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なぜゴキブリはダメなのか

キョウトゴキブリという京都出身のゴキブリが存在するらしく、隣接する大阪府や滋賀県、なぜかそこそこ遠い東京都や新潟県、だいぶ遠い朝鮮半島でも発見されているそうです。

京都出身なのでやっぱり京言葉なのでしょうか。宇治抹茶や八ツ橋を好むのでしょうか。

などというのはともかく、今回は虫の話、ゴキブリの話をします。苦手な方は代わりに2021年のまとめ記事を読んでみてください(宣伝)。


ここ数年はあんまり親しくないのですが、むかし住んでいたアパートは築50年ちかい古いところで、ゴキブリくんたちとはそこそこ親しくて、まあ月3〜4くらいでかくれんぼや鬼ごっこをやっていましたね。

みなさんもご存知かと思われますが、彼らはかくれんぼや鬼ごっこが大得意です。俊敏性が抜群なのでかけっこはいつも1位だし、素晴らしい運動神経を持っているのでスポーツ万能。   

さらに、正確に証明されたわけではないそうですが、危険を察知したときの判断能力が非常に高く、IQに換算すると200くらいになって人間を超える、という説もあります(ググってみたら、異説も多数あるそうですが)。

なので本来ならモテそうですが、他の動物と較べてかなり人気が低いのは、やっぱりルックス的な問題ですかね。

そう、多様性が叫ばれる現代社会に於いてルッキズムに関する話題はたいへんデリケートなことなのですが、濃いめの黒や茶色といったやつらの体色は、お世辞にもポップでキャッチーとはいえず、大衆性に欠けています。

ならば何色なら良いのでしょう。蝶のような黄金色でしょうか。

蝶って、いちおう昆虫というジャンルに属しているにもかかわらず、麗しき存在として認識されており、美術作品のモチーフになっていたりもします。

なんだか蝶だけ、他の虫よりもやたらと優遇されている。他の芸人が下ネタを言うと嫌がられるのに、ケンドーコバヤシさんだけは許されるみたいな、そういう風潮がある。

ゴキブリくんがケンコバ化するためには何が必要なのだろうか。いつだったかどこだったかで、ケンコバさんは下ネタを言うときのコツとして「相手を不快にさせないこと」だとおっしゃっていました。

なるほど。単純なようでこれは真理を突いていると思います。ゴキブリくんはとにかく不快なのです。

こんなことを申すのはいじめっ子みたいで嫌ですが、ゴキブリくん……、BIG G(アメリカでのジャイアンの呼び名から引用)たちは、今ここで出てくんなというような場所で出てくるのです。

トイレとかキッチンとか、家の中で特に汚れてほしくない部分で。あるいはベッドの下とか、タンスと壁の隙間みたいに、どこにいるのか把握しづらい部分で。

出るんなら、別に少しくらい汚れても構わないベランダの排水口とか、玄関口に積んである段ボールの中とかにしてほしいのです。BIG Gは空気が読めないのです。

頼んでもいないのにリサイタルを開いたり悪趣味なシチューを振る舞ったりするジャイアンと同じく、他人の気持ちを考えずに行動しているのです。

考えを蝶に戻せば、蝶さんたちはこちらから接近しない限りは、そう身近な存在ではありません。

基本的に田畑や川の近くにしかいないので、今夜の夕飯の支度をしている最中に冷蔵庫の奥からひょっこり現れてくることはまずない。本当は潜んでいるのかもしれないけど、あんまり出てこない。

その習性は、蜘蛛にも当てはまります。我が家には合計3匹のスパイダーさんが住まわれていて、英語の教科書に則って、ケンとトムとクミという名前を付けているのですが(自分の教科書はNEW CROWNでした)、普段は姿を現しません。

一度だけ風呂場の湯船の壁に出てきたことがありますが、そこはやめれとテレパシーで注意して以降は全く見ていないので、実に忠誠心の高い、愛いやつらてす。

そんなふうに、お互いを思いやりながら共存していきたい。

なのでできるだけうちに来ないでね……死ぬからね……。BIG Gたちは野原で平和に暮らしていてほしい。と願い、ブラックキャップを取り替えました。大丈夫、来なければ死なないから。うん、来なければいいだけだから。

サウナはたのしい。