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ぷらぷらり日記 2023.1.17 京橋グランシャトービル周辺

京橋といえば大阪市都島区から城東区にかけての街並みの総称であり、古くから繁華街として栄えていますが、その象徴ともいえる「グランシャトー」というビルがあります。

JR/京阪電車の京橋駅から徒歩3分ほどという至近距離。ド派手な建物で、JR京橋駅の屋外テラスからも、京阪京橋駅に隣接する京阪百貨店の窓からも、その仰々しい佇まいがよく見えます。

京阪百貨店の6階の窓から見たグランシャトー。

ゲームセンター・パチンコ・スロット・カラオケ・手もみ・サウナと、様々な娯楽施設がぎゅうぎゅうに詰まったビル。

関西では「♪京橋はええとこだっせ グランシャトーがおまっせ」というテレビCM曲が有名で、大阪府民は全員、これと「関西電気保安協会」「箕面温泉スパーガーデン」「ホテルニューアワジ」が歌えるといいます。

1階のゲーセンだけは過去に訪れたことがありますが、エレベーターに乗って上階に行ったことは今までなく、完全に未知の世界。

しかし、関西人ならみんな知っているあのCMの聖地。関西のサウナーとしては一度は足を踏み入れておかなければならない。

この濃さこそ京橋よなあ。

と、その前に、ついでに辺りを散策することにします。

京橋駅前には数年前までイオン(旧ダイエー)があったのですが、完全に取り壊されてしまいました。

ドムドムハンバーガーのテナントがある貴重なイオンだったのに。今もドムドムが健在な吹田のイオンには頑張ってほしい。

向かいには怪しげでムフフな感じのビルが鎮座。この怪しげでムフフな雰囲気のビルを見るのが京橋に来たときの楽しみのひとつ。

本来は怪しくもムフフでもない松屋や楽天モバイルまでもがそういうテナントに見えてくる。

イオンの窓からもよく目立って見えた。

同じ通りにある中華料理店「大阪王」。大阪王将ではありません。裏側の看板は年季が入っていますが、玄関口には綺麗で立派な看板があります。

公式ホームページでは、「餃子で世界を変えるのです」と大きな野望が綴られています。「本当に美味しい餃子を食べていますか?どこにでもある餃子で満足していませんか?」とめっちゃ煽ってくる。

今回は特に空腹ではなかったので行きませんでしたが、いずれ食べたい。

ちなみに、大阪王と大阪王将は名前が似ていますが、実際に大阪王の店舗の一部はもともとは大阪王将で、大阪王将から独立したものらしい。

そもそもその大阪王将も、元を辿れば餃子の王将が暖簾分けしたものであり……、みんな名前がハメハメハなハメハメハ大王の歌みたいでややこしいな。

全然関係ないけど、ハメハメハ大王ってクレヨンしんちゃんの映画の敵キャラで出てきそうな名前ですね。

主張していることはひとつだけなのに、情報量が多い。

さて、いよいよグランシャトーへと向かいます。この主張過剰な感じが味わい深いですね。グランシャトーって何回言うねん。

開業は1971年と、50年あまりの歴史を持つ。開業者は台湾出身の方だったらしく、なるほど、そう聞けばなんとなく台湾っぽい雰囲気のような気がする。台湾に行ったことないけど。

かつてはキャバレーも存在し、閉店した2015年までずっと1970年代ふうのスタイルで経営していた数少ない店舗だったそう。

現代のキャバクラのようにおじさんが女性に鼻の下を伸ばす施設ではなく、ダンスフロアがあって本物の歌手や芸人によるショータイムがあるのが旧き佳きキャバレーだった……らしい。

