した 
引越しが済んで そのタイミングでカーテンを変えた 
季節の変わり目を感じたから 服装を変えた 
嫌いな芸能人がでてるから チャンネルを変えた 
変わりたいけど 変わらないこと 変わらなきゃいけないこと 
電子に漏れ出す意識 欲望と愚痴の捌け口の書き込みが 
人ごみにひとり ひとり つまっている 
順番抜かしをしている 肩を落として歩いてる 
席をゆずってる イチャイチャしている  
それを見ている自分がいる 

ここでは主人公の日常の周囲を客観視している歌詞が続きます。代わり映えしない日常を変えたくても変えれない中、「電子に漏れ出す意識」という単語が出てきます。これはSNSなどの呟きのことかなと思います。SNS内特有のエゴの押し付けとモラルの欠如したあの独特な感覚に主人公はうんざりしているような気がします。そして現実でも同様、自分の好きなように振る舞う利己的な人が、自分の周りにたくさんいる描写がされています。

冗談 冗談に毛が生えたような毎日が続いている 
今日は 今日は一回休み はやく帰って眠っていたい

「冗談」=ふざけた事
「冗談に毛が生えたような毎日」=ふざけた(殺風景な日常を送る自分の)毎日
こんな毎日を続けてしまって疲れたから今日は早く家に帰って眠ってしまいたい、ということかなと思います。()をつけたのは解釈が人それぞれだからだと思うからです。

言葉にしなけりゃ 伝わらないこと 
言葉にしすぎて 傷つけちゃうこと 
言葉にしたけど どうでもいいこと 
言葉を飛び越え 感動すること

ここでは今後の展望が怖くて動けない葛藤が表現されているのではないかと思います。先述した通り言葉には強い力があります。それを操るのってすごく精神的疲労があると思います。話す「言葉」でもSNSで呟く「言葉」にしても変わりません。その一言で何かが起きるかもしれないし、起きないかもしれません。

そう アンテナを張って 色んなものを見て聞いて 
触って つねって確かめて 
そして各方面を好きになって 嫌になって 
そう アンテナを張って ミスって 説教くさい言葉にちょっと引いて 
うるさい くたばれ 悪態ついて 数年後にゆっくり理解して 
アンテナを張って 色んなものを見て聞いて 
触って つねって確かめて 
そして価値観の渦に飛び込んで 溺れちゃって 
そう アンテナを張って 遊んで 学んで わずかな喜び見つけて   
つらかったことも いつか笑って 数年後に思い出して

サビの部分になります。
アンテナを常日頃張り続けることで好きになることがあれば、嫌になることもある。
そのことに対して、いい気になってふと人に高説垂れてみようものなら、釈迦に説法だったりして恥をかいて逆ギレしたりする。
それでも様々な価値観に触れて、遊んで、学んで喜びを見つけていって、今は分からないことでも数年経ったらきっと理解出来る時が来るから。
といった情報過多の現代で常にアンテナを張り続けることの難しさと、それにに対して苦悶する主人公に比較的前向きな言葉をかけている歌詞なのではないでしょうか。

宝くじ当たって 三億円手に入れ 
価値観イカれちゃって ダメになる人もいて 
聞いてないよ 聞いてないよ 学校では教えてくれないよ 
知らないよ 知らないよ 失敗くりかえし覚えてくよ 
あのスーパーの方が卵が安いよ 
最近 引っ越しました ふと二十歳の頃を思い出した

宝くじが当たって価値観がおかしくなるのも、どのスーパーが卵が安いのかというのも学校では教えてくれません。
ここで主人公が引越しをした時にふと20歳の頃を思い出します。そういえばあの頃はそんなくだらない事で感情が動かされていたなぁ、と。いつから何事にも関心が無くなっていのかと。

自分の考えることのすべてが 
嫌になる日も 嫌になる日も 
自分のやること なすことすべてが 
裏目にでる日も 裏目にでる日も

そう アンテナを張って 色んなものを見て聞いて 
触って つねって確かめて 
そして各方面を好きになって 嫌になって 
そう アンテナを張って ミスって 説教くさい言葉にちょっと引いて 
うるさい くたばれ 悪態ついて 数年後にゆっくり理解して 
アンテナを張って 色んなものを見て聞いて 
触って つねって確かめて 
そして価値観の渦に飛び込んで 溺れちゃって 
そう アンテナを張って 遊んで 学んで わずかな喜び見つけて   
つらかったことも いつか笑って 数年後に思い出して
※以下サビ繰り返し

卑屈になる日や、やることなすこと裏目になる時も、色んなことに触れて経験して痛い目を見て、時には涙を流す時があっても、きっとそのうちやってて良かったと思う時が来るからといったポジティブな言葉が続きながら歌は終わります。

以上が私の中での解釈になります。
常にアンテナを張り、様々なことに挑戦し続けることが大切なんだという一種の応援歌だと思いました。

SNSが台頭して情報過多になる昨今、アンテナを貼り続けることがいかに大変なのことかは私自身も強く感じています。それでも、そんな世の中だからこそ色々な価値観に触れて、自分をアップデートしていけることは大切なことなんでしょう。

長くなりましたが、ボカロ曲だからといって一蹴せず、様々な価値観に触れてみてはいかがでしょうか?

と、初挑戦(考察まとめ)を試みた私の独り言でした。
ではまたお会いしましょう。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?