私の漢方の使い方 子供の風邪の発熱
前回からの続きです。
風邪は、主にウィルスによる感染です。
インフルエンザ、コロナ、ヘルパンギーナ、手足口病など、多くの感染症はこれにあたります。
今回は発熱の、初日の対応ついてお話します。
風邪はひき始めが肝心です。
漢方薬の選択
37.5度以上の発熱がある場合に飲ませる漢方は2択です。
麻黄湯か桂枝湯
見分け方は一点。発汗の有無です。
汗をかいていない(これから高熱になるときは大体こっち)→麻黄湯
汗をかいている→桂枝湯
飲む量
目安は一袋が一回の大人分として、25キロなら1/2袋、10キロなら1/5袋、といったところ。
厳密に量らなくても、目分量で良いです。
飲み方
できれば空腹時に。食後だと効果が弱まります。
我が家はティースプーンに適量をとって、のませてからお茶や水で流しています。
意外と積極的に飲んでくれますが、嫌がる子ははちみつ(一歳未満は禁)やアイスと混ぜても良いです。
麻黄湯内服2時間経過後、まだ汗をかいていなければ同量をもう一度内服させる。
汗をかいたら、そこで麻黄湯は内服終了。
その後(翌日以降)は桂枝湯に切り替えます。
解熱してもしなくても、麻黄湯は発熱初日、2回までしか使いません。
初日の対応はこれで終了です。
翌日の受診の予約をとりましょう。
我が家の3歳児は、これで翌日すっかり熱が下がり、受診の回数がぐっと減りました。
子供への使い方としていますが、大人でももちろん有効です。ご高齢の方や、心臓などの基礎疾患がある方は、主治医にご相談ください。
次回は風邪にまつわる咳、鼻水の対処法を載せていきますね!
注意点
解熱剤は、同時に使用しないで下さい。
子供の使用対象は一歳程度から、スプーンでうまく顆粒を飲めるようになってからが良いです。
市販の漢方も、病院から処方される漢方も、成分は変わりません。市販薬の方が、安全を期して成分量が少なめとなっていますが、効能はほぼ同じです。
心疾患や高血圧のある方は主治医にご相談下さい。
麻黄湯について
麻黄湯は心機能を高め、自己治癒力を高めます。体を温め、発汗させて、外邪を駆逐する作用があります。高熱が出るようなウィルス感染の初期に使用します。
桂枝湯について
こちらも体を温め発汗を促しますが、麻黄湯よりも程度が軽い症状に使用します。
鼻水が出始めた、咳をし始めた、熱はない。自汗はある。なんて風邪の初期にも良いです。風邪がひどくならずに済みます。
使用ポイントは自汗がある事。
ちなみに
桂枝湯の状況で自汗がない場合は、風邪予防で有名な、葛根湯の適応となります。
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