すみません、昔のキャバレーってエロいところだと思っていました。まあ実際にそういうところもあったのかもしれんが。

ヒトカラ用の部屋もあるらしい。

さて、さっそくサウナへ……と行きたいところですが、ついでだからカラオケも行っとく?という咄嗟の思いつきで4階で下りました。

グランシャトーのカラオケなら、他のカラオケと違うんじゃない?という考えが過ぎったからですが、結論からいえば、ふつうのJOYSOUNDのカラオケでした。

室内は広いですが、所々に年季を感じる部分もあり。ワンドリンク制で1時間630円。ドリンクが330円なので実質的には300円か。

関西人ならみんな大好きなジャンカラと同じくらいだけど、ジャンカラみたいにドリンクバー飲み放題じゃないのでコスパはジャンカラのほうが上。

というか、店舗によっては30分80円、アルコールも一部は無料だったりするジャンカラの価格破壊が異常なのであって、ふつうのカラオケ店の値段ってそうなのかも……。

JOYSOUNDは本人映像が充実している。

こういう感じです。ぷらーなとカラオケに行くとスタンダードな感じのラインナップです。

いちばん下の『純恋歌』は前の人の履歴なので自分ではありません。でも前の人はたぶん自分と同世代かちょっと上でしょうね。

一時期、誰とカラオケに行ってもこの歌を聴かされていたので、嫌いになってしまったことがある(※今は別にそんなことないです)。

で、ついに今日の目的である、5階のサウナグランシャトーへ。

スーパー銭湯などと同じく、入ってすぐのところに下足ロッカーがあります。下足ロッカーの鍵をフロントの人に預けて、代わりに着替え用ロッカーの鍵をもらうシステム。

料金は前払いで、PayPayに対応しています。休憩室で使うためのガウンを手渡されますが、これは別に使っても使わなくてもいいみたいです。 

50分コースが770円、100分コースが1540円、フリータイムが2310円。初回なのでじっくり堪能したいため、フリータイムを選択。

着替え用ロッカーには髭剃りと歯ブラシがひとつずつ用意されています。

大浴場にはジャグジーっぽい造りの泡風呂と、ジェット噴射つきの広い深風呂。深風呂のほうは47℃もある……。いや、41℃なのかなあれ?近眼でよく見えない。

でも、一般的なスーパー銭湯の温度(40〜42℃)よりは明らかに熱いし、難波のヘルシーバスタテバの地獄風呂(46℃だったはず)みたいに1分も耐えられないというほどでもない。結局よくわからん。あと、打たせ湯が2連あるのですが、これがなかなか強力で良い。

肝心のサウナは2種類。

高温サウナの床には真っ赤がカーペットが敷かれていて、もしかしてここに入ったらショートネタをやらないといけないのか?狩野英孝さんが中にいるのか?審査員に中笑とか小笑とか付けられるのか?という錯覚に陥りましたが、もちろんそんなことはありませんでした。

もうひとつの低温サウナは小さめ。6〜7人くらいが規定人数か。

18℃の水風呂はかなり広く、10人くらい入ってもまだ余裕がありそう。窓の向こうには線路があるので、たまに電車の音が聞こえる。

別の場所には著名人のサイン色紙も飾ってあった。

休憩室はこじんまりしていて、漫画もありますが、ほとんどがコンビニコミックで、渋めな作品が多い。

赤川次郎コミカライズ版の幽霊シリーズ編とかいうのを読む。中年の警部がなぜか20歳くらいのJDと付き合っていて、このカップルの行く先々で事件が起こるという内容。だいたい人間関係のゴタゴタが原因なので重い。ていうか幽霊あんまり関係ないな。

どういう経緯でなのかはわかりませんが、星野仙一さんの追悼試合のユニフォームが飾ってありました。

昭和の面影が。

都会のオアシスで整った後の帰り道。京橋は昼より夜のほうが賑やかでギラギラしています。

見たことない色のキノコだ。

おまけ1。小さな庭園に唐突に現れる、キノコ?エノキ?みたいな不思議な仲間たち。

もしかして駅の階段みたいに、左と右でのぼりとくだりを分けているのだろうか。

おまけ2。以前はこの歩道橋を伝ってイオンに行けた。この歩道橋、よく見ると同じ方向に2つの階段が分かれているという謎の設計。わざわざ分ける必要があったのか?

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